44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

アバスチン抗がん剤8クール目(1~9日)の休薬期間の副作用

アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年5月下旬から6月初旬にかけて書いたメモをまとめています。8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなど、治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年5月。

先日、8クール目のアバスチン抗がん剤投薬のため3日間ほど入院した。これまでと同様に退院後は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

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  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日

【体調】

朝起きてみての体調は悪く、倦怠感がひどくて吐き気も少しある。

それでも午後になってくるといくぶん復調してきて、なんとか起き上がって何かしようという気分になってきた。

とりあえず午後は吐き気もおさまってきたので、何か腹に入れようと思い、温めた豆乳と栄養ドリンクを少しづつ飲む。そして玄米のお粥を少しづつ時間をかけて食べた。

身体に栄養が入ったおかげもあってか、少しだけ元気になった気もする。

下痢の症状は出ず、普通の排便あり。

【食事】

温めた豆乳と栄養ドリンクと玄米のお粥を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 吐き気(軽い)
  • 倦怠感

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目

【体調】

朝起きてみての体調は、昨日よりはいくぶんマシといった感じ。

とはいえ1日中寝たきりではなく、午後には起き上がって何かしようという気にはなるまでにはなったが、まだ倦怠感は残っていて頭が重く気持ち的にもつらい。

そして少しだけ腰が痛い。

食事は昨日と同様、豆乳、お粥、栄養ドリンクなどをゆっくり食べた。

そのおかげか今のところ下痢の症状は出ず、午後になって普通の排便があった。投薬後2日目としては珍しい。

【食事】

温めた豆乳と栄養ドリンクと玄米のお粥を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目

【体調】

朝起きてみての体調は割といい方だと思う。寝起きの時点ではまだ少し倦怠感が残るような感じもしたが、起きてあれこれしているうちにあまり気にならなくなった。

心配していた下痢の症状は出なかった。

これまでのパターンでは吐き気がおさまった今日くらいのタイミングで下痢の症状が出てくるので、まだまだ注意は必要だと思う。

夕食も食べ過ぎずに腹五分といったところでやめておいた。

そして体調としてはやはり午前中よりも夕方くらいから少し倦怠感がでてくるようで、早めに寝たほうがいいと思われる。

【食事】

食事は昼食に豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とおでんの大根を。

夕食にはポロポロ豆腐とブランパンをコンソメスープで煮込んで柔らかくしたものを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目

【体調】

朝起きてみての体調は良い。

7クール目までのパターンと比較すると、投薬後4日目の体調としてはいい方だと思う。

下痢の症状も出ていないし、吐き気も倦怠感もほぼおさまった。

もしかしたら薬に耐性がついてきたのだろうか?

心配していた下痢の症状は夜になっても出なかったが、通常の排便もなかったので便秘にも注意したい。食事は今日になって比較的しっかりと食べれるようなったが、油断して食べ過ぎると下痢になるので、食べ過ぎには注意しないといけない。

今日一日通して体調は良かったが、夕方ごろに少し倦怠感を感じた。 

体重については昨日体重を計ったら60㎏ちょうどくらいで、入院前と比べて2㎏くらい減っていた。

入院中から退院後数日間はろくすっぽ食事をしていないので、当然と言えば当然かもしれないが、抗がん剤も回数を重ねるにつれ体重の戻りが鈍化傾向にある。

これまでは65㎏くらいまでは戻っていたが、最近では62㎏くらいまでしか戻らない。

これまでは体重が減るとダイエットに成功したような気分になって嬉しく思っていたものだが、最近ではなんだか自分が目減りするような気がしてあまり嬉しくない。わがままな悩みだと思う。

【食事】

昼食にはブランパンとツナサラダを。

夕食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目

【体調】

5月の初めくらいから頻繁に出ていた痰は最近になってほとんど出なくなった。出たとしても1日に1回くらいなので、やはり原因は風邪だったのだと思われる。

午後に排便あり。普通の便だったが、安心したのもつかの間、夕方ごろに下痢になる。

なにがいけなかったのだろうか?副作用か食べ物か?抗がん剤の副作用なら下痢といっしょに倦怠感もくるのだが、ちょっと感じが違う気もするので食あたりではないかと考える。

【食事】

昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とビーフシチューの残り。

夕食にはアヒージョとサーモンの刺身のあぶりと玄米ご飯を食べた

【自覚できる副作用】

  • 下痢

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、昨日からとても元気が出てきたと思う。

前回休薬期間を1週間ほど長くとったのが功を奏しているのか、今回は回復が早い気がする。

普通に排便もあり、下痢の症状はでなかった。7クール目までのパターンだと投薬後6日目くらいまでは下痢の症状に悩まされてもおかしくはない時期だが、今回はなぜだか調子がいい。

【食事】

昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレー少しとブロッコリースプラウトのサラダ。

夕食にはアヒージョと牛肉とマイタケの炒め物と玄米ご飯を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後7日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好で、スッキリと目覚めることができた。

投薬後7日目の体調としてはこれまで抗がん剤治療をしてきたなかでは一番いいんじゃないかと思う。 

【食事】

昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とわかめスープとブランパンとキャベツと玉ねぎのサラダと牛肉の甘辛いため。

夕食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐と豆腐お好み焼きとワカメスープを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後8日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。なんだかかつてないくらい調子がよく、気力がみなぎっている感じがする。

何が功を奏しているのかは分からない。もしかしたら抗がん剤に対して身体が耐性を持ってしまったのかもしれないし、何か別のことがいい方向に作用しているのかもしれない。

なんにせよこのさわやかな気分を味わえるといことはうれしいことだ。

【食事】

昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とわかめスープとプレーンオムレツ半分とブランパンをひとつ。

夕食はサーモンの刺身とわかめスープと豆腐お好み焼きとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。 

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

8クール目アバスチン抗がん剤投薬後9日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。

気になるのは昨日からほんのちょっとだけまた痰がでるようになったこと。一日のうちの頻度は少ないが、ひどくなるようなら注意しなくてはいけないと思う。

しかし、ここ数日は下痢の症状も出ず排便も普通にあり、自覚できる副作用としては特に無いので全体的には調子がいい。 

【食事】

昼食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレーとブランパンとサラダを。

夕食にはおから粉で衣をつけた鶏の唐揚げとわかめスープと納豆とアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

アバスチン抗がん剤の8クール目の休薬期間9日経過した時点での感想

今回はこれまでやってきた7クール目までの抗がん剤治療に比べて副作用としては軽くすんでいる。

特に下痢の症状があまり出なかったので、その点ではかなり楽に過ごせた印象がある。

今回の休薬期間で食事について気をつけたことは、投薬直後は固形物は食べないようにすることと、火が十分通っていないものは避けることと、時間をかけてよく噛んで食べること。

