44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

四国一周旅行2日目。松山城から四万十川へ【がん闘病記125】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の5月中旬に書いたメモをまとめています。

松山城を目指す

2017年5月。

四国一周旅行2日目。

今日は朝から松山城に行ってみようと思う。

その後で高知県方面へ下っていき、四万十川を目指そうと考えている。

Ipadで地図を調べつつ、無事に松山城に到着した。

正確に言うと松山城のふもとだけど。

僕は「超」のつく方向音痴なのでIpadでの地図検索にはとても助かっている。

松山城は高台にあるみたいで、ふもとのロープウェイ乗り場からロープウェイに乗って頂上のお城を目指すようだ。

付近のコインパーキングに車を停めて、ロープウェイ乗り場に入る。

のんびり歩いていると僕の目の前を歩く年配の旅行者グループが

「もうすぐロープウェイがでるよ!」

と慌ただしくしてるので、つられて僕も早足でチケットを買って乗り場に行ってみたが、ついてみると箱型で何人も乗れるロープウェイと、スキー場などで見かけるひとり掛けのリフトがあった。

側にいた係員の人に違いを聞いてみると、一人乗りリフトよりも箱型ロープウェイの方が到着は早いとのこと。

僕としてはリフトの方がスリルがあって面白そうなのでリフトに乗ることにした。

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ちなみに値段はどちらに乗っても同じとのこと。

僕は松山城天守観覧券付きの往復チケット1,050円を購入してリフトに乗った。

リフトに乗ること約6分、松山城前に着いた。

松山城なめてた 

松山城の感想は結論から言うと…

正直松山城なめてた。

松山城は見ごたえたっぷりの観光スポットだった。

リフトを降りると、広い中庭のような場所に出る。

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お城前の広場が結構な高台にあるため360度どこを見ても見晴らしが良く、城下の街が見下ろせる。

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松山城は城自体の高さこそあまりないが城周辺の敷地が広い。

リフトを降りて広場を抜け、場内に入るまではいろんな門をくぐりつつ歩いて結構な時間がかかった。

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城内に入ると急な階段を登って城内を見て周る。

恐らく築城当時からあまり変わってないのか分からないけど、古びた柱や天井がなんとも趣深い。

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城内は横に広く、見て周るにも結構な時間がかかった。

一通り見てリフト乗り場に着く頃にはもうクタクタだ。

下りもリフトに乗ることにした。

見下ろす景色と吹き抜ける風が気持ちいい。

四万十川を目指していたはずが名も無い漁港をひとり歩く 

次は高知県の四万十川を目指すことにしよう。

松山市から四万十川方面に向かっていると、途中に小さな湾になっている場所があり、その漁港がなんともいい寂れ具合だったので寄ってみることにする。

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そこは小さな小さな漁港で人通りもほとんどない。

たまにおばあさんたちが2~3人集まって道端で井戸端会議をしていたり、ひと仕事終えたであろう漁師のおじいさんたちが家の前の地べたに座ってカップ酒片手に酒盛りをしている。

何の観光スポットでもないこんな場所(こんな場所って失礼な…)に来ることはまずあり得ない。

でも僕はこの場所を歩いている。

あてもなく歩きながら漁師町の並んだ家の窓を見る。

この窓の中一つ一つに生活がある、誰かが生きて日々の日常を過ごしている。

ここに来なければ決して僕の人生と交差することのない場所。

そんなところを歩いていると思うとなんだかワクワクしてくる。

このようにいろいろと寄り道をしているとすっかり遅くなり、このままのペースで行くと四万十川に着く頃にはもう夕方になっしまうので、今日はいったん四万十市まで行って、そこで宿を探して明日の朝から四万十川を目指すことした。

高知県にはセブンイレブンが無い?

そして車を運転していて思ったことは高知県に入ってからというもの、山に囲まれた田舎道が延々と続いているけど、見渡す山々がそんなに高くはないが一つ一つの傾斜が急な気がする。

なだらかな斜面が横に広がる光景はあまり見ない。

山ひとつひとつがモリッ高くてなんだか圧迫感というか雄々しい感じがする。

それと、セブンイレブンが全く見当たらない。

あるのはサークルKサンクスばかり。

セブンイレブンは四国にはまだあまり進出していないのかな?(2017年時点)

今回の旅ではポケットwifiを持参しているのでそんなに困らないが、もしwifiをセブンイレブンの無料wifiサービスに依存してたら大変なことになっていたと思う。

四万十市に到着するも宿が無い

そんなこんなでやっとこさかけて四万十市に到着した。

到着してみての四万十市の印象は…

なんていうか、その…田舎だ。

田舎なんだけど、ホテルが取れない。

平日だというのに、どこのビジネスホテルに問い合わせてみても満室だ。

まいった、とりあえずは車中泊してもいいように毛布は車に積んであるけど、旅行2日目で早くもそんなことになるとは…

最悪お風呂だけは入ろうとインターネットでスーパー銭湯のような施設がある場所は調べておいた。

とりあえずはお腹が空いてきたので晩御飯を食べよう。

せっかく四国まで来たんだからどこでも食べれるような全国チェーンのファミレスとかじゃなくローカル色の強いところがいいと思う。

そう思って四万十市内を走り回ったけど、なかなかピンとくる店が見つからない。

結局最初の方に見かけた土産物センターみたいな場所に併設されたレストラン「いちもん屋」さんに行くことにした。

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車を停めてふと、辺りを見渡すと目の前に民宿らしき建物がある。

一か八かでネットで電話番号を調べて問い合わせてみると一部屋空いているとのこと。

今まで民宿とか泊まったことなかったけど、車中泊よりはいいかと思い、お世話になることにした。

民宿に向かう前にレストランで食事をすることに。

とりあえず高知県に来たからには「鰹のたたき」を食べなくては!と思い注文し、食べてみたけどこれがまた美味い。

鰹自体あまり好きではなかったけど、肉厚に切られた鰹のたたきにスライスしたニンニクが程よくマッチしててビールとかに合いそうだ。

まあ、お酒は大腸がんと診断されてからきっぱりとやめたので飲まないけど。

食事が終わって民宿へ行き風呂に入った後はとっとと寝ることにした。

明日は四万十川に行くけど、よく下調べしておかないと。

今日みたいにあたふたするだけで時間が過ぎてしまうことになりかねないから。