8クール目の抗がん剤治療での入院と免疫力を上げるために取り組んでいること【がん闘病記87】
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の10月下旬ごろに書いたメモをまとめています。
8クール目の抗がん剤治療のため、今日からまたいつもの総合病院に3日ほど入院する
2016年10月。
今日の体調はどうなのかというと、まあまあ副作用がキツいと思う。
いつもの総合病院に到着して、血液検査の採血を終え診察に呼ばれるまで待っている最中もとにかく横になって休みたい。
その後、しばらくして担当医のウエノ先生の問診が終わり、今回も滞りなく抗がん剤治療が開始されることになった。
担当医のウエノ先生が言うには予定している12回の抗がん剤治療が終わった時点でPET-CTなるものをしてその後の治療方針を相談しましょうとのこと。
【PET-CTとは】
PETでは全身のがんなどを一度に調べることが出来る PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる、核医学検査の一種です。 放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化します。
先生によると癌細胞はブドウ糖を通常細胞よりたくさん吸収する特性があり、その特性を利用して放射能を含ませた薬剤を体内に入れて癌に薬剤が集まるか確認するといったものらしい。
先生の予想の斜め上をいきたい
今後の治療方針…
たぶん先生は口には出さないが、僕の症状がこれからどうなっていくか先生の頭の中ではおおよその見当はついているのだろう。
「だいたいこういう症例ならこんな風になるだろう」って感じで、これまでの経験則からある程度のパターンはできているはずだ。
実際にどうなるか先生に聞いてみるのは怖くてできないけど、僕は先生の予想の斜め上くらいはいっておきたい。
よくある「医師がその結果に驚いた」ってやつ。
先生にしてみれば悪くなると思っていたのに思いもかけず好転してた。
そんな奇跡?を期待している。
そのためにはやれることは200%以上やっておかなくては。
免疫力をあげるために取り組んでいること
そして最近精神的にネガティブの波が来ているので逆にポジティブなことを考えてみようと思う。
僕は癌と診断され、最初はひどく動揺し狼狽もした。
だけど時間の経過とともに落ち着きを取り戻すと、癌に関する書籍を色々購入して勉強した。
その結果、結論としては「免疫力を上げる」ということにたどり着いた。
ある本では「抗がん剤は癌を殺すのではなく、癌を抑制し増殖の速度を遅らせ、その間に免疫細胞が癌をやっつける」ようなことが書かれていた。
だから抗がん剤だけに頼るのではなく抗がん剤治療もしつつ自己の免疫力も上げていこうと思った。
免疫力を上げるためにしたこと
- 1日2個分の絞りたてのレモン果汁を摂る。
- キャベツ、玉ねぎ、トマト、ブロッコリーなど免疫力を上げるのにいいとされる野菜を積極的に摂る。
- 免疫力を上げるのにいいとされるサプリメントを摂る。(シイタケゲン、ブロリコ)
- 1日3かけのニンニク(加熱したもの)を摂る。
- なるべく肉類や油っぽいものは食べない。
- 精製された米や小麦粉で作ったものはなるべく食べない。
- 精製された砂糖の入ったお菓子などはなるべく食べずに甘味は果物、ハチミツやメープルシロップなどで摂る。
- 1日1パックは納豆を食べる。
- 電子レンジはなるべく使わない。
- 冷凍食品はなるべく食べない。
- 外食は避ける。
- コンビニで買い物はなるべくしない。(加工された食品)
- 酒、タバコをキッパリやめる。
- 瞑想をする。
- ストレッチをする。
- 自然公園をウォーキングする。
その他まだあるかもしれないけれど、こうしてリスト化するとなんだか頑張ってるなーって気がしてくるから不思議だ。(※上記の物は個人的に取り入れているもので、その効果を保証するものではありません)
これらは僕が選んで始めたことで僕の選択の結果だ。
僕は生きるために足掻いている、不安ならもっともっと真剣に足掻けばいい。
足掻いてあがいて歩けなくなったらヒザで這って進めばいい。
地面についた手が傷だらけになったのなら肘をついて進んでいけばいい。
みっともなくなてもあがきつづけ、もがき続けるという選択をすると決めた。
ネガティブになっているけどこれは「波」だということも今では理解できる
僕は今、自分にネガティブの波が来ているのが分かる。気分的に落ち込んでいる。
それはほんの些細なことでやってくる。
そのきっかけは…
- ちょっとの痛みが腹部に走る時、
- 聞くとは無しに聞いた同室の入院患者さんの会話で「検査の結果が良くなかった」などの内容を聞いた時、
- 急な知人の訃報、
などなど。
これらのことが精神的に僕をかなり落ち込ませる。
つい自分の最後の瞬間を想像してしまう。
苦しいのは嫌だ寂しいのも嫌だ痛いのも悲しいのも嫌だ。
胸が苦しい。
この胸の苦しみが抗がん剤の影響なのか精神的なものからなのか、それとも癌からくるものなのか分からない。
分からないから怖い、恐ろしい。
その恐怖の連鎖がますますネガティブの波を大きくしていく。
自分人生が終わる前の数週間ってどんな感じなんだろう?つい、想像してしまう。
こんなこと考えたって一円の得にもならないし、どうしようもないことなのに。
馬鹿みたいだ。
馬鹿みたいだけど、この考えを止めることができない。
どうしてもできない。