休薬期間の前半は生野菜や刺身や半熟卵など食べることを控えた。そしてゆっくり時間をかけて食事をするために「離席食事法」も続けて実践した。

www.44cancer.com

これらのことが功を奏して下痢の症状をおさえているのかどうかは厳密にいうと不明だ。もしかしたらたまたま身体が抗がん剤に対して耐性を持ち始めたのかもしれないし、他の理由もあるかもしれない。

でも生ものを避け、よく噛んで食べるということは別に悪いことでもないので,これかもの続けていこうと思う。

自ら命を絶った友の通夜葬儀に行ってきたこと

突然の訃報。自ら命を絶った友の通夜葬儀に行ってきたこと

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の6月上旬に書いたメモをまとめています。高校のときの仲の良かった同級生の突然の訃報にひどく混乱しました。

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仲が良かった高校の同級生、キシダ(仮名)の突然の訃報

2019年6月。

今日、キシダ(仮名)の通夜に行ってきた。享年47歳だった。

キシダは高校のときのクラスメートで、少しだけバレー部でもいっしょに活動していた仲の良かった友達だ。高校生のころのキシダはいわゆるヤンキーというヤツで、それなりに突っ張った格好をしていたものの、性格はやさしくいたずら好きのやんちゃものでいつも無邪気な笑顔を絶やさないヤツだった。

僕は社会人になってからは地元を離れて関東の方に就職したので、高校を卒業してからは地元の同級生たちとは疎遠になっていたけど、近年同窓生で集まろうという動きがあり、僕の癌が再発する以前はみんなで集まって、たまに食事をしたりしていた。

キシダには僕の病状についてはだいたい説明していたので、僕のがんが再発してからは心配して何度か電話をかけてきてくれた。

「体調はどう?だいじょうぶか?何かあったらぜったい言ってよ!」

と、僕を何度も励ましてくれた大切な友人だ。

キシダは同級生のなかでは比較的早婚で、最近では娘さんに子供が生まれて早くも「おじいちゃん」なっていた。

「やっぱり孫はかわいいわ」と、以前会ったときには嬉しそうに携帯でお孫さんの写真を見せてくれたことは記憶に新しい。

www.44cancer.com

死因を言いたがらない同級生

訃報を受けたのは昼頃、自然公園をウォーキング中に中学時代の同級生から携帯に連絡があった。

「あのさ、急だけどキシダが昨日亡くなった」

「え?ごめんちょっとよく分からない」

一瞬頭によぎったのは交通事故。キシダは長距離トラックの運転手をしていたからだ。

「あの…それで死因はなんなの?」

電話口で死因を聞いたが、

「ちょっと電話では言いにくい…」

と、はっきりとは言いたがらず終始にごしていた。

だが、話をしていくうちに

「俺も詳しくは知らないけど、借金があったみたいで…」とか、

「以前事故を起こして…」とか、

「最近離婚して…」とか、

そういうワードが出ていたので、多分自殺ではないか?とその時は思った。

しかしキシダにいたってはそのようなことをする性格ではない。どちらかというと正反対のタイプだと思っていたのでまさかとは思っていた。

そして今日の夕方から通夜が行われると教えてくれたので、その通夜式には参加すると言って電話を切った。

電話を切ったあと、日中の公園内であったが叫びたくてたまらなくなり、人目もはばからず声にならない声をあげた。

くやしくて悲しくて声にならない叫びをあげる

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くそおおお!

ふざけるなよ!

なんでだよ!

どんだけ苦しかった知らないけど、普通に息ができて飯が食えてクソができればそれだけで幸せだろうがよ!

こっちは無くなりそうな命を必死になって拾おうとしてるんだよ!

毎回死ぬほどつらい抗がん剤をやってなんとか生きてんだよ!

あの薬に焼かれる苦しさ、喉の奥から突きあがってくる吐き気、頭をしめつけ重くのしかかる倦怠感、永遠にトイレから出れないんじゃないかと思う下痢。迫りくる死の恐怖。

「代わってくれ」と言われれば喜んで代わってやったわ!

こないだ会ったとき、40代で早々に孫ができて、その孫が「かわいくてたまらない」って言ってたじゃないか!

子供や孫たちの笑顔が見れればそれだけで幸せだろうが!

あああああああ悔しい、くそお!

腹が立つ!

友達だと思ってたのに!

何もできなかった!

何の手助けも出来なかった!

その気持ちに寄り添うことができなかった!

見過ごしてた、その予兆を感じることすらできなかった!

クソクソくそくそくそくおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

そのときの僕はとても混乱して取り乱してた。

悔しくて、腹立たしくて、

悲しくて悲しくてたまらなくて、わけが分からなくなっていた。

通夜式に行ってまた悲しみが増す

通夜式の会場は市内の斎場で行われるとのことで、通夜式開始10分前くらいにその斎場に着いた。

僕はてっきり大きなホールで行われるものだと予想して行ったが、実際に案内されたのはホールとは別棟にある15畳ほどの小さな部屋。

普通のアパートの一室みたいで、斎場というよりも「普段は社員寮として使われているんじゃないか?」と思うくらい狭くて何の飾りっ気もない部屋だった。そして棺の後ろにある遺影の置かれた祭壇も簡易で質素なものだった。

その光景を見ただけで、キシダの生前の困窮ぶりがなんとなく想像できた。

急な出来事だったということもあり、参列者も20人ほどで定刻通り通夜式が始まった。

式は粛々と進み、お坊さんの読経のあと焼香に入る。

焼香を待っている間、いろんな想いが頭をよぎって涙が止まらない。

いい大人がみっともない。恥ずかしくて涙をぬぐうこともできない。きっと涙をぬぐえば僕が泣いているということがばれてしまう。

でもそんな顔で遺族の前に行くわけにもいかないので、なるべくすばやく涙をぬぐって棺の前へ行き、焼香をする。

去り際に棺桶に近づいて窓からキシダの死に顔を見る。

その顔は決して「安らかなもの」とはいえなかった。

また悔しさがこみ上げる。

悲しみが深く突き刺さる。

たまらない気持ちになってその場を後にした。

僕に何かできたのか?

