44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間(19~25日)の副作用と体調

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後19日目~最終日25日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年5月中旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年5月。

今回の7クール目抗がん剤治療では休薬期間をいつもより1週間長くしてもらった。その理由として、これまで6回アバスチン抗がん剤治療を続けてきて前回の6クール目では休薬期間の最後の方まで下痢が続いていたので、抗がん剤のダメージが体内に蓄積してきたのではないかという考えから。

そして引き続き抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

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  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬後の19日目から最終日25日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後19日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあ。昨日に比べたら元気にはなってきていると思う。

朝から普通に排便はあったが、午後9時くらいに下痢の症状がでる。何度かトイレに行かないといけないくらいだったのでわりと重めだった。

【食事】

昼食には吉野家でご飯無しの牛丼サラダとみそ汁。

夕食にはアヒージョと牛肉の塩焼きとブロッコリースプラウトのサラダと野菜炒めを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 下痢(重い)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後20日目

【体調】

朝起きてみての体調はいいほうだと思う。これまでにくらべて元気になってきた。

昨日は下痢の症状が出たので、食べ過ぎないように注意して食事をしていこうと思う。

そして今日は1日通して下痢の症状は出なかった。やはり快便だと元気が出るようで調子がいいように思える。

抗がん剤の投薬から20日経ち、今日はかなり元気になってきたような気がする。 

【食事】

今日は昼食には納豆オムレツとアヒージョとサラダを食べた。

夕食はみんなでくら寿司に行って低糖質のメニューを中心に食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後21日目

【体調】

朝起きてみての体調はよい。今日はかなり元気になってきたと思う。

自分の体内にがんがあるということを忘れそうなくらい、今日は元気になっている。

【食事】

昼食にはアヒージョとプレーンオムレツとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

夕食にはツナサラダとブランパンとブロッコリーとチキンカレー少しを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量、一度だけ)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後22日目

【体調】

朝起きてみての体調はいい方だと思う。特に問題を感じることなく一日を過ごせた。

【食事】

昼食はプレーンオムレツとブランパンと赤だしの味噌汁と食べた。

夕食は弟の娘で12歳の姪のユイちゃんのお誕生日会におよばれした。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後23日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。

体調がいいと精神的にも落ち着いてくると思う。

【食事】

昼食にはプレーンオムレツとツナサラダとブランパンをひとつ。

夕食にはアヒージョと豚串3本とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後24日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。今日になってかなり元気になってきたと思う。

気になっていた痰がからむのはまだほんの少しあるが、その原因としてゴールデンウイークに帰省していた妹の1才の娘のさくちゃんの風邪がうつった可能性が高い。というのも妹も僕と同様に痰が絡む症状が出ていて、なかなか治らないらしく症状がよく似ている。

もしこれが癌が原因でなっているのなら徐々に好転はしていかないだろうと思う。

【食事】

昼食にはプレーンオムレツとアヒージョとブランパンひとつ。

夕食にはアヒージョと野菜炒めとブランパンに自作の糖質オフのあんこを挟んだアンパンを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後25日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。

明日からまた抗がん剤治療が始まるが、今回は休薬期間がいつもより1週間長いこともあってかなり体力を回復できたと思う。

【食事】

昼食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とブロッコリースプラウトのサラダを。

夕食にはアヒージョと野菜炒めとポロポロ豆腐を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

アバスチン抗がん剤の7クール目の休薬期間25日間終了してみての感想

今回は抗がん剤の休薬期間をいつもより1週間長くしてもらったこともあり、最終日まででかなり元気を回復できたと思う。

休薬期間の終盤にかけては抗がん剤の副作用も落ち着いてきて、肉体的にも精神的にも快適に過ごすことができた。

懸念材料のひとつであった「のどの違和感」と痰が絡む症状も、徐々に和らいできたのでとりあえずはほっとしている。がん患者である僕としては身体のどこかに不調がみられると、つい「がんが原因ではないか?」と疑ってしまうし、そのせいで不安になり精神的にも落ち着かなくなる。

肉体の不調は精神の不調にもつながり、精神の不調はまた、免疫系統などの肉体に影響を及ぼす。

「考え過ぎない」ということが一番いいのかもしれないが思考を止めることは難しい。100%不安が取り除かれることは不可能だろう。しかしどんな人生であっても生きてくうえで不安はつきものだ。僕だけが世界中でひとり不安だというわけでもない。みんな不安のなかで生きて、不安のなかで希望の光を見出している。そんなもんだと思っている。