抗がん剤の副作用が及ぼす食欲と体重の変化と入浴する際の注意点とは
抗がん剤の副作用が及ぼす食欲と体重の変化と入浴する際の注意点とは
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の1月中旬に書いたメモをまとめています。2クール目のアバスチン抗がん剤治療(FOLFIRI療法)の投薬を終えて気づいたことをまとめています。
- 抗がん剤の副作用が及ぼす食欲と体重の変化と入浴する際の注意点とは
- 吐き気止めを飲むタイミングと食欲について
- 抗がん剤治療を開始してからの体重の変化について
- 抗がん剤投薬後の入浴について注意すべきこと
- 抗がん剤の副作用の深いところ
- 土日に退院した場合、病院から医療費の請求が郵送で届く
吐き気止めを飲むタイミングと食欲について
2019年1月。
アバスチン抗がん剤2クール目の投薬後の翌日
前回(1クール目)アバスチン抗がん剤治療で分かった副作用の症状の傾向としては最初に強い吐き気に見舞われるが、それは投薬開始から5~6日でおさまるようだ。
吐き気が強いときは入院中なら吐き気止めの点滴をしてもらったり、自宅では処方してもらった吐き気止めの錠剤のメトクロプラミド錠を飲んでしのいでいる。
ここで難しいのが吐き気止めを飲んでも効果が出るまで時間がかかるので、なるべくなら吐き気がひどくなる少し手前で吐き気止めを飲みたいところ。
そこで僕が目安にしているのが「小さなげっぷが連続してでる」ということ。
このサインが出たら吐き気止めを飲むようにしてなるべくつらさを軽減するようにしている。
食欲が無いということは身体からのサインだと思う
病人の付き添いをしたり身近にいる人によっては患者を心配する想いから「食べなきゃ元気にならないよ!」とか言って、食べることを強く勧めてくる人もいる。
でも、僕個人の考えとしては「食欲がない」ということは「身体が食事を求めていない」というサインなので無理に食事を取る必要はないと思っている。
僕も医師や栄養士としての勉強や訓練をしてきたわけではないので、このことが医学的に正しいかどうかは確かなところではない。
でも野生動物は怪我や病気をすると外敵から見つからないような静かなところに隠れて、体力が回復するまで無理に狩りなどをせず静かにおとなしくじっとしている。無理に動いたり食べたりしないことで自分の自己治癒能力で体力を回復しているのだと思う。
人間もデトックスの一環として断食などを取り入れている場合もある。
僕のケースだと、抗がん剤の投薬での入院中(3日間)はほとんど食事をとらないが、抗がん剤の副作用で食欲が無くなることは医師や看護師さんもよく分かっているので「ご飯は食べれてますか?」と聞かれることはあるが、食事をとらないことで注意を受けたことはないし、退院後数日経過して食欲が戻ったら食事はしていることを伝えると「ああそうなんですね」と、それならOKみたいなニュアンスを医師からは感じる。
あまりにも急激に体重が減少していけば注意が必要かもしれないが、そんなこともないので最近は体から出ているサインに素直に従うと言うことが1番だと思うようになった。
人それぞれ体調や病状に違いはあるので一概には言えないけど、僕にまだ体力があるうちはこの方法で行こうと思っている。
このことが功を奏しているかどうかは分からないけど、これまで10数回抗がん剤治療をしてきたが、嘔吐したのは最初のころに無理して食事をしたときの1回だけだった。
そのときは自分でも「食べないといけない!」という変な強迫観念に駆られていたと思う。
抗がん剤治療を開始してからの体重の変化について
体重はこのアバスチン抗がん剤治療を始めてからかなり減ったと思う。
抗がん剤治療を始める前の体重が約75㎏で今現在の体重は65㎏くらいなので、おそらく10㎏くらいは減ったと思う。