通夜式が終わり、外で中学時代の同級生に話を聞く。

死因はやはり自殺で、自宅で自ら首を吊ったようだった。

聞いたところによると、借金苦でアルコール依存症気味になり、トラックドライバーとして仕事も出来なくなっていたみたいだ。アルコール依存症になると「うつ」になりやすく、それに伴って「自殺念慮(死にたい気持ち)」も出ることがあるというので、それらが原因ではないか?ということだった。

実は今から2ヵ月くらい前にキシダから僕の携帯に電話があった。

そのとき僕はちょうど抗がん剤の投薬で入院してた時で、副作用の吐き気や倦怠感でフラフラだったため、話もそこそこに「また今度話そう」と言って電話を切った。

それがキシダの声を聞いた最後だった。

自分が彼に何かできるか、何かできていたかなんてうぬぼれるつもりはない。

彼の行動は彼の選択は僕がどうこう言うことでもない。

僕は人ひとりの人生が、その幕引きをどうしようと、否定も肯定もするつもりもない。

でも、湧き上がってくる感情はとてもじゃないけど、理性的には整理がつかない。

くやしいくやしいくやしい。

かなしいかなしいかなしい。

あまりにもくやしくてかなしくて、頭が痛くなる。

ああ、つらいよ。

僕はこの世界で癌患者である自分だけが不幸なんだという大きな勘違いをしていた。

「癌患者ではないみんな」がうらやましくてしかたなかった。

でも、みんなそれなりに悩みを抱えていて、日々苦しんでいるんだ。

こんなことも分からないなんて情けない。自分が情けない。

自分は分別のつく大人だと思っていたが、それも大きな勘違いだった。僕は友の気持ちをおもんばかることもできず、ほんのちょっとの配慮も気配りもできずに、自分のことばかり考えているただのわがままなはなたれ小僧だ。

くやしくて悲しくて情けない。そんな想いが僕の頭の中で大きな蛇のようにとぐろをまいて、頭の芯を締めつけ続けた。

キシダの葬儀告別式に行く

2019年6月。 

今日は昨日の通夜式に引き続き、キシダの葬儀告別式に行ってきた。

予想はしていたが、参列者は通夜式のときよりも減っていて寂しいものだった。いわゆる親族及び近親者のみ参列といった感じだった。

お坊さんの読経が終わってから、いよいよ故人との最後の別れになる。

遺族が棺の周りに集まって、棺の中に故人が生前好きだったものや、手紙、切り花が手向けられる。

僕は一番最後に故人の足元にそっと小さな花を置かせてもらった。

棺に近づいたが、もうキシダの顔を見ることはできない。あの死に顔をまた見ることは僕にとってあまりにもつらいことだった。

そして一歩離れたところで最後のお別れを見守ることにした。

棺のまわりを遺族が取り囲む。

キシダの娘さんが棺に覆いかぶさるようにして大粒の涙を流して泣いている。

皆が深い悲しみにつつまれている。

お孫さんのひとりが「じいじ、ばいばーい」と明るく言う。きっとおじいちゃんはまた帰ってくるものだと思ってるんだろうな。

そのお孫さんの無邪気な明るさに触れ、たまらない悲しみがまたこみ上げてくる。

そんななか僕はキシダと高校時代に一緒に過ごした時間を思い出していた。

バレーボール部でいっしょに活動していたこと。

登下校の電車内での会話。

教室の中でふざけ合って遊んでいたこと。

体育祭や文化祭などの行事のときの思い出。

いたずら好きで明るく、やんちゃな笑顔で僕を呼ぶ声。

あのときからこんなことになる運命だったのか。

こうなるために生きてきたのか。

くやしい。ただくやしくて悲しい。

がまんしていた涙がまたこぼれた。

最後の別れ

そして棺のふたが閉められる。

ここから本当のお別れになる。

棺のふたはもう開くことは無い。

キシダと僕らのいる現世とが切り離された瞬間でもあった。

たまらない。

僕は遺族より一歩離れた場所で見守ろうと思っていたが出棺のときの男手が足りないようなので手伝った。

そして棺は霊柩車に乗せられ火葬場へと向かう。

これで最後。

本当にお別れだ。

霊柩車が出発する直前、キシダの弟さんが僕のそばまできて礼を言う。

弟さんにはただ悔しくて残念です。とだけ伝えておいた。

キシダを乗せた霊柩車はクラクションを鳴らした後、ゆっくりと動き出した。続いて遺族を乗せた車が追いかけるように出発していった。

僕はそのタイヤの影が見えなくなるまでその場に立ち続けた。

このどうしようもない悲しみに少しでも寄り添うことができるなら

今日ここに来たのはキシダのためではない。残されたご遺族のために来ている。

このどうしようもない悲しみに少しでも寄り添うことができたらと思っている。

かける言葉もいらない。ただそこに立って見守るだけでいいと思っている。

亡くなったその人のことを大切に思っている人間がここにひとりでもいます。という態度だけでいい。

僕は自分の大切な父が無くなったとき、通夜葬儀に来ていただいた多くの参列者の方々にそのことを教えられた。

大切な大切な命だったんだ。

その尊厳は最後まで守られるべきだと、その場所に立つだけで伝わるはずだし、たとえ伝わらなかったとしても構わない。

これは僕の選択であり、生き方であり、ありかたでもあるのだかから。

義理を果たすために来たのではない。

ただここにいたいと思った。最後まで見守りたいと思ったから来ただけなんだ。

大切な大切な友の最後を。

8クール目アバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する

8クール目アバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する

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この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の5月下旬に書いたメモをまとめています。がん再発後の抗がん剤治療も8クール目になり、アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の投薬のため3日間いつもの総合病院に入院したときのことを書いています。

8クール目のアバスチン抗がん剤投薬での入院初日

2019年5月。

今日から8クール目の抗がん剤治療のため、いつもの総合病院に入院することになっている。

朝9:30ごろに病院に到着。

外科外来へ行くと、今回は血液検査に加えて検尿もあるとのこと。

こんなことなら病院に来る前にトイレに行っとくんじゃなかった…

採血の後で検尿へ向かう。なんとか絞り出すようにして検尿を済ませ、しばらく待つことに。

11:00ごろ問診に呼ばれる。

血液検査、尿検査共に問題なしということで、8クール目の抗がん剤が開始されることになった。

そして担当医のアマキ先生に以前から感じていた点滴の速度についての問題点を話した。

「それで先生、最後の長い点滴なんですけど、いつも看護師さんと12速か13速で揉めるんですよ」

(12速か13速とは1時間あたり12mlか13mlで点滴が落ちるかということ。40時間以上かかる長時間の点滴なのでちょっとの違いで終了時間が変わってくる)

