アバスチン抗がん剤1クール目の休薬期間(1~6日間)の副作用と体調
アバスチン抗がん剤1クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~6日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2018年の12月下旬から2019年1月上旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録しています。
- アバスチン抗がん剤1クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~6日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬翌日から6日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の1クール目の休薬期間を投薬後翌日から6日目まで終えてみての感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2018年12月。
先日、1クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬のため3日間ほど入院した。退院後の休薬期間は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはしるしをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬翌日から6日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日
【体調】
体調としては抗がん剤の副作用で気分が悪く、1日中横になっていた。
吐き気はひどく倦怠感も重い。食欲もあまりないので無理して食事はとらずにとにかく大人しくしていた。
とてもつらい一日だった。
【食事】
豆乳とレモン果汁を飲むだけにしておいた。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(重い)
- 倦怠感(重い)
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目
【体調】
今日も抗がん剤の副作用からくる吐き気で気分が悪くて1日中寝ていた。
食欲は相変わらずなくて食事もほとんどとれなかった。
僕の考えとしては食べたくないのに無理に食事をしても胃や腸に負担がかかるだけなので身体が発しているサインに素直に従おうと思っている。
【食事】
なんとか口に出来たのは豆乳とレモン果汁とコンビニで買ったおでんの大根ひとつ。
【自覚できる副作用】
- 吐き気
- 足先のしびれの兆候(ごくたまに)
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目
【体調】
投薬から3日経過した今日は昨日に比べると気分が良く、昼くらいから起きだしてパソコンの前に向かうことができた。
しかし、退院後からこれまでメモしていたテキストをまとめていると少し気分が悪くなり、また横になる。
それでも少しだけ食欲が出てきたようなので、昼食に糖質0麺と糖質オフのカルボナーラソースを和えたものを食べた。
だが、これがいけなかったようで午後から酷い下痢にみまわれてしまった。しばらくトイレから出てこれないほどのひどい下痢でこれもまた苦しい。
吐き気は昨日に比べて多少はおさまってきたが、今度は交代で下痢の方が酷くなってしまったようだ。
少なくとも投薬後3日目ではまだ固形物は無理だということが分かった。
昨日はおでんの大根ひとつは食べられたので、消化吸収のいいものなら大丈夫なのかもしれない。
夜、少しお腹が減った感じがするので試しにいただき物の「黒豆」を食べてみた。
スプーン1杯程度だけどよく噛んで食べた。
しかし30分後くらいにまた激しい下痢に襲われた。
この調子だとまともに食事ができるようになるのはいつになるのやら。
【食事】
糖質オフカルボナーラ、黒豆(スプーン1杯)
【自覚できる副作用】
- 吐き気
- 下痢(重い)
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目
【体調】
体調の方はどうなのかと言うと、期待したほど復調はしていない。巨大な岩を動かすように数ミリづつじりじりとは良くなっているようだ。
吐き気の方はおさまってきたが、今度は下痢が酷い。6日前に入院してから水分補給はするものの、ほとんどたいした食事もしていないのにまだ何か便として排出するものがあるとは不思議なものだ。
ためしに午後3時ごろ、おでんの大根をひとつ食べてみる。その後、夜にもうひとつ食べたが下痢の症状は出ずなんとか腹におさまっているようだ。
【食事】
おでんの大根ふたつ。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(軽い)
- 下痢
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目
【体調】
体調はどうかと言うと昨日よりは多少良くはなっている。
良くなっていると言ってもわずかなもので、じわじわと回復に向かっている感じだ。
午前11時ごろ、吐き気もだいぶおさまってきたので試しにプロテイン少量と豆乳とMTCオイルをコップ一杯分混ぜたものを飲んでみる。
30分後に下痢になったので、まだ少し早かったのかもしれない。
下痢の症状はそれほどひどいものではなく、何度もトイレに出たり入ったりを繰り返すほどではなかった。
ちょっと調子が良さそうなので夕食にパンなど食べて食事ボリュームを上げてみたが深夜になって下痢の症状が出る。やはりまだ早かったようだ。
【食事】
プロテイン少量と豆乳とMTCオイルをコップ一杯分混ぜたもの。
夕食にブランパンを輪切りにしてコンソメスープに浸してからオーブントースターで焼いてパンがゆ風にしたものと、白菜とカリフラワーと鶏肉を和風だしで煮込んだ野菜スープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
1クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目
【体調】
体調の方はゆっくりゆっくりとではあるが日が経つにつれ回復に向かっている。多少の波はあるものの、前日を大きく下回って気分が悪くなるということは今のところない。
昨晩は久しぶりにまともな食事をし(入院前から約7日ぶり)、しばらくは心配していた下痢の症状も出なかったが、深夜0時くらいに下痢の症状が出た。とはいえ症状としては軽いものでトイレにこもりっきりにならないといけない、というほどのものでもなかった。
ちょっと調子が良さそうだったので食事のボリュームを上げてみたが、午後と夜に下痢の症状が出る。このアバスチン抗がん剤の副作用による下痢は根深いのかもしれない。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツ(半分)、ブランパン1個、カマンベールチーズひとかけ、ツナサラダ、昨日の残りの野菜スープ(白菜とカリフラワーと鶏肉を和風だしで煮たもの)。
夕食にはブランパンをコンソメスープに浸してオーブントースターで焼いてオニオングラタンスープ風にしたもの、柔らかめに茹でたブロッコリー、母が作ってくれた鯛と豆腐のすまし汁をゆっくりよく噛んで食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
アバスチン抗がん剤の1クール目の休薬期間を投薬後翌日から6日目まで終えてみての感想
今回初めてアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の投薬を受けてみて思ったことはとにかく副作用のつらさが予想以上だったということ。
2年前に受けたベクティビックス抗がん剤(FOLFOX療法)のときとは全く違っていて投薬初日からベクティビックスの9クール目くらいのつらさがあったように思う。
吐き気のほうは投薬後から2~3日でおさまったが、その後の下痢の症状には悩まされた。対応策として「なるべく食べない」ことと「できるだけ消化吸収の良さそうなものを食べる」ということをしてみたがそれが正解なのかは分からない。
おそるおそる食べてみたは下痢になるといった感じだった。
吐き気に対する対策としては入院中なら吐き気が上がってきたら早めにナースコールして吐き気止めの錠剤を飲むか点滴をしてもらうようにして、自宅では退院処方でもらったメトクロプラミド錠を飲むようにしている。
吐き気がひどくなる前兆として僕の場合は「小さなゲップ」が頻繁にでるようになるのでそれを目安にしている。
なるべくなら薬は飲みたくないものだけど、抗がん剤のような強い薬を入れておいて今さら吐き気止め飲むくらい我慢しなくてもいいんじゃないかなと思う。