44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

8クール目アバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する

8クール目アバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する

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この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の5月下旬に書いたメモをまとめています。がん再発後の抗がん剤治療も8クール目になり、アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の投薬のため3日間いつもの総合病院に入院したときのことを書いています。

8クール目のアバスチン抗がん剤投薬での入院初日

2019年5月。

今日から8クール目の抗がん剤治療のため、いつもの総合病院に入院することになっている。

朝9:30ごろに病院に到着。

外科外来へ行くと、今回は血液検査に加えて検尿もあるとのこと。

こんなことなら病院に来る前にトイレに行っとくんじゃなかった…

採血の後で検尿へ向かう。なんとか絞り出すようにして検尿を済ませ、しばらく待つことに。

11:00ごろ問診に呼ばれる。

血液検査、尿検査共に問題なしということで、8クール目の抗がん剤が開始されることになった。

そして担当医のアマキ先生に以前から感じていた点滴の速度についての問題点を話した。

「それで先生、最後の長い点滴なんですけど、いつも看護師さんと12速か13速で揉めるんですよ」

(12速か13速とは1時間あたり12mlか13mlで点滴が落ちるかということ。40時間以上かかる長時間の点滴なのでちょっとの違いで終了時間が変わってくる)

僕のこの問いにアマキ先生は、

「あーそれでしたらカルテにもう書いてあるんですよ。『13速』って。今後もしそうなったらナースに『カルテを確認しろ』って言っといてください(笑」

「あ、そうだったんですね。失礼しました。僕としては病室のにおいがイヤなんでなるべく早く帰りたいものですから…」

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「いえいえ、他に問題なければ抗がん剤開始しましょう」

「はい、よろしくお願いします」

こんな感じで今回の問診は終了した。

体重を計るタイミングと抗がん剤のオーダー

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病室を出ると担当のカワノ薬剤師さんとちょうど出くわした。

「あ、ヨシノさんこんにちは。あれ?メガネ変えました?」

そう、僕は最近メガネを新調した。

さすがよくみてらっしゃる。

「ええ変えました。すごいよく見られてますねー」

「いえいえ、たまたまです(笑」

「それで話は変わりますけど、今体重測っておかなくていいですか?」

なぜこんなことを聞くかというと、以前担当医だったウエノ先生は問診が終わったタイミングで、いつも体重を計るように看護師さんに指示をしていた。そしてそのことをたまに忘れた看護師さんが先生に怒られているところを見ていたからだ。

それともうひとつ、担当医がアマキ先生に代わってからは病棟に上がってから体重を計ることが多いので、そのせいで薬が病室にくるのが遅れてるんじゃないか?と思ったからだ。その疑問点を薬剤師さんに尋ねると、

「いえ、実をいいますと薬のオーダーは前回の体重の数値を参考にして、すでに準備してるんですよ」

「そうだったんですか!僕はてっきり当日の体重でオーダーしているものだと思っていました」

「もちろん毎回体重は測っていただくんですけど、我々としてはだいたい前回から10%くらいの誤差を目安に薬をオーダーしています。もちろん大幅に増減してたら修正しますよ」

「じゃあ、今計っても病棟に上がってから計っても変わらないと?」

「そういうことになります。ただ時間がかかるのは病室の準備で、その点ではいつもご迷惑おかけしています」

「いえ、気になってたんでスッキリしました。ウエノ先生(仮名)は僕ら患者には優しかったですけど、看護師さんたちには厳しく言ってましたから。」

「はい、僕ら薬剤師にも厳しかったです」

そう言いながら恐縮した感じの薬剤師さんを見て、ウエノ先生のスタッフに対する厳しさとスタッフの先生に対する敬意が見て取れた。

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きっとウエノ先生はみんなから尊敬されてたんだろうなと思う。

もっと先生に診てもらいたかったけど、体調不良を理由に病院を辞められたのでしかたない。先生のヘルニアが悪化しないよう祈るばかりだ。

病棟へ上がり、抗がん剤の点滴開始

11:40ごろ、病棟へ上がる。今回は早いほうかな?

13:50ごろ、投薬開始。

17:00ごろ、最後の点滴開始。

今回は早めにアイスノン用意してもらった。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

今回は投薬初日としては珍しく追加の吐気どめを頼むほどでもなかった。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院2日目

朝起きてみての体調は昨日に比べたらいくぶんマシといった感じ、だが気持ちが悪いことには変わりない。

とにかく気分が悪いので入院中はずっとベッドで横になっている。

抗がん剤投薬での入院中の食事メニューは果物だけに

午前中に栄養士さんが病室まで来て、食事は食べれてますか?と聞かれた。

今現在、入院中の食事はこの病院の特別メニューである「なでしこ食」というものにしてもらっている。なでしこ食とはお年寄りや食欲のない人向けのメニューで、ご飯と漬け物とゼリーと果物だけという内容になっている。

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でも投薬中は吐き気が強いので僕はこのメニューですらほとんど食べれていない。

毎回食事はほぼ手付かずであることを栄養士さんに伝えると、

「じゃあ、食事は果物だけにしましょう」

ということになった。

正直、いつも食べないでそのまま下げてもらっているので、こうしてもらった方が気が楽だ。果物だけなら気が向いた時にちょっとかじるくらいはできると思う。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院3日目(最終日)

朝起きてみての体調はきのうとあまり変わらず、吐き気はそうでもないが倦怠感がつらくて1日中病室のベッドで横になっていた。

14:30ごろ点滴終了。比較的早めに終わった。

フラフラになりつつ帰宅。

20:00ごろ、吐き気が上がってきたので吐き気止めの錠剤のメトロプラクト飲む。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

投薬直後はとにかく吐き気と倦怠感がつらい。

体調が悪いと気持ちも酷く落ち込む 。

吐き気がつらくなってくると頭も痛くなってくるような気がするので、アイスノンや冷えピタなどの冷却シートを使って頭を冷やすことで、少しはつらさが軽減できる気がする。

そしてゲップが連続して上がってくるといよいよ吐き気のつらさもピークになるのでその兆候が表れると早めに吐き気止めを飲むようにしている。