僕のこの問いにアマキ先生は、

「あーそれでしたらカルテにもう書いてあるんですよ。『13速』って。今後もしそうなったらナースに『カルテを確認しろ』って言っといてください(笑」

「あ、そうだったんですね。失礼しました。僕としては病室のにおいがイヤなんでなるべく早く帰りたいものですから…」

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「いえいえ、他に問題なければ抗がん剤開始しましょう」

「はい、よろしくお願いします」

こんな感じで今回の問診は終了した。

体重を計るタイミングと抗がん剤のオーダー

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病室を出ると担当のカワノ薬剤師さんとちょうど出くわした。

「あ、ヨシノさんこんにちは。あれ?メガネ変えました?」

そう、僕は最近メガネを新調した。

さすがよくみてらっしゃる。

「ええ変えました。すごいよく見られてますねー」

「いえいえ、たまたまです(笑」

「それで話は変わりますけど、今体重測っておかなくていいですか?」

なぜこんなことを聞くかというと、以前担当医だったウエノ先生は問診が終わったタイミングで、いつも体重を計るように看護師さんに指示をしていた。そしてそのことをたまに忘れた看護師さんが先生に怒られているところを見ていたからだ。

それともうひとつ、担当医がアマキ先生に代わってからは病棟に上がってから体重を計ることが多いので、そのせいで薬が病室にくるのが遅れてるんじゃないか?と思ったからだ。その疑問点を薬剤師さんに尋ねると、

「いえ、実をいいますと薬のオーダーは前回の体重の数値を参考にして、すでに準備してるんですよ」

「そうだったんですか!僕はてっきり当日の体重でオーダーしているものだと思っていました」

「もちろん毎回体重は測っていただくんですけど、我々としてはだいたい前回から10%くらいの誤差を目安に薬をオーダーしています。もちろん大幅に増減してたら修正しますよ」

「じゃあ、今計っても病棟に上がってから計っても変わらないと?」

「そういうことになります。ただ時間がかかるのは病室の準備で、その点ではいつもご迷惑おかけしています」

「いえ、気になってたんでスッキリしました。ウエノ先生(仮名)は僕ら患者には優しかったですけど、看護師さんたちには厳しく言ってましたから。」

「はい、僕ら薬剤師にも厳しかったです」

そう言いながら恐縮した感じの薬剤師さんを見て、ウエノ先生のスタッフに対する厳しさとスタッフの先生に対する敬意が見て取れた。

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きっとウエノ先生はみんなから尊敬されてたんだろうなと思う。

もっと先生に診てもらいたかったけど、体調不良を理由に病院を辞められたのでしかたない。先生のヘルニアが悪化しないよう祈るばかりだ。

病棟へ上がり、抗がん剤の点滴開始

11:40ごろ、病棟へ上がる。今回は早いほうかな?

13:50ごろ、投薬開始。

17:00ごろ、最後の点滴開始。

今回は早めにアイスノン用意してもらった。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

今回は投薬初日としては珍しく追加の吐気どめを頼むほどでもなかった。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院2日目

朝起きてみての体調は昨日に比べたらいくぶんマシといった感じ、だが気持ちが悪いことには変わりない。

とにかく気分が悪いので入院中はずっとベッドで横になっている。

抗がん剤投薬での入院中の食事メニューは果物だけに

午前中に栄養士さんが病室まで来て、食事は食べれてますか?と聞かれた。

今現在、入院中の食事はこの病院の特別メニューである「なでしこ食」というものにしてもらっている。なでしこ食とはお年寄りや食欲のない人向けのメニューで、ご飯と漬け物とゼリーと果物だけという内容になっている。

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でも投薬中は吐き気が強いので僕はこのメニューですらほとんど食べれていない。

毎回食事はほぼ手付かずであることを栄養士さんに伝えると、

「じゃあ、食事は果物だけにしましょう」

ということになった。

正直、いつも食べないでそのまま下げてもらっているので、こうしてもらった方が気が楽だ。果物だけなら気が向いた時にちょっとかじるくらいはできると思う。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

8クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院3日目(最終日)

朝起きてみての体調はきのうとあまり変わらず、吐き気はそうでもないが倦怠感がつらくて1日中病室のベッドで横になっていた。

14:30ごろ点滴終了。比較的早めに終わった。

フラフラになりつつ帰宅。

20:00ごろ、吐き気が上がってきたので吐き気止めの錠剤のメトロプラクト飲む。

21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

投薬直後はとにかく吐き気と倦怠感がつらい。

体調が悪いと気持ちも酷く落ち込む 。

吐き気がつらくなってくると頭も痛くなってくるような気がするので、アイスノンや冷えピタなどの冷却シートを使って頭を冷やすことで、少しはつらさが軽減できる気がする。

そしてゲップが連続して上がってくるといよいよ吐き気のつらさもピークになるのでその兆候が表れると早めに吐き気止めを飲むようにしている。

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間(19~25日)の副作用と体調

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後19日目~最終日25日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年5月中旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年5月。

今回の7クール目抗がん剤治療では休薬期間をいつもより1週間長くしてもらった。その理由として、これまで6回アバスチン抗がん剤治療を続けてきて前回の6クール目では休薬期間の最後の方まで下痢が続いていたので、抗がん剤のダメージが体内に蓄積してきたのではないかという考えから。

そして引き続き抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

f:id:yo_kmr:20190531184504j:plain

  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬後の19日目から最終日25日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後19日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあ。昨日に比べたら元気にはなってきていると思う。

朝から普通に排便はあったが、午後9時くらいに下痢の症状がでる。何度かトイレに行かないといけないくらいだったのでわりと重めだった。

【食事】

昼食には吉野家でご飯無しの牛丼サラダとみそ汁。

夕食にはアヒージョと牛肉の塩焼きとブロッコリースプラウトのサラダと野菜炒めを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 下痢(重い)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後20日目

【体調】

朝起きてみての体調はいいほうだと思う。これまでにくらべて元気になってきた。

昨日は下痢の症状が出たので、食べ過ぎないように注意して食事をしていこうと思う。

そして今日は1日通して下痢の症状は出なかった。やはり快便だと元気が出るようで調子がいいように思える。

抗がん剤の投薬から20日経ち、今日はかなり元気になってきたような気がする。 

【食事】

今日は昼食には納豆オムレツとアヒージョとサラダを食べた。

夕食はみんなでくら寿司に行って低糖質のメニューを中心に食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後21日目

【体調】

朝起きてみての体調はよい。今日はかなり元気になってきたと思う。

自分の体内にがんがあるということを忘れそうなくらい、今日は元気になっている。

【食事】

昼食にはアヒージョとプレーンオムレツとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

夕食にはツナサラダとブランパンとブロッコリーとチキンカレー少しを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量、一度だけ)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後22日目

