44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

6クール目の抗がん剤投薬後から4日経過。意図せずストイックな生活【がん闘病記70】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の9月下旬ごろに書いたメモをまとめています。

6クール目の抗がん剤投薬から4日目経過

2016年9月。

朝起きてすぐ、いつものように自分の体調に意識を向け抗がん剤の副作用はどうなのか確認する。

まだ舌は痺れてるし、倦怠感もある。

倦怠感はつらさ度で言うと6くらい。

つらさレベル6

体調がちょと良さそうで、食欲も少し戻ってきているようなので朝食に前日買っておいた玄米パンを半分に切って焼いて食べてみた。

舌の感覚が抗がん剤の副作用で少しおかしいけど、それでもそれなりにおいしく食べられた。

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精製された穀物はなるべく摂らないように気をつける

普通のパンではなくて玄米パンを選んだ理由としては、いろいろ癌関連の本を読むうちに精製された穀物は取らない方がいいという趣旨のことを書いているので普通の小麦粉を使ったパンではなく玄米パンを選んでみた。

玄米パンに限らずなるべく精製された穀物以外のものを出来るだけ選んでいければと思っている。

そんなにガチガチに神経質になることもないとは思うけど、出来る範囲でやっていけたらと思う。

さすがに「この味はどうしても食べられない」なんてものは無理に選択する事もないと思ってる。

ただでさえ抗がん剤の副作用で苦しいのに、これ以上生活が苦しくなっては元も子もない。 

腹から。肝から

夕方、自然公園をウォーキングしていてふと思ったことがある。

それは姿勢について。

今まではただ漠然と歩いてて姿勢とかを特に気にしたことがあまりなかった。

抗がん剤の副作用で身体がキツいこともあり、つい猫背気味にダラダラと歩いてしまうことが多かったけど、ちょっと意識を変えてシャンとして歩こうと思っておへその下あたりに意識を入れて歩いてみた。

すると背筋が伸びるような感じがしていい感じに歩ける。

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よく「腹から声出せ」とか「腹を決める」「腹をくくる」などお腹に関する慣用句はたくさんある。

お腹。人体の中心。

そこに意識を向けることで意識的に生きることができるのではないかと思う。

しかしこの「意識を向ける」ということが結構難しくて、つい忘れて普段の油断モードになってしまう。

生き方の習慣というか生きざまを自分で訓練していくしかないと思う。

それこそ意識を向けて。

 

抗がん剤治療で癌を抑制できた人って抗がん剤の効果だけで抑制できたのだろうか?

僕の勝手な想像、あくまで憶測だけど抗がん剤は癌を抑制するという効果の他に抗がん剤を受けている患者の体質改善にも一役買っているんじゃないか?と思う。

抗がん剤の効果はひとまず置いといて、抗がん剤の副作用によって自分では意図しないうちに体質改善を余儀なくされた人が癌を抑制できているっていう事実もあるんじゃないかと僕なりに憶測する。

抗がん剤の副作用によって味覚や嗅覚が変化してこれまでの生活習慣が劇的に変わってその結果、体質改善がされたケースもあるんじゃないかなと。

僕自身の例

僕自身のことを例に挙げてみると、僕は抗がん剤の副作用で舌が痺れて味覚がおかしくなり、吐き気も伴って食欲も無くなった。

お陰で75㎏以上あった体重は現在では10㎏以上減って63㎏になっている。(身長は177㎝)

7月のはじめに抗がん剤治療が始まって2ヵ月とちょっとで10㎏以上の減量をしたことになる。

正直これはオーバーペースでちょっと痩せすぎだと思うところもあるけど、これまで様々なダイエットをしてきたけどこんなに効果があるものは無かった。

身体に抗がん剤という細胞毒を入れることによって、身体はなんとか解毒しようと頑張るのではと思う。

解毒と断食

解毒をするには断食がいいと聞いたことがあるが、毎日少量の果物と野菜しか取れない僕は断食に近い状態なのかもしれない。

抗がん剤という細胞毒を入れて解毒するという流れの中で体質が変化していって、ついでに癌も抑制されるということもあるのではないか?

あくまでこれは医学的見地もへったくれもない素人の憶測にすぎないけど、そういう側面もあるんじゃないかなって思う。

今現在僕の身体の中の癌の状態がどうなっているかなんてハッキリいって分からない。

何十兆とある僕の全細胞をひとつひとつ調べられる機械でもあればハッキリするだろうけど、今のところは血液検査での腫瘍マーカーなどの指標に頼るほかない。

その腫瘍マーカーの数値も確固たる指標になるわけではなく、あくまで目安ということだからその数値に対していちいち過剰に反応してキリキリ舞いしててもしょうがないんじゃないかなとも思う。

今のところ大腸癌の手術後から抗がん剤治療を始めるたびに行っている血液検査での腫瘍マーカーの数値は安定しているらしいけど、だからと言って完全に安全かというわけでもない。

でも、腫瘍マーカーの数値が安定しているということは少なくとも僕にとってはポジティブなことだ。

喜ばしいことだ。

ストイックな生活

もしかしたらこういったポジティブな数値が出ていることはこれまでの生活習慣を見直して、果物と野菜中心の食生活をしてるおかげかもしれない。

塩分の摂取も以前に比べれば格段に減ったと思う。

酒もタバコもやめたしカフェインも砂糖も取らなくなった。

改めて考えて見ると意図せずして、これまでと比べるとかなりストイックな生活をしているのではないかと思う。

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抗がん剤のお陰で僕の体質はかなり劇的に変えられつつあると思う。

これまで何度も自分の体質改善に挑戦してはことごとく失敗してきた僕にとって抗がん剤は体質改善という面ではある意味とても強力なツールなのかもしれない。

 

副作用が激烈に苦しいってことを除けば申し分ないんだけど。