基本的に抗がん剤投薬(3日間)から投薬後1週間くらいは副作用の下痢を警戒して、なるべく水やお茶や豆乳など飲料がメインで固形物はなるべくなら食べないようにしているので、この体重の減少は当然と言えば当然かもしれない。
抗がん剤の投薬が始まると強い吐き気と下痢が続くので基本的に食べないほうが楽ではある。無理に食べて吐いたり下痢をしたりする方が苦しいうえに抗がん剤治療を続ける気力がなくなるし、気持ち的に落ち込んだりもする。
あまり他の人にはお勧めできないが、僕はまだ体力がある方だと思うのでこの方法とっているが、あまりにも栄養失調が続くと抗がん剤治療にも影響が出るかもしれないのでその点は注意が必要だとも思う。
抗がん剤治療中であっても精神的にも肉体的にもなるべく自分がポジティブな方向に行くように心がけたい。そして僕は根っから食い意地が張っているので、吐き気や下痢がおさまると…いや、おさまる前から食べることばかり考えているのでそれほど極端に痩せたりはしないと思う。
抗がん剤投薬後の入浴について注意すべきこと
入浴については僕はどちらかというと長湯するほうが好きなので、普段ならゆっくり湯船につかっているが、2クール目の抗がん剤の投薬を終えて退院してからは毎日シャワーだけで短めに済ませている。
何故かと言うと前回(1クール目)の抗がん剤投薬で退院した日の夜に湯船につかってゆっくりお風呂に入ったあと、湯船から出て立ち上がったときにクラクラして気分が悪くなり、落ち着くまでしばらく洗い場に倒れ込んでしまったということがあったから。
あまり血流が回りすぎるとよくないのかもしれない。特に投薬後は吐き気も強いし倦怠感もあって気分も悪いので、入浴時は少し注意が必要だと思う。そして浴室から出たときの温度差でもめまいが起きたりするのでその点も気をつけたい。
抗がん剤の投薬から4日経過した昨晩、試しに久しぶりに湯船につかってみたが、前回ほどではないにせよちょっと気分が悪くなった。とりあえず投薬後4日経過しても入浴にはまだ注意が必要だということが判明した。
抗がん剤の副作用の深いところ
アバスチン抗がん剤2クール目投薬後6日経過
抗がん剤の投薬から6日間経過して、気分としてはかなり良くなってきている。下痢も吐き気もおさまったようだ。
しかし自分では意識できない部分で抗がん剤の副作用のダメージは蓄積され残っているとは思う。
まるで古い池のように、上澄みはきれいな水のように見えるが、底の方には澱(おり)が沈殿し溜まっているように、身体の深い部分、細胞レベルではまだまだダメージは残っていると思う。これからも油断しないで副作用からの回復に努めよう。
土日に退院した場合、病院から医療費の請求が郵送で届く
朝ポストを見ると病院からの医療費の請求が届いていた。おそらくは昨日のうちにはポストに入っていたのだろう。
内容としては3通
- 診療費のお知らせ
- 診療費等請求書
- コンビニ支払い用の払込取扱票
診療明細書などは入っていなかった。領収書や診療明細書は支払いが確認されてからまた郵送で送ってくるのか、それとも次回の入院の時に渡されるのか。今回はじめて土曜日に退院したのでその点はまだよく分からない。
そしてもう一点。郵送されてきた「診療費のお知らせ」には
「つきましては、本状到着から5日以内に『支払い窓口』または『お振込』にてお支払いをお願いいたします」
とある。
しかしコンビニ専用の払込取扱票のほうはお支払い期限が2019年1月30日になっている。請求書が郵送で到着したのが2019年1月17日なので支払いの猶予期間に差があるのはなぜなんだろう。
病院の方に問い合わせてみると
「診療費のお知らせの方は少し期限に余裕をもたせた期日を書いていますので、コンビニ支払いの期日で問題ないですよ」
とのことだった。そして領収書や診療明細書は入金が確認されたら後日また郵送で送るとのことだった。
コンビニに行くついでにさっさと支払いは済ませてしまおうと思う。