【体調】

朝起きてみての体調はいい方だと思う。特に問題を感じることなく一日を過ごせた。

【食事】

昼食はプレーンオムレツとブランパンと赤だしの味噌汁と食べた。

夕食は弟の娘で12歳の姪のユイちゃんのお誕生日会におよばれした。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後23日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。

体調がいいと精神的にも落ち着いてくると思う。

【食事】

昼食にはプレーンオムレツとツナサラダとブランパンをひとつ。

夕食にはアヒージョと豚串3本とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後24日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。今日になってかなり元気になってきたと思う。

気になっていた痰がからむのはまだほんの少しあるが、その原因としてゴールデンウイークに帰省していた妹の1才の娘のさくちゃんの風邪がうつった可能性が高い。というのも妹も僕と同様に痰が絡む症状が出ていて、なかなか治らないらしく症状がよく似ている。

もしこれが癌が原因でなっているのなら徐々に好転はしていかないだろうと思う。

【食事】

昼食にはプレーンオムレツとアヒージョとブランパンひとつ。

夕食にはアヒージョと野菜炒めとブランパンに自作の糖質オフのあんこを挟んだアンパンを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後25日目

【体調】

朝起きてみての体調は良好。

明日からまた抗がん剤治療が始まるが、今回は休薬期間がいつもより1週間長いこともあってかなり体力を回復できたと思う。

【食事】

昼食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とブロッコリースプラウトのサラダを。

夕食にはアヒージョと野菜炒めとポロポロ豆腐を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

アバスチン抗がん剤の7クール目の休薬期間25日間終了してみての感想

今回は抗がん剤の休薬期間をいつもより1週間長くしてもらったこともあり、最終日まででかなり元気を回復できたと思う。

休薬期間の終盤にかけては抗がん剤の副作用も落ち着いてきて、肉体的にも精神的にも快適に過ごすことができた。

懸念材料のひとつであった「のどの違和感」と痰が絡む症状も、徐々に和らいできたのでとりあえずはほっとしている。がん患者である僕としては身体のどこかに不調がみられると、つい「がんが原因ではないか?」と疑ってしまうし、そのせいで不安になり精神的にも落ち着かなくなる。

肉体の不調は精神の不調にもつながり、精神の不調はまた、免疫系統などの肉体に影響を及ぼす。

「考え過ぎない」ということが一番いいのかもしれないが思考を止めることは難しい。100%不安が取り除かれることは不可能だろう。しかしどんな人生であっても生きてくうえで不安はつきものだ。僕だけが世界中でひとり不安だというわけでもない。みんな不安のなかで生きて、不安のなかで希望の光を見出している。そんなもんだと思っている。

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間(10~18日)の副作用と体調

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日~18日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年5月上旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年5月。

先日まででアバスチン抗がん剤の7クール目の休薬期間も9日が経過した。ひきつづき抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

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  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日や副作用のパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬後10日目から18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあだが、相変わらず喉が少し痛い。

痰が出たが、少し血が混じっていた。普段ならなんてことないことなんだろうけど、癌患者である僕にとって、こういうことはとても気になる。

「もしかしたら肺に癌が転移しての喀血の予兆なのか?」

そんなことをつい考えてナーバスになってしまう。

しかし喉の調子を除けば今日は昨日に比べて体調は良い気がする。お腹の調子もよくトイレに行っても快便だ。

午後になると喉の痛みもだいぶおさまってきたが、やはり時折たんが絡むのが気になる。

【食事】

昼食はアヒージョとブランパンとキャベツとタマネギのサラダ。

夕食はアヒージョと野菜炒めとブランパンひとつを食べた。

【自覚できる副作用】

  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目

【体調】

朝起きてみて寝起きはスッキリしなかったが、体調としてはいい方だと思う。

しかし昨日に引き続き、のどの調子はあまりよくなく、ときおり痰が絡むのが気になる。

しかも昼頃になって、なんだかお腹が痛くなった。

トイレに行ったが下痢ではなく普通の便だったので、昼食を食べずに少し様子を見ることにした。後で分かったことだが、腹痛の原因として作り置きのアヒージョが痛んでいて、昨日それを食べたせいだと思われる。犯人は腐りかけのアヒージョだった。

【食事】

昼食なし

夕食にはわかめスープと豆腐で作ったお好み焼きと昨日の野菜炒めの残りとブロッコリースプラウトを食べた。

【自覚できる副作用】

  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあだが、寝起きは倦怠感が残るようで、シャキッと起きることができない。

今日で抗がん剤の投薬から12日が経過して、吐き気はおさまり下痢の症状も出てはいないが、なんだか微妙に倦怠感が残っているようで、少しだけだるさを感じている。

抗がん剤も7クール目が終わったので、休薬期間を経ても副作用から回復しきれないダメージが身体に少しづつ蓄積されている気がする。

今日は久しぶりに近くの山あいにある自然公園までウォーキングに出かけた。新緑の緑を見ながら歩くのはやはり気持ちが良い。できれば早朝に来たほうが朝のさわやかな空気をもっと感じられていいのかもしれない。

【食事】

昼食はわかめスープと納豆オムレツと豆腐お好み焼き。

夕食にはわかめスープと豆腐オムレツと子持ちししゃもを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(少し)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目

【体調】

昨日は早めに寝たので比較的長い時間眠れた。朝起きてみての体調はまあまあ。

しかしのどの調子はよくなく、朝から痰が絡む。吐き出した痰の中に一度だけ小さな茶褐色の点のようなものが混じっていて、それがもしかしたら血だったのかもと思うと、恐ろしくてナーバスになってしまう。

そして昨日と同様に微妙に倦怠感が残るような気がする一方で、今日は体調のほうは少しずつ快方に向かって言っているような気もする。

しかし午後になって下痢の症状がてしまう。下痢はおさまっていたと思ったのにMTCオイルを取りすぎたせいなのだろうか?

