アバスチン抗がん剤9クール目(10~18日)の休薬期間の副作用
アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10~18日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年6月下旬から7月上旬にかけて書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)9クール目の投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録したものをまとめています。
そしてこの抗がん剤治療は9クール目で終了することになりました。
- アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10~18日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬後10日目から18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間18日経過した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年6月。
9クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の休薬期間も今日から10日目に入った。ひきつづき抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬後10日目から18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目
【体調】
朝起きてみての体調は良く、特になにか副作用を感じることも無い。
下痢の症状も出ず、調子はいい方だ。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とサラダとブランパンとプレーンオムレツ半分を。
夕食にはおからパウダーで揚げた鳥の唐揚げと納豆とサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。
明日は経過観察のCT検査だ。
今から不安でいっぱいだが、今さら考えてもどうしようもない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーをかけたものとアボカドスープを。
夕食にはサーモンの刺身と納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮とブロッコリースプラウトのサラダとアボカドスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目
【体調】
朝起きてみての体調はいい。特になにか問題を感じるでもない。
CT検査の結果はわずかだがPD(増大)傾向にあるということだった。
ショックからかあまり食欲は無かった。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を。
夕食にはイカ焼きと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあ。
前日のCT検査の結果がショックだったのか、なんだか身体全体が重い感じがする。
何もやる気が起きない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を。
夕食には牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と納豆とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあといったところだが、今日は気分がすぐれずほとんどベッドの上でごろごろしてすごした。
何もやる気が起きない。
前日のCT検査でがんが増大していたという結果を受け、そのことがかなりショックだったのだと思う。
使える薬が一つ減ったことや、今回の血液検査で初めて腫瘍マーカーが異常値を示した事など、事態はネガティブな方向に傾いていっている。
CT検査の直後に新たな抗がん剤の投薬は受けていない。だから身体に作用している外部的な要因はないはずなので精神的な問題なのだと思う。
「気の持ちよう」とか「気合いだ」とかいうこともよく聞くし、「頑張らないといけない」という気持ちもあるが、どうにも身体に力が入らない。
精神的にまいっているせいだとは思うが、なんとかしなといけない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と黒豆を。
夕食には牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と納豆とアボカドスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目
【体調】
朝起きると寝汗をかいていた。
この現象はこれまで休薬期間の後半では結構あった。
風邪を引いたときの治りかけの状態に似ている。
免疫が一生懸命仕事をしてくれているのだろうか。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンと明太子を少し。
夕食にはサーモンの刺身と納豆とアボカドスープとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあ。
なんだかダルい感じもするが気のせいかもしれない。
先日のCT検査の結果を受けて精神的な動揺がひどいせいだとも思われる。
朝一でいつもの総合病院まで行き、昨日書いたアマキ先生あての手紙を外科外来の受付までもっていった。
とりあえずひとつのステップをこなした感じだ。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンとプレーンオムレツ半分。
夕食には納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーをかけたものを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目
【体調】
朝起きると寝汗をかていた。
一日通して気持ちは落ち込んだまま。
なんだかダルイ感じもする。
これが気持ちのせいなのか、抗がん剤の副作用なのか、癌が悪影響を及ぼしているのか…その区別がはっきりとつかないのが困ったものだ。
夕方、痰の中に血が混じっていた。
ほんの小さなな赤い点だったけど、このことは僕を大きく動揺させた。
「もしかしたらのどの方にも既に癌が転移してるんじゃないか?」その考えに押しつぶされそうになる。
苛烈な痛みの末に死に至るのか…そんな想像であたまがはちきれそうだ。
とにかく怖くてたまらない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトのグリーンカレーをかけたものを。
夕食には納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- のどの違和感(少し)
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目
【体調】
朝起きてみての体調はなんだかだるい感じもある。
先日受けたCT検査の結果が悪かったことがまだ尾を引いているのか、もしくは抗がん剤の副作用がぶり返してきたのか、今日は一日とおしてなんだかだるいというか軽い倦怠感につつまれていた感じだった。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンとプレーンオムレツ半分を。
夕食には野菜炒めとポロポロ豆腐とサーモンの刺身とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間18日経過した時点での感想
先日行われた経過観察でのCT検査の結果、僕の身体の中にある癌はPD(増大)傾向にあるということなので、今やっているアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)は効果が無いという評価になり、今回の9クール目をもってアバスチン抗がん剤の投薬は終了することになった。
そして今回の休薬期間は予想に反して抗がん剤の副作用は軽いものだった。
抗がん剤から身体が受けるダメージは回数を重ねるごとに蓄積されていくので、9クール目の今回はいつも以上に副作用はつらいものになるだろうと思っていたが、それほどでもなかった。
やはり身体自体が抗がん剤に対して耐性をもってきたのか、そのために抗がん剤の効き目がなくなったのか…医師にそのことを尋ねると「副作用が軽くすんでいるからといって抗がん剤が効いていない。ということは一概には言えない。副作用が軽くすんでいても効果が出ている患者さんもいる」とのことだった。
新薬の治験への手がかりが得られるのか
明日は一応抗がん剤治療で入院することになっているが、今のところ3つのパターンを考えている。おととい既に担当医のアマキ先生宛に新薬の治験にエントリーしたいという旨の手紙を病院までもっていったので
- ひとつめはアマキ先生から治験のエントリーの手がかりを得て、それに向けて行動する。
- ふたつめはアマキ先生からはヒントを得られない場合、独自で治験の手がかりを探すために抗がん剤の投薬延期して、1週間の猶予をもらう
- みっつめは上記すべてを話し合ったうえで、とりあえずベクティビックス抗がん剤の投薬で入院する
という3つのパターンだ。
とりあえず僕としては一番目がもっとも好ましいが、明日病院にいってみないことには分からない。
正直今の心境としてはつらい。
でも、こんなときだからこそ、ふさぎ込まずにぐーんと胸を張らないといけないと思った。
僕は気合いとか根性とかいう精神論はきらいだ。
きらいだけど、心のありようは大事だと思う。
へこんでばかりいてもしょうがない。
僕は生きる。
健康に元気に生きる。
それに向かって自分で選択し、行動する。
そうあると決めた。