44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

叔父の緊急入院。自力で立てないほどひどい衰弱の原因が判明【がん闘病記101】

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2016年の12月初旬に書いたメモをまとめています。

人ひとり入院するってやっぱり大変だ

2016年12月。

10クール目の抗がん剤投薬から4日経過

今日から月も変わって12月となり、今年2016年も残すところあと1ヵ月弱になった。

今年の5月に大腸癌のステージ4の告知を受けたときは「もう命がない」と思ってたけど、この調子でいけばなんとか年は越せそうだ。

それよりも今日はいろいろと忙しく動かないといけない。

なぜなら昨日、独居老人の孤独死寸前の状態から救急車で病院に搬送され入院した叔父、「タカおじさん」のことでいろいろ動かないといけないからだ。

タカおじさんは他に身寄りが無いので必然的に僕と母が動くことに。

必要な物を用意したり入院関係の書類やら新しくなった健康保険証の用意など、いろいろとこまごまと動かないといけない。

実際母と二人で各箇所に連絡したり身の回りの物を用意したりと、なかなか大変だ。

人ひとり入院するってほんと大変なんだなあってつくづく思う。

2週間ごとに抗がん剤治療で入院してる僕が言うことじゃないかもしれないけど。

 

10クール目の抗がん剤投薬後から5日経過

いつもなら抗がん剤投薬後の休薬期間の3日目くらいで下痢になるんだけど今日も下痢にはなっていない。

どちらかというと便は固くて出にくいほうだが一応日に何度かの便通はある。

最近は焼き芋にハマっていて、焼き芋ばかり食べているからだろうか?

サツマイモは確かに食物繊維豊富そうだけど、そのせいかどうかは確証はない。

もしかしたら抗がん剤に耐性が出てきてそのせいで下痢の症状が出なくなっているのかもしれないし、科学的に事細かにデータを取っているわけではないから断定はできない。

抗がん剤の副作用の影響で舌が痺れて味覚がおかしくなっているせいもあり、まだ食欲は無いけど、無いなりにいろいろ工夫して野菜などを中心に食べれるものを探して食べている。

最近はトマト系のパスタソースにパスタの代わりに千切りにしたキャベツと玉ねぎをどっさり炒めたものを和えて食べている。

そうするとこの寒い季節に暖かく野菜が食べられるし、玄米パンなどに挟んでホットサンド的な感じで食べてもおいしい。

それにパスタなど小麦粉系の加工食品は副作用で舌が痺れているので食べても味が分からないが、野菜は比較的味が分かる傾向にあるので。

抗がん剤治療の最初の方は季節が夏だったせいもありスイカがおいしく感じたこともあって果物が中心だったが、最近は芋や野菜が中心で果物はデザートにイチゴを食べるくらいになってきている。

あと蕎麦も割と食べるかな?

こないだ茶そばを食べたけどあれはたぶん原材料のほとんどが小麦粉みたいであまりおいしいとは思わなかった。

やっぱり小麦粉系の食べ物は副作用で舌が痺れている間は美味しいと感じないみたいだ。

パスタやうどん、ラーメンなどは食べても味が分からないので当分は食べないほうがよさそうだ。

病院から「身内の方と話がしたい」と連絡がある

10クール目の抗がん剤投薬から6日経過

今日、病院から母へ連絡があった。

連絡と言っても僕のことではなくて、先日救急車で運ばれたタカおじさんの入院先から。

タカおじさんの担当の先生が「身内の方と話がしたい」とのことだったので母と近所に住んでいる大叔母とを連れてタカおじさんが入院している病院に行く。

この大叔母さんは早くに自分の母親が亡くなった母とタカおじさんにとっては母親代わりみたいな人でタカおじさんにとっては数少ない身内のひとり。

年齢は90歳近くになるが、まだまだ元気なおばあちゃんだ。

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病室に大叔母さんを連れて行くと

「姉ちゃん(大叔母のこと)…」

と、大叔母の姿を見ただけで涙ぐむタカおじさん。

大叔母さんも

「あんた、またえらいことになったねぇ大丈夫かね?」

と心配そうだがお互い顔が見れて嬉しそうにしている。

病院に行く前に声をかけて大叔母さんを連れてきてよかった。

後日、大叔母さんからも

「あのとき連れて行ってもらって本当によかった。ありがとうね」

と、何度も感謝された。

 大叔母さんにとってはこれが今生の別れになったから。

衰弱の原因は肺がん

その後、母が担当の先生に呼ばれて別室で話を聞くことに。

結論から言うと検査の結果からタカおじさんは肺癌である可能性が高いらしい。

数日後にここよりも大きな病院に移送して、精密検査を行い今後の治療方針を決めるようだ。

タカおじさんの衰弱ぶりからおそらくは癌関連ではないかと思っていたが、悪い予感は当たって欲しくない時ほど的中してしまう。

まだ精密検査もしてないし癌のステージもどの程度かは分からないので今のとことなんとも言えないけど、自分で立ち上がることすらできないほどの衰弱ぶりを考えると僕よりも具合は悪そうだ。

タカおじさんは今はまだ自分でベッドから身体を起こすことすらできないほど衰弱してるし、それが治療によって今後どの程度回復するのかも分からない。

悪いこと立て続けに起こるというけど、今年はなんだかネガティブなイベントのバーゲンセールだ。

今年初めに父が急逝して5月には僕の癌が発覚して7月には母が転んで骨折。

そして11月にタカおじさんの肺がんと…

さすがにもうこれ以上は勘弁してほしい。