44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

抗がん剤の副作用観察日記2週間分まとめ(8クール終了まで)【がん闘病記92】

はじめに

この記事では2016年の10月の中旬から10月下旬にかけて行った大腸癌に対する化学療法としてFOLFOX4+ベクティビックスの投薬8クール目(投薬3日、休薬11日)の間の自分自身に起きた副作用を独自に観察したものをまとめています。

抗がん剤による副作用は薬の種類や年齢性別など、人によりそれぞれ違いがありますので一概には言えませんが同じような境遇の方の参考に少しでもなれば幸いです。 

8クール目の倦怠感のつらさレベルの自己評価

最高につらい場合MAX10。つらくない場合は0で評価。(目安) 

【抗がん剤治療8クール目1~7日目まで】

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【抗がん剤治療8クール目8~14日目まで】 

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抗がん剤治療も8クール目になり、倦怠感のつらさレベルも上がってきました。

とにかく身体の芯から苦しくなるような重たいような、そんな得も言われぬ苦しさがあったと思います。

真綿で首を締められるというかそのような苦しさでもありました。

味覚と嗅覚もおかしくなってあまり味も感じなくなりました。

特に調理された食品、加工された食品については味が分からないので食べてもおいしいいとは思えません。

比較的、果物や野菜など素材そのものの味は分かりやすかったと思います。

嗅覚についてはマヒしているのか敏感になっているのかよく分からず、ちょっとした匂いでも反応してムカムカしていたように思います。 

8クール目に起きた下痢、皮膚障害、食欲減退・吐き気など

下痢やさまざまな皮膚障害、食欲減退・吐き気などの症状が出た日にしるしをつけています。

◎・・・ひどい症状

〇・・・症状が確認できる

△・・・軽度だが症状が確認できる 

 

【抗がん剤治療8クール目1~7日目まで】

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【抗がん剤治療8クール目8~14日目まで】

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※小冊子『ベクティビックスによる治療を受ける患者さんへ』によると、上記の症状以外にも間質性肺疾患として「咳がでる」、「息苦しい」、「熱がある」などがあり、注入反応として投薬後に「汗が出る」、「顔がほてる」などがでる可能性と、目の異常として「結膜炎」や「角膜炎」見られる場合があるとのことでした。僕の場合はそれらの症状は全12クール通して出なかったので表としては省略しています。

 

8クール目ということもあり、皮膚トラブルなどの副作用はちょっとやそっとの休薬期間ではおさまることはありませんでした。

下痢の症状も出て、それに伴う倦怠感に苦しめられました。

舌の痺れ、吐き気、下痢のトリプルコンボで食欲は無く、あまり食事もできなかったように思います。

無理に食事して吐いても下痢をしても苦しいだけなので「これもひとつのファスティング(断食)だ」と自分に言い聞かせて無理に食べるようなことはしませんでした。 

抗がん剤治療の8クール目を終えて

抗がん剤治療も8クール目になり、副作用のつらさはますます苛烈なものになってきました。

身体の芯からじわじわと焼かれあぶられるような苦しみの倦怠感や下痢、吐き気、指先の痺れ、発疹かゆみなどのさまざまな皮膚トラブルに常に苦しめられることになります。

この先続けていけるのか、またどれほどの苦しみが積みあがってくるのか不安ではありました。

副作用で苦しんでいるとその苦しさから

「何か癌が身体の中で悪さをしているのか?」

と、不安になりますが、今の苦しみは癌がもたらしているものではなく、あくまで抗がん剤の副作用がもたらしているものだと自分に言い聞かせながらなんとかやり過ごしていたと思います。 

 

(注意:抗がん剤治療による副作用は年齢性別や治療を受ける患者さんの体力に加え、投与される抗がん剤の種類や割合によってさまざまですので安易に比較できるものではないかもしれません。僕の場合の抗がん剤の割合は毎回フルドーズ(投与可能な割合100%)だと担当医のウエノ先生から聞いていましたのでその点も留意していただければと思います)