44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

抗がん剤の副作用観察日記2週間分まとめ(5クール終了まで)【がん闘病記65】

はじめに

この記事では2016年の9月の初旬から中旬にかけて行った大腸癌に対する化学療法としてFOLFOX4+ベクティビックスの投薬5クール目(投薬3日、休薬11日)の間の自分自身に起きた副作用を独自に観察したものをまとめています。

抗がん剤による副作用は人それぞれ違いがありますので一概には言えませんが同じような境遇の方の参考に少しでもなれば幸いです。 

倦怠感のつらさレベルの自己評価

最高につらい場合MAX10。つらくない場合は0で評価。(目安) 

【抗がん剤治療5クール目1~7日目まで】

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 【抗がん剤治療5クール目8~14日目まで】 

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倦怠感のつらさ度としては抗がん剤の投薬開始時から数日はかなりつらかったですが、休薬期間の終盤になるにつれ、少しはやわらいでくれました。

5クール目では副作用として吐き気がいつもよりひどく、それにともなって倦怠感のつらさ度も増していたように思います。

そして倦怠感のつらさには波があってこれまで同様、朝方は割と軽めで夜になるとしだいにひどくなる印象でした。

これらの波に対処するために病院から休薬期間中に飲む睡眠導入剤を処方してもらって夜は早めに寝るように心がけていました。

 

下痢、皮膚障害、食欲減退・吐き気など

下痢やさまざまな皮膚障害、食欲減退・吐き気などの症状が出た日にしるしをつけています。 

◎・・・ひどい症状

〇・・・症状が確認できる

△・・・軽度だが症状が確認できる 

 

【抗がん剤治療5クール目1~7日目まで】

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 【抗がん剤治療5クール目8~14日目まで】

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※小冊子『ベクティビックスによる治療を受ける患者さんへ』によると、上記の症状以外にも間質性肺疾患として「咳がでる」、「息苦しい」、「熱がある」などがあり、注入反応として投薬後に「汗が出る」、「顔がほてる」などがでる可能性と、目の異常として「結膜炎」や「角膜炎」見られる場合があるとのことでした。僕の場合はそれらの症状は全12クール通して出なかったので表としては省略しています。

 

今回特筆すべきはやはり5クール目の序盤に症状が出た「便秘」だと思います。

抗がん剤治療4クール目まではとにかく下痢がひどかったので病院から処方してもらった「下痢止め」をよく飲んでいたのですが、それが災いしてか全く逆の便秘になってしまいました。

便秘に関しては人生で初の出来事でしたので非常に混乱しました。

薬局で買った便秘薬のお陰か便秘の方は4~5日で治まり、それからはこれまで同様下痢の症状に悩まされることに。

便秘を経験してからは下痢止めの薬も飲み過ぎないように気をつけながら服用していました。

そしてもう一点、今回は特に「吐き気」がひどかったように思います。

抗がん剤の投薬中に追加で吐き気止めの点滴をしてもらったのも今回が初めてでした。

なるべく薬には頼りたくなかったのですが背に腹は代えられなかったです。

その他の症状として抜け毛も治まることは無く、徐々に薄毛になっていました。

肌の方は発疹や指先のひび割れ、各所のかゆみに加えて身体のところどころで皮膚が黒ずんでくる色素沈着によってシミや黒ずみが目だつように。

そして冷たいものを持った時に感じる指先のしびれもひどくなり、冷たいものを持つのがだんだん怖くなってきていました。

 

抗がん剤治療の5クール目を終えて

5クール目の抗がん剤治療を終えて、副作用のつらさもより一層増してくるようになりました。

徐々に痩せてくる。

髪の毛は薄くなる。

肌は黒っぽくなってシミや黒ずみが目立つようになる。

このころから鏡を見るたびに「ああ、なんだか癌患者らしくなってきたなあ…」なんてしみじみ思っていました。

とにかく予定している12クールが早く終わって欲しい。そればかり考えていました。

ときおり先生が抗がん剤治療を始める前に言っていた

「もしかしたら12回じゃ済まないかもしれない」

ということばが脳裏によぎり不安になりましたが、

「とにかく12クールはなんとか完走して、それ以降は抗がん剤を続けるか辞めるかそれから考えよう」

なんてことをいつも考えながら日々苦しみに耐えていたように思います。  

 

(注意:抗がん剤治療による副作用は年齢性別や治療を受ける患者さんの体力に加え、投与される抗がん剤の種類や割合によってさまざまですので安易に比較できるものではないかもしれません。僕の場合の抗がん剤の割合は毎回フルドーズ(投与可能な割合100%)だと担当医のウエノ先生から聞いていましたのでその点も留意していただければと思います)