【食事】

昼食はわかめスープとアヒージョとキャベツと玉ねぎとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

夕食にはわかめスープとアヒージョとサラダとブランパンを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(少し)
  • 下痢
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあだが、のどの調子は良くなくて痰が少しからむ。

午後から下痢になり、何度もトイレに行かないといけないくらい重かった。

下痢になると足が冷えるというので足湯をした後で横になって休む。

しばらくすると寝汗が出てきた。体温が上がって寝汗が出るということは免疫にとってはいいことだと思うのでこのまま横になることにした。

【食事】

昼食はプレーンオムレツ少しとアヒージョとわかめスープと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐を食べた。

夕食はサバの塩焼きとポロポロ豆腐を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(少し)
  • 下痢(重い)
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあ。

昨日はよく寝汗をかいたので体調はすっきりしてることを期待していたが、風邪がなおった朝のようなすっきりさは感じはなかった。

相変わらず痰は絡む。加えて鼻をかんだときに血がほんのちょっとだけ混じっていた。今回はこの症状は最近はあまりでなかったので少し面食らう。

抗がん剤の副作用はなかなか想定通りにいかないらしい。

心配していた下痢の症状は出なかった。

【食事】

昼食はアヒージョ、豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐、ブランパンのアンパンを食べた。

夕食はサーモンのおからパウダー炒めとサラダと味噌汁とポロポロ豆腐を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあで、ほんの少しだけ昨日よりはよくなってきているような気がする。

痰はまだ少し絡むが、回数は減ってきているような感じで、少しづつ元気になってきたような気がする。

【食事】

昼食にはアヒージョの残りと玄米のお粥とレトルトのグリーンカレーとキャベツと玉ねぎを軽く炒めたものを食べた。

夕食にはおからで揚げた鳥の唐揚げと玄米お粥と肉野菜炒めを食べた。

【自覚できる副作用】

  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあいい方だと思う。最近は下痢の症状はでず、快便が続いていて良い傾向だ。

6クール目まではよく出ていた「鼻をかむとティッシュに血が付く」という症状も今回はあまりでない。

抗がん剤の副作用は一辺倒にはいかないものだ。

【食事】

昼食はアヒージョ

夕食は野菜炒め、マグロの刺身、ポロポロ豆腐、エビチリ少しを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目

【体調】

朝起きてみての体調はあまり昨日と変わらず、まあまあといった感じ。 

本来なら明日から次の抗がん剤治療が始まるサイクルだが、今回に限り休薬期間はあと1週間余裕がある。

今日になってかなり元気が出てきたが、まだまだ元気100倍とはいかない。

残りの1週間で元気を取り戻して次の抗がん剤治療に挑みたい。

【食事】

昼食はアヒージョとプレーンオムレツとブランパンをひとつ

夕食は野菜炒めとポロポロ豆腐とサーモンのお刺身を少しあぶったものを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 特に無し

アバスチン抗がん剤の7クール目の休薬期間が18日経過した時点での感想

休薬期間も18日が経過し、かなり元気を取り戻せたと思う。

主だった副作用である吐き気や下痢もおさまり、食欲も出てきて徐々に回復に向かっている。

今回特に気になったのは「のどの違和感」で、これがはたして抗がん剤による副作用のせいなのか、もしくは風邪が治りきらないでいるのかの判断が難しいところ。痰が絡む症状も徐々に軽くなってきているので、それほど深刻になるほどではないのかなとも思う。

6クール目ではながらく苦しめられた下痢の症状は今回は少なめですんでいるので、もしかしたら「下痢がおさまるまでは火が十分に通っていない食べ物は避ける」という作戦が功を奏しているのかもしれない。その他には「ゆっくり時間をかけてよく噛んで食べる」など食事のとりかたにも気をつけているので、それらも少しは役に立っているのかもしれない。

しかし油断していると突発的に下痢の症状が出たりするので、気を引き締めつつ頑張っていこうと思う。

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間(1~9日)の副作用と体調

アバスチン抗がん剤7クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年4月下旬から5月上旬にかけて書いたメモをまとめています。7クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。

抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける

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2019年4月。

先日、7クール目のアバスチン抗がん剤投薬のため3日間ほど入院した。退院後は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。

抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。

AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用

AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。

f:id:yo_kmr:20190531184504j:plain

  • 血圧(高くなる傾向にある)
  • 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
  • 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
  • 鼻血、血便・下血
  • 頭痛
  • めまい、フラフラ間
  • 脱毛
  • のどの違和感
  • 息苦しい
  • 胸の痛み
  • むくみ(手・足・顔)
  • 倦怠感(だるさ)

 これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。

抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について

休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。

※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日

【体調】

朝起きてみての体調は昨日よりはいくぶんいい感じ。

これまでのパターンであれば、抗がん剤投薬後の翌日は1日中気分が悪くて横になっているが、今日は昼過ぎから起き上がってなにかしようという気持ちになるくらいは回復した。

昼食を少し食べたが、今までの傾向からまだこの時期は下痢への警戒が必要なので、なるべく固形物や消化吸収がしにくそうなものは食べないように気をつけた。

午後から下痢の症状が出たが比較的軽いものだった。

その後は豆乳と栄養ドリンク(リポビタンファイン)を少しづつ飲んで起きたり横になったりの繰り返し。 

抗がん剤投薬の翌日の体調としては、6クール目までと比較すると割と調子がいい方だと思う。

【食事】

昼食にコンビニおでんの大根ひとつとおでんのタマゴを包丁で細かく砕いてマヨネーズとMTCオイルを和えたものを食べて豆乳を飲んだ。

夕食にはサラダチキンを包丁で細かく砕いたものと炊いた玄米を一緒にコンソメスープで1時間以上煮たお粥とコンビニのおでんの大根を1つ食べた。

【自覚できる副作用】

  • 吐き気(軽い)
  • 倦怠感
  • 下痢(軽い)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目

【体調】

朝起きてみての体調は微妙。倦怠感があるのか、早朝4時ごろに目を覚まして眠ったり起きたりを繰り返し、結局起き上がったのは10時過ぎ。

でも起きていろいろ活動しだすと割と平気になってきた。 

下痢はMTCオイルが原因なのかも?と考えたので食事と一緒に一度に撮る量を大さじ2杯からティースプーン1杯程度に抑えると下痢の症状は午後になっても出なかった。

食事のとり方も少しづつ食べては10分くらい間隔をあけて、なるべくゆっくり食べるように心がけた。 

今回は薬剤師さんが「最初の吐き気止めの点滴を変えてみました」と言っていたのでもしかしたら吐き気が早めにおさまっているのかもしれない。

これまでのパターンだと抗がん剤の投薬後2日間は吐き気が続いて、その後に下痢の症状が出るのでもしかしたら明日あたり下痢の症状が出るのかもしれない。調子を見ながら慎重に食事をとっていこう。

【食事】

昼食は玄米のお粥。

夕食は豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐を作ってそれにキャベツと玉ねぎの千切りを加えたものをコンソメスープで煮込んだものを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目

