父の命日と母の抵抗とケトン体を測る試験紙ケトスティックス
父の命日と母の抵抗とケトン体を測る試験紙ケトスティックス
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の1月下旬に書いたメモをまとめています。父の命日のこととケトン食について書いています。
父の命日と母の抵抗
2019年1月。
アバスチン抗がん剤2クール目の投薬後11日経過
今日は2016年に事故で急逝した父の命日で、朝から父が生前勤めていた会社の社長と会長が父のご仏前にお線香をあげに来てくださった。仕事中の事故とはいえ、去年で既に三回忌も済んでいるのに今年も律儀に足を運んでくださっている。ありがたいことであるし、社長と会長の義理堅さに恐縮してしまう。
社長と会長には心からお礼を述べて、少しだけ世間話をしたのちにお二人は会社に戻られた。
母には一応昨日の夜に
「明日はお父さんの命日だから社長と会長が来るかもしれないよ、だからちゃんと早くから起きて部屋の整理とかしとかないとね」
と言っておいた。
毎年社長と会長が来るのは決まって朝9時前後。でもよく眠る母はその時間はまだ布団に入っていることも珍しくはない。
僕がそう言うと母は
「もう去年で三回忌も済んだから多分来ないよ」
とのんきに構えていた。
「いや多分来ないかもしれないけど、来るかもしれないという可能性に対しての準備はしといても損はないでしょう?」
僕がそう言うと母は嫌そうな顔をしてアメリカ人がよくやる肩をすくめて両手を上げるポーズをする。母は根っからの負けず嫌いなので、僕が理詰めで話をすると決まって嫌そうな顔をしてささやかな抵抗をする。
そして決まって最後はキレ気味に「はいはい、あんたの言う通り!」と言って話しを打ち切る。
まあ、母は怒りっぽいが忘れっぽいので、たいてい数時間経つと忘れてけろっとしている。
Ketostix(ケトスティックス)で体内のケトン体を測定
アバスチン抗がん剤2クール目の投薬後12日経過
今日から『ケトスティックス』と言う商品を使って体内のケトン体を簡単ではあるが測定することにした。
『ケトスティックス』とは体内のケトン体を測る検査紙。
僕は癌が再発したころからケトン食というものを実践している。
ケトン食とは、医学博士の古川健司氏が推奨する「免疫栄養ケトン食」のことで、癌細胞が通常細胞よりも3~8倍のブドウ糖をエネルギー源として増殖することからほぼ糖質で構成されている炭水化物を極端に制限して癌細胞に栄養がいかないようにすると同時にケトン体という糖質を必要とせず皮下脂肪から栄養を作り出す栄養素を使って通常細胞に栄養を供給するケトン回路を作り出すことによって、ケトン体からは栄養を供給できない癌細胞を兵糧攻めにしていくという栄養療法のこと。(参考:『ケトン食ががんを消す』古川健司著)
前々から糖質制限はしていたが、どれほどのケトン体が出ているのか気にはなっていた。
ケトスティックスは海外の商品なのでネットで取り寄せた。本当に便利な世の中になったものだ。説明書が全部英語だったのでちょっと訳がわからなかったけど使い方はネットで調べるとすぐに分かった。
使い方は簡単で
- 検査紙の先に付いている正方形のシートに自分の尿を軽く浸す
- 15秒待つ
- シートの色が変わってくるのでボトルについているカラーチャートと比較する
これでどれぐらい尿中にケトン体が出ているか分かるようになっている。
試しにやってみると僕の尿中ケトン値は++から+++の間くらいだった。(0が最低で最高は++++)
結構ケトン体が出ているのでびっくり。そういえば最近は糖質をあまり取っていない。お菓子もほとんど食べなくなったし、甘いものが欲しいと思った時はシュガーレスの飴を舐めるくらい。食事も糖質が多いものはなるべく避けて糖質が少ないものを食べている。
そしてケトン体を作り出すのにいいとされる中鎖脂肪酸100%のMTCオイルを大きめのスプーンで2杯(15gくらい)を朝と夜に飲んでいる。普通はコーヒーに混ぜたりして飲むらしいのだが、僕はもうめんどくさいのでそのままスプーンに注いで飲んでいる。でもそのまま飲むとお腹を下す人もいるのでその点は注意が必要だ。
ちなみに僕は大丈夫だった。
ケトン食に最適!アヒージョは最高の料理方法だと思う
ケトン食を実施している僕がよく食べている料理はアヒージョ。
アヒージョは前回の抗がん剤治療の休薬期間中にも食べたけど、ニンニクがいいのか食べるとなんだか元気になるような気がする。加えて使っているどの素材も糖質が少ないものばかりなので糖質制限をしている僕にとってはうってつけのメニューだ。(※ニンニクだけは100g中21.3gと少し多めだが、使っているのは2~3かけなので量としては少な目)
いつも使っている材料はエビ、ブロッコリー、カリフラワー(手に入れば)、マッシュルーム他キノコ類、にんにく(2~3かけ)、オリーブオイルなど。
エビはたんぱく質が豊富だし、ブロッコリーやカリフラワーは癌関連の書籍ではがん予防におすすめの食材としてよくでてくるし、キノコ類に含まれるβ-グルカンには免疫力向上の効果が期待できる。
それらを健康にいいとされるエクストラバージンオリーブオイルで煮込む。
そして特筆すべきはそのおいしさ。僕はただ単に茹でただけのブロッコリーはあまり好きではないがアヒージョにして食べるブロッコリーはおいしくてたくさん食べれる。
「健康にいい」という理由だけではなかなか長続きしないものだけど、「おいしい」という理由なら長続きするし苦にならない。
あまり加熱しすぎるとブロッコリーの栄養素が抜け出てしまうので注意が必要だが、オリーブオイルで煮込まれて柔らかくなったブロッコリーは格別のうまさだ。
アヒージョは最高!大好きだ。