抗がん剤の副作用観察日記3週間分まとめ(6クール終了まで)【がん闘病記76】
はじめに
この記事では2016年の9月の下旬から10月中旬にかけて行った大腸癌に対する化学療法としてFOLFOX4+ベクティビックスの投薬6クール目(投薬3日、休薬18日)の間の自分自身に起きた副作用を独自に観察したものをまとめています。
抗がん剤による副作用は人それぞれ違いがありますので一概には言えませんが同じような境遇の方の参考に少しでもなれば幸いです。
6クール目に関しては予定している半分まで終わったということで休薬期間をいつもより1週間長めにいただきました。
倦怠感のつらさレベルの自己評価
最高につらい場合MAX10。つらくない場合は0で評価。(目安)
【抗がん剤治療6クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療6クール目8~14日目まで】
【抗がん剤治療6クール目15~21日目まで】
上記画像では3週間分のグラフが3分割で表示されているの分かりにくいですが、並べてみるとやはり日にちが経つにつれ倦怠感のつらさ度は下がっていっていることが分かります。
投薬から投薬後数日間はつらい日が続きましたが前回の5クール目の時ほどでは無かったです。
5クール目の最初の1週間はつらさ度9~8だったのでそれに比べれば6クール目は軽い方だったと思います。
21日経過して7クール目の抗がん剤治療が始まる前にかなり倦怠感は取れてきたので助かりました。
今回1週間長く休薬期間をおくことで時間の経過により倦怠感は軽減していくということが分かったので少し安心しました。
下痢、皮膚障害、食欲減退・吐き気など
下痢やさまざまな皮膚障害、食欲減退・吐き気などの症状が出た日にしるしをつけています。
◎・・・ひどい症状
〇・・・症状が確認できる
△・・・軽度だが症状が確認できる
【抗がん剤治療6クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療6クール目8~14日目まで】
【抗がん剤治療6クール目15~21日目まで】
※小冊子『ベクティビックスによる治療を受ける患者さんへ』によると、上記の症状以外にも間質性肺疾患として「咳がでる」、「息苦しい」、「熱がある」などがあり、注入反応として投薬後に「汗が出る」、「顔がほてる」などがでる可能性と、目の異常として「結膜炎」や「角膜炎」見られる場合があるとのことでした。僕の場合はそれらの症状は全12クール通して出なかったので表としては省略しています。
倦怠感とは対照的に時間をかけてもあまり症状の軽減がみられなかったのが肌に関するトラブルでした。発疹、皮膚ひび割れ、かゆみなどは休薬期間中ずっと出ていました。
頭皮も皮膚トラブルのうちのひとつと考えるなら抜け毛も治まることは無かったです。
最終的にすべての髪の毛が抜け落ちることはありませんでしたが頭髪全体としてはかなり薄くなって光の当たり方によっては頭のカタチが分かるくらいでした。
そして今回は心配していた「便秘」にはならなかったように思います。
下痢の症状は少し出ましたがそれも時間の経過とともに軽くなっていきました。
抗がん剤治療の6クール目を終えて
6クール目の抗がん剤治療を終えることにより、
「ああ、やっとこれで半分が終わった」
と、少しひと息つけたように思いました。
副作用として心配してた倦怠感のつらもそれほどでもなく、便秘の症状も出なかったので体調としては前回に比べると良い方でした。
しかし回数を重ねることにより抗がん剤のダメージは積み重なっていっていることも実感できます。
体重の減少や皮膚の黒ずみ抜け毛は顕著でした。
ニット帽をかぶりマスクをしていて痩せて黒ずんだ肌をしている自分を鏡で見るたびに
「癌患者らしい見てくれになったきたなあ…」
と、しみじみ思っていたものです。
しかし抗がん剤治療も予定の半分をこなしたということはちょっとした自信にもなり、「これからは回数を重ねるたび終わりに近づいていくんだ」となるべくポジティブに考えるようにしていました。
(注意:抗がん剤治療による副作用は年齢性別や治療を受ける患者さんの体力に加え、投与される抗がん剤の種類や割合によってさまざまですので安易に比較できるものではないかもしれません。僕の場合の抗がん剤の割合は毎回フルドーズ(投与可能な割合100%)だと担当医のウエノ先生から聞いていましたのでその点も留意していただければと思います)