抗がん剤治療終了から10ヵ月目のCT検査。余命半年かもと言われたがここまで生き延びることができた【がん闘病記135】
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2017年の11月下旬に書いたメモをまとめています。
ここまでこれたのもみんなの支えがあってこそ
今日は2017年の11月下旬。
今年も残すところあと1ヵ月ちょいとなり、年が明ければ抗がん剤治療終了から約1年が経過したことになる。
もっとさかのぼれば2016年の6月に大腸癌の手術をしてから1年半が過ぎようとしている。
1年と半年。
正直大腸がんの手術後にがん進行度ステージⅣであると告知されたときはここまで生きていられるかどうかは分からないと思っていた。
大腸癌手術後の半年間に及ぶ抗がん剤治療はとても苦しいものだったけど、今はその副作用の影響も身体からほとんど抜けて、体調も特に問題なく元気になって日々をすごすことができている。
もしかしたらこれって割とすごいことなのかもしれない。
母から後日聞いた話によると、母は僕の大腸癌手術を執刀してくださった担当医のウエノ先生に「余命はどれくらいですか?」という質問を手術直後にしたそうだ。
それに対しての先生の答えは
「ひと昔前なら余命は半年というところでしょう。でも今は医療技術が進んでいるし、いい薬も開発されているのでその限りではないですよ」
という答えだったので、これまでの例によれば僕の余命は半年だったのかもしれない。
でも今はその半年を超えて1年以上も元気に生きて過ごすことができている。
これまでこれたのも病院の医療スタッフのみなさんや家族のみんなの支えがあってこそのこと。
ありがたいことだと思うし、日々こうして感謝を感じて生きていられることこそがよいいっそうありがたいことだとも思っている。
経過観察の検査で血液検査とCT検査を受けるため病院へ
今日は2ヶ月ごとに行う経過観察で血液検査とCT検査を受けにいつもの総合病院にきている。
抗がん剤治療終了から10ヵ月目の経過観察だ。
病院に到着して自動受付機に診察券を通し、採血室へ直行する。
しばらく順番をまってから血液検査を済ませてCT検査へ。
CT検査はもう何度目かになるので、慣れたものだ。
最初はあの大きなドーナツ型の機械に圧倒されていたが、今となってはどうということもない。
最初に輪っかの中を通って撮影し、次は造影剤を注射で体内に入れてからの撮影になる。
造影剤を投入されるとなんだか身体が火照るような熱くなってくる気がするのは毎度のことだ。
それも一時的なことで検査が済んでしばらくすればなんともなくなる。
今回のCT検査も特にトラブルなく無事に終了した。
そして検査結果を聞く問診を受けるために待合ロビーでしばらく待つ事になる。
先生に痛いところをつかれる
しばらく待ったあとで名前が呼ばれ、診察室に入る。
今回の検査結果はどうなんだろう?
何か異常が見つからなければいいが…
検査結果を聞くまではいつも不安な気持ちになる。
僕が椅子に座ると、担当医のウエノ先生は開口一番僕にこう告げる
「あれ?ヨシノさん、なんか全体的に丸くなったねえ」
そうなのだ。僕は抗がん剤治療終了から着々と太り続け、ダイエットしなくてはならないと思いつつも体重を減らすことがなかなかできないでいた。
「はあ、言われると思ってました…」
なんだかバツが悪くて言い訳がましいことを言ってしまう。
先生に体重のことを指摘されるとなんだか申し訳ないような恥ずかしいような気持ちになる。
せっかく助けていただいたこの身体を粗末にあつかっているようで…
院内紹介で呼吸器科へ
肝心の検査結果の方は、血液検査CT検査ともに異常なしということで、とりあえずは胸をなでおろす。
そして先生といろいろ話し合った結果、来年の5月くらいまではこのまま2ヶ月ごとの検査をしましょうということになった。
来年の5月になれば大腸癌が発覚してから約2年が経過したことになる。
区切りと言えばちょうどいいのかもしれない。
それと最近身体の症状でちょっと気になることがあるのでそのことを先生に相談する。
実は数日前に季節の変わり目による気温差のせいか分からないが、久しぶりに軽い喘息の発作のようなものが出た。
そのことを先生に告げると
「僕は呼吸器科は専門じゃないから、院内紹介で呼吸器科へ紹介状を書くからこれから行ってくるといいですよ」
と、紹介状を書いてくださることに。
何から何まですいません。
本当にありがとうございます。
そしてウエノ先生の問診が終わったあとで呼吸器の検査を受けることになった。
検査は単に息を機械につながれたホースを咥えて息を吸ったり吐いたりする簡単なものだった。
呼吸器科の検査結果も特にたいした異状が見つかるわけでもなく問題なしということだった。
念のため、喉に吹きかけるタイプの吸入器を処方してもらってこの日は病院を後にした。
当面の目標は5年間再発無く過ごすこと
今回の検査でも特にがん再発の兆候がみつかることもなく無事に済んだので安心する。
この調子でこれから先もずっと何事も無ければいいのだが。
今の当面の目標としては手術後5年間のあいだがん再発の兆候が見つからないことを目指している。
「5年内生存率」など言われるように5年間のうちに再発しなければそれ以降がんが再発する確率はぐっと減るみたいだ。
5年間無事でいられれば僕は癌患者であることをやめることができるのではないかと思っている。
それまではなるべく油断せず癌患者としての日常をすごしていこうと思う。