アバスチン抗がん剤2クール目の休薬期間(10~18日)の副作用と体調
アバスチン抗がん剤2クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日~最終日18日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年1月下旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録したものをまとめました。
- アバスチン抗がん剤2クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日~最終日18日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の2クール目の休薬期間が終了した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年1月。
2クール目のアバスチン抗がん剤治療(FOLFIRI療法)の休薬期間も半分の9日間ほど経過した。引き続き抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはしるしをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目
【体調】
体調としては昨日に比べて気分が少し良くなっている。心配していた下痢の症状もほとんどおさまっているようだ。「ほとんど」というのは一応今日排便があって、下痢とまではいかないものの少し軟便気味だったので。
そしてその他の抗がん剤の副作用として、ほんの少しではあるが鼻をかんだときにティッシュに血がつくということがある。これはアバスチン抗がん剤の副作用としてよくあるらしい。
午後からは少し気分が悪くなって、1時間くらい横になっていた。本来なら今日くらいから筋トレを再開しようと思っていたが、少し出鼻をくじかれた。前回よりも副作用の症状は軽めではあるがやはり11日間の休薬期間で体調をフラットな状態まで戻すのは難しいようだ。
しかし今回は担当医のアマキ先生と相談して休薬期間を1週間伸ばしてもらったので、ある程度は日数に余裕がある。次の抗がん剤治療までに体調が元に戻ればいいが、自分では意識できないところで抗がん剤の副作用のダメージは体内に蓄積されているので安心はできない。
ポジティブな面では下痢がほとんどおさまったということもあり、ここにきて食欲も出てきた。
やっぱり人間は口から食べ物を食べて胃や腸で消化吸収することで体力がつくようだ。特に腸は免疫をつかさどる臓器で腸がうまく働いてないと免疫力も落ちるそうだ。
でも、食欲が戻ってきたとはいえ、あまり食べ過ぎないように腹八分目を心がけて食べるようにしないと、また下痢になってしまったら元も子もない。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツ、ツナサラダ、ブランパン1つ
夕食にはアヒージョ(エビ・ブロッコリー・マッシュルーム・にんにく・オリーブオイル)、マグロのお刺身、玄米ご飯を食べた。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目
【体調】
今日の体調は吐き気もなく下痢もない。食欲もかなり出てきたので食事も結構たくさん食べた方だと思う。少し残っている副作用として「鼻をかんだときに血が少しが出る」というものがあったが、それもかなり数が減ってきたように思う。ごくごくたまに血がわずかに確認できる程度だ。
だが、夜少しだけ下痢の症状が出た。ちょっとしたぶり返しなのか、食べたものが悪かったのかは分からない。
【食事】
昼食はプレーンオムレツ、ツナサラダ、ブランパン1つ。
夕食にはアヒージョ(エビ・ブロッコリー・マッシュルーム・にんにく・オリーブオイル)、マグロの刺身、豚バラ串1本、玄米ご飯少しを食べた。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
- 下痢(軽い)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目
【体調】
今日の体調としては昨日に比べてわずかながら改善している感じ。
抗がん剤の副作用からの復調の傾向としては長い時間をかけてじわじわとゆっくり良くなっていく傾向にあると思う。
今日の体調としては吐き気や下痢はなし。鼻をかんだときにティッシュに血がつくが微量でおさまっている。吐き気や下痢など顕著に現れる副作用はおさまってきたが、身体全体に薄い倦怠感のようなものが残っている気がしてちょっとだけダルい気がする。おそらくまだ本調子ではないのだろう。
もし今日から抗がん剤治療を始めていれば前回の抗がん剤の副作用が完全に抜ける前に新たな抗がん剤が身体に入れられることになる。こういう点から抗がん剤の副作用は徐々に積み上がってきて回を重ねるごとにつらくなっていくのだろう。
しかし今回は副作用に対していろいろ対策を講じてきた。薬の量を先生と相談して減らしてもらったり、身体のツボにピップエレキバンを貼ったり梅エキスを食べたり水素水を飲んだりといろいろしてきた。そういったかいもあってか前回の時より副作用は抑えられている気がする。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツとブランパンひとつ。
夕食にはアヒージョ(エビ・ブロッコリー・マッシュルーム・にんにく・オリーブオイル)とブランパンひとつとツナサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
- 倦怠感
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目
【体調】
今日は体調が良い方だと思う。
