2016年にステージⅣの大腸がんだと診断されたが2018年を迎えることができた【がん闘病記136】
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2018年の1月上旬に書いたメモをまとめています。
無事に歳を越すことができてうれしい
2018年新年1月。
思い起こせば2016年5月に大腸癌と診断され、S状結腸部にできた癌の摘出手術後に腹膜への転移が見つかりがん進行度ステージⅣの告知を受け、その後半年間に及ぶ抗がん剤治療が終わったのが約一年前。
2017年から2018年へとなんとか無事に年を越すことが出来た。
2018年という年は大腸がんのがん進行度ステージⅣを告知された2016年の6月当時の僕からしてみれば全くの未知なる年だった。
到達できるか分からない領域。
はたしてそれまで生きていられるかどうか分からない年。
もしかしたら生きているかもしれないし、死んでいるかもしれない。
かろうじて生きていたとしても健康には程遠く、延命処置でかろうじて命をつなぎとめているだけの状態なのかもしれない。
そんなことばかりを考えていた。
がん進行度ステージⅣを告知された直後はこれまで生きてきた人生のうち、最も精神的に落ち込んだ時期だった。
どん底だった。
しかし、あれから1年と半年が経過した今では精神的にも肉体的にもすっかり元気になった。
12クールの抗がん剤治療が終わったあと行ったPETCT検査でがん再発の兆候が見られなかったため、抗がん剤治療も終了することができた。
あれだけ僕を苦しめていた抗がん剤の副作用も抜けきるまで半年くらいの時間はかかったが、現在では自覚できる部分では全く見当たらないというかほぼ無くなったと言ってもいい状態だ。
体重も一時期は60㎏台を割り込んでいたものがいまではリバウンドして80㎏以上になっている。
抗がん剤治療中はやせぎすのガリガリだった身体も今では癌発覚以前の体重以上になってしまった。
さすがに20㎏の増加は増えすぎだと思うが…
目下の目標はダイエットだ。
なかなか体重を落とすことができないが頑張っていこうと思う。
抗がん剤治療中に願っていたことが実現した
抗がん剤治療中、その副作用でフラフラになりながら僕が願っていたことのひとつに
「もう一度健康な身体の自分を体験してみたい」
ということがあった。
抗がん剤治療中は副作用による倦怠感や吐き気や指先のしびれ肌トラブルなどで満身創痍のボロボロだった。
抗がん剤治療1クールの投薬のサイクルは、
- 3日間入院して抗がん剤を投薬
- その後11日間の休薬期間を置く
- そしてまた3日間入院して投薬
その繰り返しだったが僕の場合、ベクティビックス抗がん剤の副作用からの回復速度は遅く、11日間の休薬期間では元気になる前にまた次の抗がん剤の投薬が始まる、といった感じでまったく気が休まることが無かった。
抗がん剤治療中の半年間はずっと死なない程度に気分が悪かった。
そんな中で
「もう一度健康だったときの自分の感覚を味わってみたい。さわやかな空気の中で思いっきり身体を動かしてみたい、元気な自分を感じたい」
そんなことばかり考えていた。
そして今まさに僕は元気な自分を体験できている。
うれしい。
とてもうれしい。
願いがかなった!
もしも現在から過去の自分にメッセージを送ることができるのであれば
「今は苦しいけど後で元気になるから大丈夫だよ」
と言ってあげたい。
不安で苦しかった過去の自分を励ましてやりたい。
目指していた自分になれたことがこんなにもうれしいことなんて思ってもみなかった。
もっと健康に
僕は今、念願かなってまさに健康な自分を体験できているのだけど、健康面の向上はもっと可能だと思う。
よりいっそうの健康で元気な自分は自分自身で作り出すことが出来るはずだと思っている。
食事に気をつけたり、適度な運動をしたり、ストレスをため込まないようにしたり、お酒やタバコなど健康に良くないと思われるものは遠ざけたりと、自分で選択できることはたくさんあるはずだ。
「がん再発」が起きないように食事面や生活習慣も抗がんに有効そうな情報を積極的に集め、それを生活の中に取り入れていこうと思う。
2018年は「よりいっそうの健康」をテーマにしよう。
でもせっかく健康になっても事故で急逝したりしたら元も子もない。
ちょっと調子がいいからと言って浮かれ気分で調子にのっているとすぐに足元をすくわれる。
そんな皮肉な話は世界中の至る所に転がっている。
僕もその一例にならないようにしないと。
あまり神経質になりすぎることもないが適度な緊張感を持ちつつ日々を生きていこう。
また1年後。無事に2019年を迎えられるように。