抗がん剤の副作用観察日記2週間分まとめ(2クール終了まで)【がん闘病記48】
はじめに
この記事では2016年の7月下旬から8月のはじめにかけて行った大腸癌に対する化学療法としてFOLFOX4+ベクティビックスの投薬2クール目(投薬3日、休薬11日)の間の自分自身に起きた副作用を独自に観察したものをまとめています。
抗がん剤による副作用は人それぞれ違いがありますので一概には言えませんが同じような境遇の方の参考に少しでもなれば幸いです。
倦怠感のつらさレベルの自己評価
最高につらい場合MAX10。つらくない場合は0で評価。(目安)
【抗がん剤治療2クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療2クール目8~14日目まで】
1クール目と2クール目の違いとして、投薬が終わってすぐに倦怠感が酷くなったことがあげられます。
倦怠感は1日の中でもつらさの波がありますのでグラフの数値は最低値と最高値の中間を記しています。(例:1~3の場合2)
つらくなる時間帯もまちまちで特定の時間につらくなるということはありませんでした。
下痢、皮膚障害、食欲減退・吐き気など
下痢やさまざまな皮膚障害、食欲減退・吐き気などの症状が出た日にしるしをつけています。
◎・・・ひどい症状
〇・・・症状が確認できる
△・・・軽度だが症状が確認できる
【抗がん剤治療2クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療2クール目8~14日目まで】
※小冊子『ベクティビックスによる治療を受ける患者さんへ』によると、上記の症状以外にも間質性肺疾患として「咳がでる」、「息苦しい」、「熱がある」などがあり、注入反応として投薬後に「汗が出る」、「顔がほてる」などがでる可能性と、目の異常として「結膜炎」や「角膜炎」見られる場合があるとのことでした。僕の場合はそれらの症状は全12クール通して出なかったので表としては省略しています。
1クールの時に引き続き、下痢の症状は頻繁に出ていました。
食欲減退や吐き気に関しては最後のほうにはおさまっていたように思います。
抗がん剤治療の2クール目を終えて
まだ2回目ということもあり最初の1クール目とそれほど変わらない感じの副作用の出かただったように思います。
抗がん剤治療はこの先回数を重ねるごとに副作用のつらさがどんどん増していきます。
1クール目ではなかった「冷たいものが持ちにくくなる」という症状もこのころからぼちぼち出始めました。
冷たい飲みものや冷たくなった鉄製の手すりを持つと手のひらがピリピリとしびれるような感覚が走り、それらを持つことが少し苦痛に感じます。
そして同じく出始めた「指先のひび割れ」には長い間苦しめられました。
病院に常駐している薬剤師さんにはいろいろ相談して対策案を教えてもらったので、こういう点も入院して抗がん剤治療を受けるメリットのひとつだとも思います。
なるべくポジティブに考える
2クール目の抗がん剤治療を終えて当時思っていたことは
「まだ10回も残っている」という不安でした。
抗がん剤治療が始まる前に担当医のウエノ先生から言われた
「もしかしたら12回では済まないかもしれない」
という言葉もいつも気になっていましたが、
「次の3クール目を終えたら1/4消化したことになる。4クール目を終えたら1/3が終わったことになる。6クールが終われば半分だ」
といったようになるべくポジティブに考えるようにしていました。
とにかく12回で終わることを信じて耐え続けるしかないと自分に言い聞かせながら治療を受けていたと思います。
(注意:抗がん剤治療による副作用は年齢性別や治療を受ける患者さんの体力に加え、投与される抗がん剤の種類や割合によってさまざまですので安易に比較できるものではないかもしれません。僕の場合の抗がん剤の割合は毎回フルドーズ(投与可能な割合100%)だと担当医のウエノ先生から聞いていましたのでその点も留意していただければと思います)