44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

四国一周旅行4日目。祖谷渓から高知城、桂浜へ【がん闘病記127】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の5月中旬に書いたメモをまとめています。

祖谷渓へ日本三大奇橋のかずら橋を見に行く

2017年5月

今日は徳島県三好市にある渓谷。祖谷谷/祖谷渓(いやだに/いやけい)にある日本三奇橋のひとつの「かずら橋」を目指して車を走らせる。

四国一周旅行も愛媛、高知と続き徳島県に入った。

かずら橋に到着するそのちょっと手前に道の駅があり、そこで「祖谷そば」というものを食べてみた。

普通の日本蕎麦よりも太めで平たく、箸で持ち上げただけでブチブチとちぎれていく。

以前食べた十割蕎麦に感じが似ている。

食べるともそもそした感じで、正直あまり美味しいとは思えないが、だし汁はおいしかった。

てんとう虫に乗って山あいの景色を堪能

そしてそこから少し車で行ったところに「祖谷ふれあい公園」みたいな名前の施設があり、見るとてんとう虫のかたちのレールウェイのようなものがあって大人一人500円だというので乗ってみた。

一人用のカートのようなものでレールの上を走り、山あいの景色を観れるというものだ。

乗ってみた感想としては景色はそれほどでもないがけっこうスリルがある。

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平日の昼間のせいもあってか、僕以外に客はなく、一人さみしく山を回っておりた。

係員のおばさんが暇そうにしてたので少し話を聞いてみると、休みの日は盛況で朝から晩まで行列ができるくらいだそうだ。

あと、おばさんは

「これは太陽電池で動いてるのよ~」

と何度も言っていた。

ことあるごとに何度も。

そんなに重要なことなのだろうか。

そんなことを話していると後ろから誰も乗っていない無人のてんとう虫カートが山を降りてきた。

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「なんで人も乗ってないのに走らせているんですか?」

と、おばさんに聞いてみると、たまに無人ででも走らせて近くの道路を走っている観光客にアピールしているそうだ。

「車運転してて『あ!なんだあれ?』って見つけた人が寄っていってくれるのよ~」

ということらしい。

その効果があったかどうか定かではないが僕が帰る頃、入れ違いで一組の観光客がてんとう虫に乗り場に向かっていくのが見えた。

かずら橋で中国人観光客に混じって行動する

祖谷ふれあい公園から再び車を走らせ、ほどなくしてかずら橋付近の駐車場に到着する。

いきなり大きな有料駐車場の表示が目に入る。

お土産ものセンターみたいな場所に併設された有料駐車場に車を停めると、同じくしておそらく中国人の団体客を乗せたバスから中国人の団体がぞろぞろと降りてきた。

なんとなく中国人の団体客に混じって歩いてみる。

おそらくこの団体客もかずら橋を目指しているのだろう、黙っていれば顔つきは僕も同じ東洋人なのでバレはすまい。

ついでにかずら橋まで連れて行ってもらおう。

しかしここの駐車場は観光地ビジネスが明らさまだ。

駐車場から案内に従って進むとお土産物センターの中を横切るようにして進むようになる。

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なんかこういう明らさまな観光地ビジネスは気が萎える。

お土産物センターに入っても逆に

「ぜったいに買ってやるもんか」

って気持ちになってしまう。

僕は偏屈で天邪鬼だ。

別に無理に近くに停めなくても、こんな田舎ならちょっと離れたところにいくらでも停め場はありそうなものだと思うが、旅先では行儀よくしないと何かトラブルがあったら面倒なことになるのでセコいこと考えずに大人しく有料駐車場に車を停めることにした。

