アバスチン抗がん剤6クール目の休薬期間(10~18日)の副作用と体調
アバスチン抗がん剤6クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(10日~最終日18日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年4月中旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録しています。
- アバスチン抗がん剤6クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(10日~最終日18日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の6クール目の休薬期間を終えてみての感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年4月。
先日までで6クール目のアバスチン抗がん剤治療(FOLFIRI療法)の休薬期間も半分の9日間が経過した。ひきつづき抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはしるしをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目
【体調】
朝起きてみての体調はいい。
昨日から下痢の症状もおさまって、やっと元気になってきた感じがする。
しかし午後から下痢の症状が出てしまった。何度もトイレに行かなくてはならないので症状としては重い方だった。
【食事】
昼食はプレーンオムレツとブランパンとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を食べた。
夕食はアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐ハンバーグとアボカドスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢(重い)
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目
【体調】
朝起きてみての体調はいいと思う。
気づくと寝汗をかいていた。個人的な考えとしては寝汗をかくことはいいことだと思う、体温が上がって免疫が活発に働いている気がする。
しかし午前中からまた下痢になってしまった。今回はやけに下痢の症状が長引いている。やはり抗がん剤の副作用が積み上がってきているのか。回復度合いが遅くなってきている気がする。
次回の抗がん剤の投薬が終わったら次は休薬期間を1週間長めにしてもらおうと思っている。実際に今現在抗がん剤が効いているかどうかも分からない。
前回のCT検査では「変化なし」ということだった。
どうも曖昧だ。
腫瘍部分が縮小していれば明らかに効果はあると思う。逆に増大していれば効果はない。なんだかどっちつかずだ。
【食事】
昼食は豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にカレーをかけたものとアボカドスープとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)。
夕食は豆腐ハンバーグとアボカドスープとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)少しを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
- 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目
【体調】
昨晩はぐっすり眠れたので、朝起きてみての体調はいいと思う。
心配なのは下痢の症状だ。今日こそはおさまっていて欲しい。
そう思っていたが午前中からひどい下痢の症状がでた。何度もトイレに行かなくてはならなかったので重い方だ。
今回は下痢が続いている。心配なのはこれが抗がん剤の副作用によるものなのか、がんが悪さをしているものなのか分からないということ。
前回のCT検査では「変化なし」といことだったので急激に容体が変化していない限りは副作用の影響の可能性のほうが高いのだけれど、やはり何かと不安はつきものだ。
そしてもしかしたら下痢の原因はおとといくらいから飲み始めた「ゴボウシ」というごぼうの種を煎じて飲むお茶のせいかもしれない。
ネットで調べたら「下痢のときは禁忌です」と書いてあったので、しばらくはやめて様子を見よう。
【食事】
昼食はポロポロ豆腐にカレーをかけたものとアボカドスープとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)。
夕食はアジとタコの刺身とアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を少しを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢(重い)
- 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあといったところ。
昨晩から下痢がひどかったのでとうとう下痢止めのロペラミドという薬を飲んで寝た。
この薬は以前に病院から処方されていたが、僕としては下痢のよりも便秘の方がつらいのでなるべくなら飲まないでおこうと決めていたが、昨晩は夜になっても下痢がおさまる気配はなかったのであきらめて薬を飲むことにした。
そのおかげかまだ朝のうちは下痢の症状は出ていない。
午後から下痢はおさまったように思ったが夕食後にはまた下痢になってしまった。
今回の下痢の症状は本当に根深い。
【食事】
昼食は外出していたのでくら寿司で糖質オフのメニューを中心に食べた。
夕食はポロポロ豆腐と鳥そぼろ少しとアボカドスープとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐ハンバーグとおからで揚げた唐揚げ、それぞれを少しづつ食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
