アバスチン抗がん剤8クール目(1~9日)の休薬期間の副作用
アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年5月下旬から6月初旬にかけて書いたメモをまとめています。8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなど、治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。
- アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の8クール目の休薬期間9日経過した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年5月。
先日、8クール目のアバスチン抗がん剤投薬のため3日間ほど入院した。これまでと同様に退院後は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日
【体調】
朝起きてみての体調は悪く、倦怠感がひどくて吐き気も少しある。
それでも午後になってくるといくぶん復調してきて、なんとか起き上がって何かしようという気分になってきた。
とりあえず午後は吐き気もおさまってきたので、何か腹に入れようと思い、温めた豆乳と栄養ドリンクを少しづつ飲む。そして玄米のお粥を少しづつ時間をかけて食べた。
身体に栄養が入ったおかげもあってか、少しだけ元気になった気もする。
下痢の症状は出ず、普通の排便あり。
【食事】
温めた豆乳と栄養ドリンクと玄米のお粥を食べた。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(軽い)
- 倦怠感
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目
【体調】
朝起きてみての体調は、昨日よりはいくぶんマシといった感じ。
とはいえ1日中寝たきりではなく、午後には起き上がって何かしようという気にはなるまでにはなったが、まだ倦怠感は残っていて頭が重く気持ち的にもつらい。
そして少しだけ腰が痛い。
食事は昨日と同様、豆乳、お粥、栄養ドリンクなどをゆっくり食べた。
そのおかげか今のところ下痢の症状は出ず、午後になって普通の排便があった。投薬後2日目としては珍しい。
【食事】
温めた豆乳と栄養ドリンクと玄米のお粥を食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目
【体調】
朝起きてみての体調は割といい方だと思う。寝起きの時点ではまだ少し倦怠感が残るような感じもしたが、起きてあれこれしているうちにあまり気にならなくなった。
心配していた下痢の症状は出なかった。
これまでのパターンでは吐き気がおさまった今日くらいのタイミングで下痢の症状が出てくるので、まだまだ注意は必要だと思う。
夕食も食べ過ぎずに腹五分といったところでやめておいた。
そして体調としてはやはり午前中よりも夕方くらいから少し倦怠感がでてくるようで、早めに寝たほうがいいと思われる。
【食事】
食事は昼食に豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とおでんの大根を。
夕食にはポロポロ豆腐とブランパンをコンソメスープで煮込んで柔らかくしたものを食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感(軽い)
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目
【体調】
朝起きてみての体調は良い。
7クール目までのパターンと比較すると、投薬後4日目の体調としてはいい方だと思う。
下痢の症状も出ていないし、吐き気も倦怠感もほぼおさまった。
もしかしたら薬に耐性がついてきたのだろうか?
心配していた下痢の症状は夜になっても出なかったが、通常の排便もなかったので便秘にも注意したい。食事は今日になって比較的しっかりと食べれるようなったが、油断して食べ過ぎると下痢になるので、食べ過ぎには注意しないといけない。
今日一日通して体調は良かったが、夕方ごろに少し倦怠感を感じた。
体重については昨日体重を計ったら60㎏ちょうどくらいで、入院前と比べて2㎏くらい減っていた。
入院中から退院後数日間はろくすっぽ食事をしていないので、当然と言えば当然かもしれないが、抗がん剤も回数を重ねるにつれ体重の戻りが鈍化傾向にある。
これまでは65㎏くらいまでは戻っていたが、最近では62㎏くらいまでしか戻らない。
これまでは体重が減るとダイエットに成功したような気分になって嬉しく思っていたものだが、最近ではなんだか自分が目減りするような気がしてあまり嬉しくない。わがままな悩みだと思う。
【食事】
昼食にはブランパンとツナサラダを。
夕食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンを食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感(軽い)
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目
【体調】
5月の初めくらいから頻繁に出ていた痰は最近になってほとんど出なくなった。出たとしても1日に1回くらいなので、やはり原因は風邪だったのだと思われる。
午後に排便あり。普通の便だったが、安心したのもつかの間、夕方ごろに下痢になる。
なにがいけなかったのだろうか?副作用か食べ物か?抗がん剤の副作用なら下痢といっしょに倦怠感もくるのだが、ちょっと感じが違う気もするので食あたりではないかと考える。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とビーフシチューの残り。
夕食にはアヒージョとサーモンの刺身のあぶりと玄米ご飯を食べた
【自覚できる副作用】
- 下痢
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、昨日からとても元気が出てきたと思う。
前回休薬期間を1週間ほど長くとったのが功を奏しているのか、今回は回復が早い気がする。
普通に排便もあり、下痢の症状はでなかった。7クール目までのパターンだと投薬後6日目くらいまでは下痢の症状に悩まされてもおかしくはない時期だが、今回はなぜだか調子がいい。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレー少しとブロッコリースプラウトのサラダ。
夕食にはアヒージョと牛肉とマイタケの炒め物と玄米ご飯を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後7日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、スッキリと目覚めることができた。
投薬後7日目の体調としてはこれまで抗がん剤治療をしてきたなかでは一番いいんじゃないかと思う。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とわかめスープとブランパンとキャベツと玉ねぎのサラダと牛肉の甘辛いため。
夕食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐と豆腐お好み焼きとワカメスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後8日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好。なんだかかつてないくらい調子がよく、気力がみなぎっている感じがする。
何が功を奏しているのかは分からない。もしかしたら抗がん剤に対して身体が耐性を持ってしまったのかもしれないし、何か別のことがいい方向に作用しているのかもしれない。
なんにせよこのさわやかな気分を味わえるといことはうれしいことだ。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とわかめスープとプレーンオムレツ半分とブランパンをひとつ。
夕食はサーモンの刺身とわかめスープと豆腐お好み焼きとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後9日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好。
気になるのは昨日からほんのちょっとだけまた痰がでるようになったこと。一日のうちの頻度は少ないが、ひどくなるようなら注意しなくてはいけないと思う。
しかし、ここ数日は下痢の症状も出ず排便も普通にあり、自覚できる副作用としては特に無いので全体的には調子がいい。
【食事】
昼食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレーとブランパンとサラダを。
夕食にはおから粉で衣をつけた鶏の唐揚げとわかめスープと納豆とアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
アバスチン抗がん剤の8クール目の休薬期間9日経過した時点での感想
今回はこれまでやってきた7クール目までの抗がん剤治療に比べて副作用としては軽くすんでいる。
特に下痢の症状があまり出なかったので、その点ではかなり楽に過ごせた印象がある。
今回の休薬期間で食事について気をつけたことは、投薬直後は固形物は食べないようにすることと、火が十分通っていないものは避けることと、時間をかけてよく噛んで食べること。
休薬期間の前半は生野菜や刺身や半熟卵など食べることを控えた。そしてゆっくり時間をかけて食事をするために「離席食事法」も続けて実践した。
これらのことが功を奏して下痢の症状をおさえているのかどうかは厳密にいうと不明だ。もしかしたらたまたま身体が抗がん剤に対して耐性を持ち始めたのかもしれないし、他の理由もあるかもしれない。
でも生ものを避け、よく噛んで食べるということは別に悪いことでもないので,これかもの続けていこうと思う。