中国人観光客を出し抜くチャンスと思われたが…

かずら橋の近くまで歩くと、橋のちょい手前で中国人団体客はチケットを配るのか立ち止まって集合をはじめた。

しめた、団体客が橋を渡る前に渡ってしまわないと混雑するから先に渡ってしまおう。

集合をはじめた団体客を尻目に、僕はお先に早足でかずら橋の方へそそくさと向かった。

歩き始めてすぐにかずら橋の全貌が見えるところまで来た。

見ると日本人の観光客であろうおばあさんが一人でめっちゃ怯えながら橋を渡っているのが見え、思わずその尻込みした姿におかしくなり笑ってしまった。

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おっと、ぐずぐずしてはいられない。そんなに怖いのなら中国人団体客もなかなか進まないだろう。

さっさと渡らないときっと渋滞する。

橋の入り口まで来ると入場料510円と書いてある。

「駐車場で金とってここでも金を取るのか!ただの橋やんけ!」

・・・と、思ったりもしたが、でもまあ橋の保全には経費がかかるであろうからこれはこれで仕方ない。

さっさと入場料を払おうとしたら僕の前に中国人旅行客のガイドっぽいおばさんがチケット売り場に既にいて、拙い日本語で団体客のチケットを購入しているところだった。

しまった、おそかった…

おばさんがお金を払い終えるまで僕は入場料を払えない。

そうこうしている間に中国人団体客がぞろぞろとやってきた。

もうダメだ…結局ガイドのおばさんの後に入場料を払い、中国人団体客に混じって橋を渡ることになった。

みんなで渡れば怖いけど楽しい

予想した通り、かずら橋は大勢の中国人観光客で渋滞しててなかなか前に進まない。

何を言っているのか分からないが、あちらこちらから中国語で叫び声が聞こえる。

ニュアンス的には「怖いよー」みたいな感じなのかな?

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たしかに橋の高さは20メートルくらいあり、橋の作りも木の蔓でできてる感じで足元をみると10センチ間隔で引いてある木の隙間から下の川が見えて恐ろしい。

もし踏み外したら下に落ちるかもしれないという恐怖がある。

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中国人団体客のみんなは恐怖の叫び声を上げているが、みんな何故か笑顔で楽しそうだ。

僕もつられて笑ってしまった。

橋を渡り終え、駐車場に戻るため歩いていると駐車料金300円の駐車場がすぐそこにあった。

ちなみ僕が停めたところは550円…

もっと早く気付いていればと思ったが後の祭りだ。

次に来るときはこっちに停めようと思いはしたものの、たぶん2度と来ることはないだろう。

だってただのつる草で作った橋だもん、1回見れば十分かな。

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坂本龍馬ファンの僕としては外せない高知城と桂浜へ

祖谷渓をあとにして次に向かうは高知城だ。

高知城は城の規模としては先日の松山城ほどではないにせよ、昔の面影が色濃く残るお城だ。

僕の好きな歴史上の人物である坂本龍馬や山内容堂が実際に歩いたであろう道や城内の廊下を歩いていると感慨深いものがある。

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桂浜へ

次に桂浜に行ってみた。

事前に「たいしたことないよ」との口コミを聞いていたので、あらかじめ自分の中のハードルを下げておいたのだが、実際に見るとやはり大したことはなかった…

でも想像したほどがっかりはしなかった。

きれいな浜だった。

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ここも

「坂本龍馬が実際に歩いたのだろうな」

と思うとちょっと胸にくるものがある。

それと近くにある坂本龍馬像は期待を上回るもので、予想以上の大きさに圧倒された。

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桂浜に着いたのが午後5時を回っていたので付近のお土産物屋さんは軒並みシャッターが降りていて寂しい感じだった。

やはり夕方に観光地を訪れるものではないな。

さて、今日の宿だがこれまでの教訓を踏まえ、当日に予約を取るのではなく、前日からすでに予約を取っておいた。

前日からなら平日であればおそらく楽勝だろう。

なんなくホテルの予約が取れた。

今晩はカツオのたたきでも食べて、明日は徳島県の室戸岬を目指すことにする。

 

なお、はりまや橋は予想以上に小さかった…

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