抗がん剤の副作用観察日記2週間分まとめ(4クール終了まで)【がん闘病記58】
はじめに
この記事では2016年の8月の中旬から下旬にかけて行った大腸癌に対する化学療法としてFOLFOX4+ベクティビックスの投薬4クール目(投薬3日、休薬11日)の間の自分自身に起きた副作用を独自に観察したものをまとめています。
抗がん剤による副作用は人それぞれ違いがありますので一概には言えませんが同じような境遇の方の参考に少しでもなれば幸いです。
倦怠感のつらさレベルの自己評価
最高につらい場合MAX10。つらくない場合は0で評価。(目安)
【抗がん剤治療4クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療4クール目8~14日目まで】
3クール目までの違いとしては、倦怠感のつらさ度のレベルがぐっと上がってきたように思います。
自分でつらさ度の目安を毎日メモしながら思っていたことは「どこにピークを置くか」ということでした。
4クール目を終えた時点ではまだのこり8回も抗がん剤治療が残っており、この先つらさが増してくることは明らかでしたがすべて未体験のことなのでどれほどのつらさが待っていて、どこがピークなのかは想像できませんでしたけど自分の中での目安は「つらさ度10を超えたらギブアップを考えよう」と思っていたのでその点を基準に考えていました。
下痢、皮膚障害、食欲減退・吐き気など
下痢やさまざまな皮膚障害、食欲減退・吐き気などの症状が出た日にしるしをつけています。
◎・・・ひどい症状
〇・・・症状が確認できる
△・・・軽度だが症状が確認できる
【抗がん剤治療4クール目1~7日目まで】
【抗がん剤治療4クール目8~14日目まで】
※小冊子『ベクティビックスによる治療を受ける患者さんへ』によると、上記の症状以外にも間質性肺疾患として「咳がでる」、「息苦しい」、「熱がある」などがあり、注入反応として投薬後に「汗が出る」、「顔がほてる」などがでる可能性と、目の異常として「結膜炎」や「角膜炎」見られる場合があるとのことでした。僕の場合はそれらの症状は全12クール通して出なかったので表としては省略しています。
以前も触れましたが3クール目の抗がん剤治療が終わったころから髪の毛の抜け毛が目立つようになりました。
シャンプーしているとき手に着く髪の毛の量や枕についている抜け毛の量が明らかに増えてきました。
抗がん剤治療を受ける前に担当医のウエノ先生に「やっぱり抗がん剤治療をすると髪の毛は無くなるんですか?」と聞いたところ僕が受けたベクティビックス抗がん剤ではあまりそのような症例は見られないということを言われていたので安心していたのですが、あとで抜け毛について相談したときに、そもそも抗がん剤は細胞毒なので毛根にダメージを与える場合も少なからずあるとのことでしたので人によっては毛根にダメージを受けたり受けなかったり様々あるのかもしれません。
このころから発疹や指先や爪の端の皮膚のひび割れは常に出続けていました。
吐き気にもいつも悩まされていましたが無理して食事をとるようなことはしなかったので食べたものをもどすようなことはありませんでした。
抗がん剤治療の4クール目を終えて
4クール目の抗がん剤治療を終えたころに顕著に出始めた副作用は発疹や皮膚のひび割れなどの肌トラブルでした。
そして爪の根元のほうの爪半月が黒ずんできたりと身体の各所、特に末端部分で肌が黒ずんでくる色素沈着も起きてきたように思います。
そして抜け毛の多さも気になってきたころでした。
最終的につるっぱげになるようなことはありませんでしたがそれでも髪の毛の量はかなり減って薄毛の人の気持ちがよく分かるようになりました。
自分で自分の頭をなでると「なんだかスカスカだなあ…」なんてよく思っていたものです。
そういえば、僕はどちらかというと眉毛は濃いほうだと思うんですがこの先の抗がん剤治療中は眉毛は薄くなっていって、ますます人相が悪くなっていった覚えがあります。
(注意:抗がん剤治療による副作用は年齢性別や治療を受ける患者さんの体力に加え、投与される抗がん剤の種類や割合によってさまざまですので安易に比較できるものではないかもしれません。僕の場合の抗がん剤の割合は毎回フルドーズ(投与可能な割合100%)だと担当医のウエノ先生から聞いていましたのでその点も留意していただければと思います)