【体調】

朝起きてみての体調は少しだるさが残るくらいで、不思議と下痢の症状が出ていないので調子がいい。 

午後になっても下痢の症状はでないが、倦怠感があって少し横になっていた。

夕食は妹夫婦と一緒にくら寿司に食べに出かけたが、ここで大きな失敗をしてしまう。

ついうっかり「糖質オフ麺の担々麺」を食べてしまった。

「うわ、こんな辛いの食べて大丈夫かな…」

と心配したとおり、帰ったら下痢の症状が出た。

さすがに油断しすぎたと思う。

【食事】

昼食はポロポロ豆腐にレトルトのビーフシチューをかけたものとアボカドスープを食べた。

夕食は妹夫婦らとみんなでくら寿司へ。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感
  • 下痢

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目

【体調】

朝起きてみての体調は昨日に比べたら良くなった方だと思う。

夜中に下痢の症状で起こされるかな?と少しだけ心配したが朝の時点では問題なさそうだった。

抗がん剤の投薬後4日目の体調としてはこれまでと比較していい方だと思う。下痢の症状が出ないだけでもありがたい。

【食事】

昼食にはアヒージョ(海老、鶏肉、ブロッコリー、マッシュルーム)と妹夫婦がデパ地下で買ってきてくれた総菜のローストビーフとエビチリを少しだけ食べた。

夕食はアヒージョとローストビーフとエビチリの残りを少しだけ食べた。 

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目

【体調】

朝起きてみての体調はかなりいい方だと思う。昨晩心配していた下痢の症状は出なかった。

今日くらいから筋トレも再開していこうと思い、昼食前に筋トレと軽いジョギングをしてみた。筋トレは特に問題はなかったが、ジョギングのときに足がもたつく感じがあり、やはり抗がん剤のダメージがまだ残っていることを実感する。 

食事は昼夜ともに時間をかけてゆっくりと食べることを心がけた。

そのおかげか今日も下痢の症状は出なかったが、今度は出ないなら出ないで便秘の心配がちらほら出てくる。僕はもともと便秘などしたことなかったが、2年前に受けたベクティビックス抗がん剤のときに便秘になってとても苦労したのを覚えているので、どちらかというと下痢よりも便秘の方が怖い。

夜9時くらいに普通の排便があって、少しほっとした。

【食事】

昼食は豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐と昨日までのアヒージョやエビチリの残りを食べる。

夕食には同じくポロポロ豆腐と残り物のローストビーフとアヒージョを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目

【体調】

昨晩は早めに寝たので早朝4時ごろに目が覚めたが、なんだか少し喉がいたいような感じがした。最近風邪を引いている人が多いようなので外出時にはマスク着用、帰宅後はうがい手洗いをするように気をつけているが、もしかしたら風邪を引いたのかもしれない。

抗がん剤の影響で白血球の数値が低下しているので、もし風邪を引いたりしたらおそらくは長引くだろうと予想する。

とりあえずいったん起きて風邪薬を飲んで二度寝することにした。結局途中目が覚めて寝てを繰り返し、起き上がったのは10時くらいで、そのときはのどの痛みは消えていた。

起きてみての体調はまあまあといったところだが、少し倦怠感が残っている気がする。

今日まで火が通っていない食べ物は避けていたが昨日普通の排便があったので生のキャベツと玉ねぎを食べてみた。

そして今回も食事は時間をかけてゆっくりとよく噛んで食べた。

午後から頻繁にトイレに行くことになったが、下痢ではなく普通の便だった。昨日までほとんど排便が無かったのでやはりたまっていたのか、今日一日で3~4回はトイレにいった気がする。下痢ではなく普通の排便だったが何度も行くと「ぢ」になりそうだ。

【食事】

昼食はアヒージョ(海老、鶏肉、ブロッコリー、マッシュルーム)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とキャベツと玉ねぎの千切りを食べた。

夕食はアヒージョとブランパンとキャベツと玉ねぎを豚骨スープで炒めたものと豆腐を少し食べた。 

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後7日目

【体調】

昨晩からなんだか喉がイガイガする感じもあり、熱を測ると36.8と少し高めだったので、もしかしたら風邪を引いたのかもしれない。

朝起きてみての体調はまだのどに違和感は残るものの、それほど悪くはない感じ。

日中は微妙に倦怠感を感じつつも、特に問題を感じることは無く過ごせた。

お腹の調子はとても良く、昨日はたまっていたせいもあってか排便が多かったが、今日は午後に一度しっかりとした排便があったくらいで、頻繁にトイレに行くようなことはなかった。 

ただのどの違和感は残っており、食べ物を飲み込みときなんだかのどに食べ物が引っかかる感じがする。

【食事】

昼食はアヒージョ(海老、鶏肉、ブロッコリー、マッシュルーム)とブランパンと豚肉とキャベツともやしの野菜炒め。

夕食はアヒージョと玄米お粥と鶏そぼろと赤だしの味噌汁を食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感(軽い)
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後8日目

【体調】

朝起きてみての体調はまあまあ。ただ昨日から少し風邪気味なのか、のどの調子が悪く、いがらっぽいような飲み込みづらいような感じ。抗がん剤の副作用か倦怠感もすこしあるが、寝込むほどでもない。

ただお腹の調子はすこぶるよくて2~3回トイレにいったが快便だった。MTCオイルもそこそこ摂取しているので、下痢の原因はMTCオイルではなかったようだ。 

【食事】

昼食はアヒージョ(海老、鶏肉、ブロッコリー、マッシュルーム)とブランパンとキャベツとタマネギとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。

夕食はアヒージョと玄米お粥と鶏そぼろと昼食は豚肉とキャベツともやしの野菜炒めを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感
  • のどの違和感

7クール目アバスチン抗がん剤投薬後9日目

【体調】

朝起きてみての体調はなんだかのどが痛いので、やはり風邪を引いたのかも。

GW中は岡山県から妹夫婦らがずっと泊まり込みで遊びに来ていて、1歳の姪のさくちゃんが風邪を引いてたのでそれがうつったのかもしれない。

少し気になっていたお腹の調子は下痢になることもなく、快便が続いている。

ただ食べ過ぎなので量は控えめにしていこう。

体重も退院時は60㎏くらいだったがいまでは62㎏くらいまで戻った。

【食事】

昼食はアヒージョ(海老、鶏肉、ブロッコリー、マッシュルーム)とブランパンとキャベツとタマネギのサラダを食べた。

夕食はアヒージョの残りとキャベツとタマネギのサラダと焼き豆腐と納豆オムレツを食べた。

【自覚できる副作用】

  • 倦怠感
  • のどの違和感

アバスチン抗がん剤の7クール目の休薬期間、投薬翌日から9日経過した時点での感想

6クール目までの記録を読み返してみて、「下痢の原因は火が十分に通っていない食べ物のせいでは?」と思い、抗がん剤の投薬の翌日からは生モノや火が通っていないものは食べないようにしてみた。

