44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

6クール目の抗がん剤投薬後6~11日経過。抜け毛問題と腹肉問題【がん闘病記72】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の9月下旬ごろに書いたメモをまとめています。

6クール目の抗がん剤投薬後から6日経過

2016年9月。

朝起きて体調に意識を向けると昨日よりは少しだけ楽になっている感じがする。

ところが夕方から夜にかけて下痢の症状と共に倦怠感がひどくなってきた。

けっこうキツくてつらさ度7くらいはあるかもしれない。

つらさレベル7

5クール目の抗がん剤投薬後の9日目か10日目くらいからこういったぶり返しでキツくなることは今まであったけど、今回はちょっと早いのかそれともこの状態がずっと続くのかは分からない。

倦怠感で頭がぼうっとして考えもうまくまとまらない。

こんなときはとっとと寝るに限る。

 

温泉施設に行ってみる

6クール目の抗がん剤投薬後から7日経過

今日は午前中は体調が良さげでちょっと食欲が出てきたので、お昼に吉野家で牛丼を食べた後、近くの温泉施設に行ってみた。

小規模なスーパー銭湯といった感じの施設。

途中なか休みも入れて一時間くらいはいろんなお風呂に入ってきた。

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その後、牛丼のせいか温泉のせいかは分からないけどなんだか疲れたみたいで結構倦怠感が出てきた。

食欲もないので夜は果物だけにすることに。

気分がすぐれないので早く寝てしまおう。

なんでもそうだけどやりすぎは良くないのかもしれない。

 

加速する抜け毛と体重が減っても取れない腹肉

6クール目の抗がん剤投薬後から8日経過

倦怠感は昨日と変わらずつらさ度的には6くらい。

つらさレベル6

舌は相変わらず痺れているからあまり食欲は無い。

ベクティビックス抗がん剤で完全にハゲた人はいないらしい

最近目下の悩みは「抜け毛」である。

相変わらず髪の毛を洗ったときに手につく抜け毛がちょっと引くくらいある。

前回の入院中に担当の薬剤師さんに抜け毛のことを相談したら、

「今までこの抗がん剤(ベクティビックス)を使って毛が薄くなったなあって人は結構いましたけど、完全にハゲた人は今のところいないですねえ」

とのこと。

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それを聞いてちょっと安心したけど、この調子で抜けていったらあと数か月で完全にハゲるまではいかずとも落ち武者みたいになってしまうんじゃないかと不安になる。

既存の髪の毛がいくらあってもこれだけ抜け毛が多いとねえ…

おそらく「抜け毛」=「新しく生える髪」ってわけでもなさそうだし…

出ていく髪の毛に対して間違いなく生産が追い付いていない。

はあ…寂しい。これが薄毛の切なさというものなのか…

 

いまいましい腹肉 

僕の今現在の体重は約62㎏。

大腸癌を告知される以前の僕、体重が75㎏以上あったときの僕はダイエットをするたびいつもこう思っていた。

「10㎏も痩せればこの腹回りの肉も取れるだろう」と。

そして今現在、入浴前に裸になって鏡の前に立つ。

既に10㎏以上は痩せているのに微妙にお腹がポッコリ出ている。

癌が進行して腹水が貯まってそうなっているなら一大事だが、腹の肉をつかむとしっかりと脂肪を手でつかむことができる。

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あーそうですか、10㎏痩せた程度では落ち切りませんか。この腹肉は。

なんなんだ、このいまいましい腹肉は。あと何キロ痩せればどっか行ってくれるんですかねえ…

それとも何ですかこの腹肉は脂肪の最終防衛ラインですか?

身体のあらゆる部位の脂肪が落ち切ってから最後に腹肉ですか?塹壕戦ですか?最後の最後まで生き残りやがりますかこの腹肉は。

まあ、このペースでいくと抗がん剤治療を続けていく限り僕はまだまだ痩せていくだろう。

最後に生き残るのは僕か腹肉か。

いま決戦の火ぶたが切られた。

 

抗がん剤の副作用からくる舌の痺れについて考える

6クール目の抗がん剤投薬後から9日経過

今日は朝から少しだけ気分がいい。

倦怠感のつらさ度も4くらいだと思う。

つらさレベル4

舌は相変わらず痺れているが程度としては昨日よりかは若干マシって感じがする。

抗がん剤の副作用による僕の舌の痺れかた

僕の舌はマダラに痺れているんじゃないかと思う。

野菜や果物の味は結構普通に感じ取れるのだが、肉類や炭水化物の味は感じにくくなっている。

たぶんこれは舌の野菜や果物の味を感じ取る部分は痺れてなくて肉類や炭水化物を感じ取る部分が痺れているんじゃないかなと推測する。

味の濃いカレーのような食べ物は100%というわけではないが味が分かるので、野菜や果物の味を感じ取れる部分以外が完全に痺れているってわけではないと思う。

抗がん剤の細胞毒にやられてフラフラになりつつも味を伝えようとしている僕の舌の一部が頑張っている。

ありがとう僕の舌の細胞たちよ。

しびれがなくなったらおいしいものを食べたいね。

 

夜になって下痢が酷くなってきた。

水のような下痢が出てくる。

こういう状態は久しぶりだけど、便秘の方が下痢より怖いので下痢止めはあまり飲まないことにしている。

40半ばになって生まれて初めて経験した便秘は僕の心に深い恐怖の爪痕を残していった。

あー便秘怖い怖い。

 

マシになってきたのかな?

6クール目の抗がん剤投薬後から10日経過

倦怠感は相変わらずあるが徐々にマシになってきている気がする。

つらさ度で言えば4くらい。

つらさレベル4

舌も痺れたままではあるけど、今日は調子よさそうだったから昼食にかつ丼を食べてみたが、やはり舌が痺れているせいかあまり美味しく感じなかった…

抗がん剤の副作用はいつもなら今日か明日くらいにぶり返しが来てつらくなるのだけれど今のところはそうでもない。

下痢も昨日ほどひどくはなくなった。

波があるから一概に言えないけど、どうなんだろう?

 

体調がいいので4月に生まれた甥っ子に会いに行く

6クール目の抗がん剤投薬後から11日経過

体調の方まあまあいい感じだと思う。

倦怠感のつらさ度は3くらいで下痢の方もおさまってきている。

つらさレベル3

妹のところへ母を連れて遊びに行く

今日は午前中から妹の住む山口市へ遊びに行った。

高速道路を走れば車で約1時間の距離だ。

母さんが久しぶりにハル君に会いたがっているし、僕の体調もよさそうなので気晴らしもかねて行くことにした。

ハル君とは今年4月に生まれたばかりの妹の長男だ。

2016年は父の急逝、僕のステージ4の大腸癌発覚、母の右手首骨折などロクなことがなかったけどそんな中でハル君が生まれたことは僕たちにとってはまばゆいばかりのポジティブな出来事だった。

僕も抗がん剤の副作用でつらいけど、あの小さくてかわいい命を抱っこしているととても心が癒されるような気がする。

ハル君の存在は暗いニュースばかりだったヨシノ家に吹いた、まさに一陣の春風のようだ。

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母さんとかわいいハル君をしっかり堪能して夕方には帰宅する。

 

いつもなら明日からはまた抗がん剤治療で入院するところなんだけど今回に限り休薬期間が1週間余計にあるからうれしい。

あと1週間でどれほど抗がん剤の副作用がおさまるかは分からないけど少しでも元気になれたらいいな。

まだ抗がん剤治療は予定の半分が残っているし、なるべく元気な身体で後半戦に挑みたいものだ。