- 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあといったところ。
目を覚ますと寝汗をかいていた。寝汗をかくことはいい傾向だと思っている。それだけ僕の中の免疫が頑張って仕事をしているような感じがする。
午前9時ごろにトイレに行ったが下痢とまではいかないがその中間の軟便といった感じだった。なんだか腹回りが重い気もする。
午後になって下痢の症状が出るが比較的軽め。
【食事】
昼食はポロポロ豆腐にプレーンオムレツとレトルトの牛丼をかけたものを食べた。
夕食は豆腐お好み焼きと牛肉塩焼きとポロポロ豆腐と納豆と鳥そぼろを食べた。
腹八分を目指したがちょっと食べ過ぎた感もある。
【自覚できる副作用】
- 下痢
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目
【体調】
朝起きたのは9時ごろと割とたっぷり眠れた。
だが午前中に下痢の症状がでたので快調というほどでもない。
もしかしたら下痢の原因としてMTCオイルがいけないのかもしれない。人によっては腸で吸収しきれずに下痢になりやすいようだ。
僕はこれまで直接飲んでもなんともなかったのであまり考えていなかったが、しばらくは控えてみよう。
【食事】
昼食はポロポロ豆腐とグリーンカレーとわかめスープ。
夕食はマグロの刺身とポロポロ豆腐とグリーンカレーとわかめスープとブロッコリースプラウトと豆腐お好み焼きを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目
【体調】
今日も起きると寝汗をかいていた。
4月も終わりに近づいて気温が上がったせいなのかもしれない。
体調としては快調か?と問われればそれほどでも、といった感じ。微妙に倦怠感がある。
心配していた下痢の症状は今日は出なかったが夜にトイレに行ったときは少し軟便気味だった。
MTCオイルを摂らないようにしたおかげかもしれない。
あと抗がん剤の副作用による影響で最近髪の毛が薄くなってきた。
頭を触ったら明らかに髪の毛のボリュームが減っていることが分かる。
この歳になって今さらモテようなんて思わないけど、やっぱり髪の毛が薄くなっていくのはショックだ。
それに今回の抗がん剤治療は終わりが見えない。
抗がん剤治療をやり続けることによって髪の毛は減っていく一方だ、ということも気持ちを落ち込ませる。
あーいやだいやだ。
【食事】
昼食はポロポロ豆腐とグリーンカレーとわかめスープ。
夕食は玄米ご飯とわかめスープとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とおからパウダーを衣にして揚げた鳥の唐揚げを食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目
【体調】
朝起きてみての体調は普通。
頭の芯に少しだけ倦怠感が残る感じがしていたが、起きてしばらくすると気分は割とよくなった。
今日は一日通して下痢の症状は出なかった。
ようやくここまで日数がたって、やっと復調してきた感じだ。
【食事】
昼食はアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とポロポロ豆腐とグリーンカレーとわかめスープ。
夕食は玄米ご飯少しとポロポロ豆腐とわかめスープと牛肉の卵とじいためを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
6クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目(休薬期間最終日)
【体調】
今朝も起きると少しだけ寝汗をかいていたような感じがした。
何にせよ体温が高くなることはいいことだと思う。
午前中にトイレに行ったが普通の便が出て一安心。
お腹の調子が良くなるにつれ元気も出てきたみたいだ。
やはり体調が悪いとそれに比例して気分も落ち込みがちになると思う。
明日からまた抗がん剤治療が始まるが、今回は特に下痢がひどかったというか長引いた気がする。これまでのメモを振り返って今後の対策を考えていきたい。
【食事】
昼食はプレーンオムレツとブランパンとツナサラダとワカメスープを食べた。
夕食はマグロのお刺身とぽろぽろ豆腐に牛丼のレトルトをかけたものとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 微妙に口内炎
アバスチン抗がん剤の6クール目の休薬期間を終えてみての感想
今回は18日間の休薬期間通して、下痢の症状に長く苦しめられた。
抗がん剤の副作用が回復しきらないうちに次の抗がん剤の投薬が始まるので、抗がん剤の副作用は回数を重ねることにより積みあがってきて回復が遅くなってきているせいなのかもしれない。
ただ、抗がん剤の副作用の症状は通り一辺倒というか決まったパターンでもなく、イレギュラーな感じで出てくることもあるので一概には言えないし、食事の内容とかも今一度の精査が必要なのだとも思う。
そして今回から顕著になってきたのは抗がん剤の副作用による抜け毛、脱毛だ。
風呂上りに鏡の前に立つと髪の毛が濡れているせいもあってかボリュームが少なくなっていることが分かるようになってきた。
シャンプーのときに手に着く髪の毛の量も増えたし枕やベッドのシーツに落ちている髪の毛も増えた。
この先抗がん剤治療を続けていくと、つんつるてんになってしまうのでは?という不安もあるが、抗がん剤によるダメージが身体に蓄積されてそれがとうとう毛根にまで及んできた、ということのほうが気持ちを落ち込ませる要因として大きい。
明日からは7クール目の抗がん剤治療が始まる。
今回は18日間の休薬期間であまり元気にならなかったので次は休薬期間を延ばしてもらおうと思っている。
とにかく終わりが見えないこの苦行を続けていかないといけない。そう考えると気が滅入るばかりだが頑張っていこうと思う。