これまではプレーンオムレツが好きだったので、ほぼ毎日のように作っていたが、僕が作るプレーンオムレツは卵に完全に火を通さずに半生に近い状態なので、作るのを控えてみた。そのおかげか今回はあまり下痢に悩まされなくてすんだ気がする。 

そして気になっているのは「のどの違和感」で、食事をするとき食べ物が少しのみ込みづらいというかのどに引っかかる感じがする。

もしかしたら風邪を引いていて喉の調子が悪いせいかもしれないが、その辺の見極めが難しいところではある。

がん患者であるがゆえの気持ちの落ち込みや不安について

がん患者であるがゆえの気持ちの落ち込みや不安について

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この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の5月下旬に書いたメモをまとめています。癌患者として、特にがん再発が確認されてからは精神的にも不安定になることが多くなりました。

得も言われぬ不安について

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夜、たまに得も言われぬ不安に襲われる時がある。

以前、担当医のアマキ先生から言われた

「がんが再発した場合の平均余命は4~5年です」

という言葉が頭の中をあばれまわる。

その言葉はまるで勢いよく壁にぶつけたゴム玉・スーパーボールのように、僕の頭蓋の内側をいたるところにぶつかりながら跳ね回っているようだ。

怖い。

とても怖い。

僕は2018年の12月にがんの再発が確認された。それならば自分はもうそんなに長い時間は生きられないかもしれない。そのことが恐ろしくてたまらない。

もう人並みに歳を取り、おじいさんにはなれないかもしれない。

人生の終焉。終わり。

行き止まり。いや僕にとっては「生き止まり」ということか。

このようなネガティブな考えが、ふいに頭の中を真っ黒に塗りつぶしていく。

しかし、この感情の浮き沈みは一種の「波」のようなもので、暗く沈んだり明るくなったりするということは、がんと診断されてから何度もあったので、これまでの経験上ある程度は分かっている。

この先ずっとこのままの感情でいることはない、ということも分かっている。

こういうときはたいてい一晩ぐっすり眠れば、明日にはいくぶんマシになっているはずだ。

しかしよくよく考えれば、アマキ先生もデリカシーのないことを言うもんだ。こっちが聞いてもいない「余命」についてわざわざ言及することもないだろうに。

そう考えるとなんだか腹も立ってくる。

体調面と精神面の相関性 

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抗がん剤の投薬から数日が経ち、最近の体調はいいほうだと思う。これまでにくらべて元気になってきた。 

体調が良くなると精神的にも落ち着いてくるようだ。

逆に体調が悪いと気持ちも落ち込みやすく、神経質になりナーバスになりがちだ。

体調が悪いと、

「もしかしたら今の体調不良は、身体の中でがんが悪さをしていることが原因なのか?」

などと考えてしまう。

今までの記録を読み返してみると、いつもこんな感じだった。

抗がん剤の副作用で苦しんでいるときは、

「もしかしたら体調が悪いまま、もう二度と復調しないのかもしれない…」

という不安にいつもかられている。

そして抗がん剤の投薬後からある程度の日数がたち、副作用も落ち着いて体調的にも元気になってくると、精神的にも持ち直してくる。

「やっぱり大丈夫なんじゃないかな?」

と、気持ちのほうもポジティブになってくる。

抗がん剤の功罪

抗がん剤の功罪のひとつに精神的不安の増長ということがあると思う。

副作用で体調が悪化し、体調が低下するとともに精神的にも不安定になって、それが原因で免疫力も低下してしまう、という悪循環に陥るのではないかと推測する。

これまでのメモを読み返してみると、抗がん剤の副作用で体調が悪くなるたびに動揺して、精神的にも落ち込んでいるように思える。

抗がん剤の副作用では、下痢になったり鼻血がでたり倦怠感で身体が重く感じたりする。

その症状が抗がん剤の副作用なのか、癌が体内で悪影響を及ぼしているのかが分かりにくくていつも混乱している。

最近ではずっと痰が絡んでいて、そのことについてもナーバスになっていた。

「もしかしたらがんが肺のほうに転移して、そのせいで痰が絡んでいるのではないか?」

という考えが頭の中をぐるぐると回っていた。

でもその痰がからむ症状も、ここ数日にかけてだんだんとおさまってきている。

原因として考えられるのはゴールデンウィーク中にうちに遊びに来ていた妹の娘のである姪の1才のさくちゃんが風邪気味だったので、それがうつったらしい。

後日妹と電話で話したときに、妹も僕と同様に痰が絡む症状が出ていたようなので、2人ともさくちゃんの風邪がうつったのだろう。

とはいえ僕は抗がん剤の影響で白血球の数値はやはり正常値よりは少ないとは思う。

だから風邪などは細心の注意を払わないといけないと思っている。

抗がん剤治療の前日はどうしようもなく気持ちが落ち込む

いよいよ明日からは8クール目の抗がん剤治療治療が始まる。

アバスチン抗がん剤の投薬のため3日間いつもの総合病院に入院するのでその準備をしていると、どうしようもなく気分が落ち込んできた。

「またあのつらい地獄のような抗がん剤治療をしなくていけないのか…」

「せっかく身体が抗がん剤の副作用から回復して元気になっても、また抗がん剤を始めたらだいなしじゃないか…」

「この先に希望はあるのか…」

「ただ滅んでいくだけの人生になんの意味があるんだ…」

「このまま身体に薬を入れ続けるのはいやだ、でも薬を入れ続けないと癌が増殖して死んでしまうかもしれない…」

「怖い、つらい、いやだ、悲しい」

そんな考えが頭の中をぐるぐると回り続ける。

気のせいか周りの空気も冷たくなり、身体も重くなってくるように感じる。

気持ちが落ち込んだときの対処法はある

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でも、今までの経験からこういう時の対処法もある程度は心得ている。

こうしてテキストとしていったん書き出してしまえば、ネガティブな考えが頭の中をぐるぐると回り続けることは少なくなる。ノートやチラシの裏などに、感情にまかせて書きなぐってもいい。とにかく頭の中にため込まないでいったん吐き出す、アウトプットすることが大事だと思う。

あとは楽しいことを考える。

先日姪のユイちゃんのお誕生日会で3才の甥のハル君が主役のユイちゃんを差し置いてケーキのロウソクの火を一生懸命吹き消そうとしている動画をみて心を落ち着けた。

この動画はいつ見ても笑える。

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あとは風呂に入って早めに寝てしまうに限る。そうすれば明日の朝には少しはマシになっているはずだ。ぐじぐじ考えても事態は好転しないのだから。