自覚できる副作用はほとんどなくなった。昨日少しだけ感じていた倦怠感も今日は無くなっている。「もう抗がん剤の副作用はおさまったのかな?」なんてのんきに考えていた。
調子が良さそうなので夕食をたくさん食べ過ぎたせいか、夜になって下痢の症状が出た。軽度なものだったが副作用のぶり返しなのか食べたものが悪かったのかは分からない。もしかしたらので夕飯の食べ過ぎでお腹がびっくりしたのかもしれない。
【食事】
外出していて昼食食べれず。
夕飯はローストビーフ3切れ、ニンニクの芽の炒め物、アヒージョ(エビ・ブロッコリー・マッシュルーム・にんにく・オリーブオイル)、サーモンのお刺身少しを食べた。
食べ過ぎた。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
- 下痢
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目
【体調】
今日の体調はとても良いと思う。
自覚できる副作用もほとんど無くなった。昨日まで残っていた「鼻をかむとティッシュに血が混じる」ということも今日は無かった。ということはアバスチンでの自覚できる抗がん剤の副作用はおよそ2週間の休薬期間でおさまるということになるのかもしれない。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツとブランパンひとつ。
夕食には弟一家と妹一家と母とみんなで焼き肉を食べに行った。
【自覚できる副作用】
特に無し。
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目
【体調】
朝起きてみて自分の体調に意識を向けると、昨日と同様に調子は良い。だが、鼻をかんだときにティッシュにわずかだが血がついていた。
昨日はその兆候は全くなかったので抗がん剤の副作用の影響から完全に抜けきったのかな?と思ったけど、やっぱり自分では意識してできないところでまだまだ抗がん剤の副作用は残っているのだと思う。
とはいうものの、投薬直後に比べたらかなり元気になってきていると思う。吐き気や下痢は完全におさまったので食欲も出てきた。やはり人間は口から食べ物を入れて消化吸収したほうが元気になる。その方が腸もよく働いて免疫力も上がると本で読んだ。
そして昨日あたりから筋トレも再開した。抗がん剤治療中もなるべくなら無理のない程度で身体を動かした方が良い。
とにかくほどよく食事をしてほどよく運動し、水分を十分にとって早寝早起きを心がけ免疫力を下げないように心がけていきたい。僕は癌患者なのだから不摂生がそのまま命取りになりかねないので注意しよう。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツとブランパンひとつ。
夕食は外食した。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目
【体調】
今日の体調は結構良い方だと思う。自覚できる副作用はほとんど無くなった。下痢は完全におさまったし、今日は普通に排便ができた。あと鼻をかんだときにティッシュに血が付くということも無かった。これで粘膜へのダメージも回復したのかなと思う。
【食事】
今日は1日外出していたので外食だった。
【自覚できる副作用】
特に無し。
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目
【体調】
今日の体調は良い方だと思う。
自覚できる副作用はほとんど無くなったが、朝方鼻をかむとティッシュに血がついていた。この症状は朝だけだったがまだ粘膜の方に抗がん剤のダメージがのこっているのかもしれない。抗がん剤の副作用の影響はかなり少なくなってきたほうだと思うが、まだ身体全体に薄い倦怠感のようなものが残っている気がする。
ただの気のせいなのか、それとも副作用の影響か、癌が悪さをしているのか。
実際のところはよく分からない。
【食事】
メモ取り忘れ。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)
- 倦怠感
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目(最終日)
【体調】
体調はいい方だと思う。
明日からの抗がん剤治療を考えると今から気が重い。またあのつらい吐き気と下痢に耐える毎日が始まるのか…最初のほうは強い吐き気で食欲は無く、後のほうはひどい下痢に見舞われるので無理に食べない方が楽だということもあり、抗がん剤の投薬を始めてから10日間ぐらいはまともに食事ができない。
でも今回は休薬期間が1週間多めということもあり、かなり元気を取り戻せたとは思う。
明日からの抗がん剤治療でどれほどのダメージを受けるかはまだ分からない。
なるべく軽かったらいいのだけど。
【食事】
メモ取り忘れ。
【自覚できる副作用】
特に無し。
アバスチン抗がん剤の2クール目の休薬期間が終了した時点での感想
休薬期間の後半は吐き気や下痢の症状に苦しめられることもなく、食欲も出てきて元気も出てきた。
とくにつらい副作用もなく、鼻をかんだときにティッシュに血がつく(微量)ことはあったけど、少し血が混じっている程度で鼻血がたくさん出るようなことも無かった。
食欲が出てきて普通に食事ができるようになると減っていた体重も徐々にもどってきた。
アバスチン抗がん剤はベクティビックス抗がん剤と違って味覚や嗅覚に変化が起きないので、吐き気と下痢がおさまれば比較的なんでも食べられるようになるので体力も回復しやすい。
ごくごく当たり前のことだけど、普通に食事ができて排泄ができるということは幸せなことなんだと抗がん剤治療を経験してからしみじみ思うようになった。
食事も排泄もそのどちらかでも普通にできなくなるととても苦しいし、とても恐ろしく感じる。
この先もあたりまえのことがあたりまえにできるように生活習慣には気をつけていきたいと思う。