44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

アバスチン抗がん剤8クール目(10~18日)の休薬期間の副作用

アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日目~最終日18日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年6月初旬に書いたメモをまとめています。8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後から10日目から18日目までの休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年6月。

8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の休薬期間も半分の9日間が経過した。引き続き抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

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  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。

通常なら朝は食べないが、今日はあまりにもお腹が空いていたので朝から少しだけ食事をした。

下痢の症状も出ず、胃腸の調子も良さそうで空腹感も強い。お腹が空いたと感じることはいいことだと思う。

副作用としてのどの違和感を少しだけ感じるが、これが抗がん剤の副作用なのか風邪が長引いているのかよく分からず判断が難しい。

【食事】

朝食にアヒージョとブランパンを食べた。

昼食にはポロポロ豆腐とグリーンカレーと牛肉の甘辛炒めとサラダを。

夕食にはサーモンのあぶりと野菜炒め、納豆、玄米お粥、ブロッコリースプラウトを食べた。

【自覚できる副作用】

  • のどの違和感

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、自覚できる副作用は特に感じない。

少し気になるのは昨日まであった「のどの違和感」で、これが先月初めごろに引いた風邪が長引いているせいなのか抗がん剤の副作用なのかよく分からない。

いまいちスカッと治りきらない風邪のせいで喉の調子が悪いのかもしれないし、抗がん剤の副作用なのかもしれない。そして食べ物を飲み込むとき、少しのどに引っかかる感じがする。

【食事】

昼食にはプレーンオムレツとアヒージョと玄米のお粥。

夕食にはイカ焼きとアヒージョと納豆と野菜炒めを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目

【体調】

朝きてみての体調は良く、これといって特に問題を感じることも無い。

昨日感じていた「のどの違和感」も今日はあまり感じない。

そのかわりと言ってはなんだが、今日は腰のあたりが痛い気がする。

普通だったらただの腰痛で済ませられるだろうけど、骨盤周辺は再発した癌が見つかった場所でもあるので、もしかしたら再発している癌が悪さをしているのではないかと心配になる。

普段は座って作業していることが多いので、姿勢が悪いのではないかとも考えるが、がん患者はささいなことでもナーバスになりがちだ。様子を見てひどくなるようなら医師に相談しよう。 

【食事】

昼食にはプレーンオムレツ半分とアヒージョとブランパンひとつと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とグリーンカレー。

夕食には鯖の塩焼きとアヒージョと納豆とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

最近納豆に大根おろしを加えて食べることにはまっている。さっぱりするすると食べれるのがいい。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、特に気になる副作用の症状は無し。

昨日気になっていた腰痛も今日は特に感じない。座っているとき、なるべく姿勢をよくするように心がけたことがよかったのかもしれない。

 【食事】

昼食にはプレーンオムレツ半分とサラダとブランパンに手作りあんこを挟んだあんぱんをひとつ。

夕食にはイカ焼きと納豆と豆乳とアボカドのスープを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目

【体調】

朝起きてみての体調は少しだるい感じがする。もしかしたら風邪を引いたのかもしれない。体温を計ると36.9と少し高めだったので、スグに風邪薬を飲んで様子を見てみることにした。

【食事】

昼食にはアヒージョと豆腐お好み焼き。

夕食には豆腐お好み焼きとアボカドスープとサーモンの刺身とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目

【体調】

朝起きてみての体調としてはまあまあといったところで、特に何か問題を感じることもない。

昨日高めだった体温も今日測ると36.5℃と平熱にもどっていた。

こういう場合、風邪なのか抗がん剤の副作用のぶり返しなのか判断が難しい。 

【食事】

昼食にはアヒージョとアボカドスープとポロポロ豆腐とグリーンカレーとブロッコリースプラウトのサラダとブランパンひとつ。

夕食は弟一家といっしょに近所の焼肉屋さんで焼き肉を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。

しいて言うなら微妙にまだ痰が絡むが、色はついていないちょっと粘度の高いつばがでるような感じだ。

以前から感じていた腰痛の方も、姿勢よく座って過ごすことでちょっと軽減されたように思える。

【食事】

昼食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレーとブロッコリースプラウトのサラダとブランパンひとつ。

夕食はイカ焼きとサラダと納豆とポロポロ豆腐を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目

【体調】

朝起きてると寝汗をかいていた。

休薬期間の終盤に寝汗をかくことは6クール目と7クール目のときもあったので、ひとつのパターンなのかもしれない。

体温も36.7℃と少し高めで、結局今日は気分が悪くてほぼ一日横になっていたが、夕方になると少し元気になってきた。

副作用がぶり返してきているのか。様子を見てみないと分からない。

【食事】

昼食にはアヒージョとポロポロ豆腐とカレーとブランパンひとつと玄米のお粥少し。

夕食はサーモンのお刺身と納豆とブロッコリースプラウトのサラダと玄米のお粥少しを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目(最終日)

【体調】

朝起きてみての体調は昨日よりはマシといったところ。

昨日高めだった体温もいつもの水準にもどったので、昨日の不調はやはり風邪だったのだろうか。

正直、体調不良の原因が抗がん剤の影響か、風邪なのか、がんが悪さをしているのか分からない。

分からないがゆえに怖くもあるし、ナーバスになりがちだ。 

【食事】

昼食にはアヒージョと玄米のお粥少しとブロッコリースプラウトのサラダ。

夕食は牛肉の塩焼きと納豆とアヒージョとブロッコリースプラウトのサラダと玄米のお粥少しを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

アバスチン抗がん剤の8クール目の18日間の休薬期間を終えてみての感想

今回の抗がん剤の副作用としては割と軽めにおさまっている感じがした。

食事に関して今回からは下痢がおさまるまで火が通っていないものは食べないということをやってみた。

今までは昼食にプレーンオムレツをよく食べていたが、卵が半生状態だった。

そしてサラダなども生野菜は休薬期間の前半では極力食べないようにし、お粥など火が良く通ったものを中心に食べるようにした。

あとゆっくりよく噛んでたべることも心がけた。それらのことが功を奏しているのか、はたまた僕の身体自体が抗がん剤に対して耐性を持ち始めたのかどうかは分からない。

休薬期間の後半については熱が出たり倦怠感がぶり返したりすることがあると思う。

僕はこれまで記録をとっていたので、こういうパターンもあるということが分かるが、そこらへんがあいまいだとこの倦怠感や微熱が「がんのせいでは?」と疑いたくなると思う。

とかく癌患者は身体に起こったネガティブなことがらに対してがんと結び付けたくなるものだと思う。

抗がん剤の副作用のパターンをある程度把握しておけば、

「あ、これは前回も同じようなことが起きたから、たぶんは抗がん剤の副作用だな」

と、必要以上にうろたえたり混乱することも少なくなるのではないかと思う。