44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

抗がん剤治療終了から1ヵ月以上が経過し、血液検査と大腸の内視鏡検査を受ける【がん闘病記117】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の2月中旬に書いたメモをまとめています。

白血球の数値が少し低いが腫瘍マーカーは範囲内

2017年2月。

抗がん剤治療終了後から41日経過

今日は抗がん剤治療終了から1ヵ月後の経過観察として、いつもの病院で血液検査と大腸の内視鏡検査を受けることになっている。

病院についてから、まずはいつものように採血をして血液検査後に診察があった。

血液検査の結果は「白血球の数値が少し低い」ということが気になったけど、腫瘍マーカーの数値は範囲内とのことで一安心した。

念のため尿検査もしたけど問題無いようなので、担当医のウエノ先生と相談して白血球の数値については次回まで様子を見ることになった。

大腸の内視鏡検査はつらいがやらなくてはならない

血液検査はさておき、気が重いのがこの後に控えている内視鏡検査だ。

この検査は以前にもしたことがあるが、この内視鏡検査のお陰で大腸の癌が発覚した。

内視鏡検査をする以前にCT検査などしていたが、それでも大腸癌だとは診断されなかった。

ウイルス性の腸炎だとか腸内にできるヘルニアのようなものである憩室症だとかの診断結果で大腸がんだとは分からなかった。

もしも2016年の5月に内視鏡検査をしないで先延ばしにしていたら、大腸癌だと分からないままで癌の進行はもっと進んでいたのかもしれない。

ともすれば腹膜以外の臓器に転移していたのかもしれない。

そういった理由から僕にとってこの内視鏡検査は重要な検査のひとつに印象付けられている。

でもその検査結果によってはつらい現実をまざまざと見せつけられることも確かだ。

「今回の内視鏡検査でまた新たな癌が見つかったらどうしよう…」

という不安が頭をよぎる。

「PETCT検査でも見つからなかったものが見つかるかも…」

なんて・・・そんなことを考えるときりがないけど、つい考えてしまう。

それに検査自体もあまり面白いものではないし、どちらかというと苦しいことの方が多い。

内視鏡検査は準備がたいへん

まず内視鏡検査の準備段階として前日の夜から低残渣食(残りカスが出にくい食事)をして下剤を飲んだあとは検査まで絶食。(水やお茶は飲んでいい)

検査当日は検査が開始できるようになるまでたらふく下剤を飲んで腸の中のものを出さないといけないし、この飲む液体の下剤がまずいことこのうえない。

スポーツドリンクをうんと苦くしたような味なのだが、飲むと舌が痺れるような感じがしてそれがまずさに輪をかけている。

これを数回に分け1リットル以上は飲まないといけない。

下剤を飲んだあとは水のような便を何度もジャージャー出さないといけないし、この時点でくじけそうだ。

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今回の検査では実際は午前11時くらいから下剤を飲み始めて、検査が受けられる状態になったのは午後2時半くらいだった。

検査中はおならコントロールが要求される

次に処置室なるところに連れていかれ、上半身は病院着と下半身はお尻の部分に穴の空いたパンツに着替えてしばらく待ったあとでようやく検査が始まった。

検査が始まるとまずはゼリーのようなものをお尻の穴塗られた後、検査技師から指を突っ込まれる。

自分の肛門に異物が挿入されることはまったくもって受け入れられない。

検査とはいえ耐えがたいことだ。

指の後は検査技師が

「じゃあ、カメラ入れていきますねー」

と内視鏡をお尻の穴から突っ込まれていく。

痛いか痛くないかで言えばそんなに激痛が走るほどのことでもない。

ほんの少しの鈍痛と異物感があるだけなのだけど、やはり異物を挿入されているという恐怖が先だってなんだか余計に痛いように感じてしまう。

冷たい異質な物体が腸内をずんずんと進んでいっているのが感覚的に分かる。

ちょっとすると検査技師が

「じゃあ、引き返していきますねー」

と言うので、

「やれやれ、半分終わったか。あんがいあっけないな」

なんて思っていると、ここからが長かった。

どうやら一番奥まで進んで引き返すときにじっくり調べるみたいだ。

ただただ気持ち悪さと異物を挿入されている恐怖に耐えながら、固く目を閉じて終わるのを待っていた。

一応僕の位置からも内視鏡カメラからの映像が見られるモニターが設置されているが、そんな余裕はなかった。

ときおりお腹が張るのか酷く痛むときがあるが、おならの要領でガスを出すと痛みも消えていく。

僕が苦しそうにしていると検査技師から

「遠慮なくガスは出してくださいねー」

と言われるが、いうほどうまいこと「おならコントロール」が出来るわけでもなく、痛くなってはなんとかガスを出すという状況が続いた。

そんなことをしばらく繰り返していくとようやく検査も終わった。

とにかく安心した。

終わってほっとした。

検査結果がどうこうではなく、この検査が終わったことにほっとした。

検査技師が言うには

「別に異常はなさそうですねー」

とのことだったが、詳しい検査結果は担当の先生の所見を踏まえたうえでまた後日連絡するとのこと。

なにはともあれ終わってよかった。

抗がん剤治療終了から1ヵ月経過して残っている副作用

あと抗がん剤の副作用についてだが、1か月以上たったというのにまだ指先の痺れや肌の疾患(特にかゆみ)は残っている。

でも便秘と下痢を繰り返していた胃腸の調子はすこぶるよくなってきて、食欲も戻り食べ過ぎが心配なこの頃だ。

なるべく太らないようにキャベツのサラダばかり食べているがどうなることやらだ。