アバスチン抗がん剤2クール目の休薬期間(1~9日)の副作用と体調
アバスチン抗がん剤1クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年1月上旬に書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。
- アバスチン抗がん剤1クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の2クール目の休薬期間が9日経過した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年1月のなかごろ、2クール目のアバスチン抗がん剤投薬のため3日間ほど入院した。退院後の休薬期間は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはしるしをつけて症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日
【体調】
今日は朝から吐き気も強く、気分も悪いので朝からずっと横になっている。前回処方してもらった吐き気止めの錠剤「メトクロプラミド」を飲んで何とかやり過ごす。
今日は食事はほとんどしなかった。投薬での入院中(3日間)も果物を少し食べた程度でほとんど食事はしなかったが、個人的な考えではそもそも抗がん剤で身体が大変なダメージをこうむっているのに、そのうえ消化や吸収などの余計な作業をして身体の負担を増やすわけにはいかないと思っている。
そしてこの「吐き気が強い状態」もそれほど長くは続かないということも前回1クール目の経験からある程度は分かってきた。「お腹が空いた」って身体からのサインが出たら何か食べればいいし、幸いしばらく食べなくても平気なくらいの体力が僕にはまだ残っている。
夜になってから吐き気が少し強まってきた。吐き気の強さを測る目安として、吐き気が強くなると小さなゲップがよく出てくるようになる。こういったサインが出てくると吐き気止めの錠剤を飲むようにしている。
他に副作用として頭も少し痛い気がする。頭痛の1段階手前といった感じ。
【食事】
食事はほとんどとらず水やお茶を飲むだけにとどめる。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(重い)
- 頭痛
- 鼻をかむとティッシュに少し血が混じる
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目
【体調】
朝になって下痢の兆候が出始める。
今日も気分が悪くて1日中横になっていた。吐き気としては昨日に比べれば少しおさまってきて、吐き気止めの錠剤(メトクロプラミド)を飲むほどではなかった。
今日も食事はほとんど取らず水とお茶だけ。しかし、そのおかげか下痢の兆候が出てもあんまりひどくはならなかった。とにかく今は身体に余計な負担をかけずに抗がん剤の副作用から回復することだけに専念したほうがいいと思っている。
夜になると気分が悪くなってきて、頭痛の一段階手前のような圧迫感を頭部に感じる。
その他の副作用からの症状として、鼻をかむとティッシュに少しだけ血が混じる。鼻の粘膜が弱くなっているのだろう。この副作用の症状は事前に薬剤師さんから聞いていたのである程度は織り込み済みだ。
その他の副作用として倦怠感が見られるが、この倦怠感は吐き気と一緒にやってきて、吐き気がおさまると倦怠感も同時におさまっていくような感じがする。
【食事】
水かお茶のみ
【自覚できる副作用】
- 吐き気(重い)
- 下痢(軽い)
- 頭痛
- 倦怠感
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目
【体調】
今日は早朝5時くらいに目が覚める。寝起きの調子としては昨日に比べて良くはなってきている。
昨日までは吐き気からくる倦怠感がつらくて一日中横になっていたが、今朝は起き上がってパソコンに向かって何かしようという気持ちになるくらいまで回復してきた。
昼頃、ちょっと調子がいいので試しに豆乳を温めたものを少しづつ口にしてみる。下痢の症状が出ないように様子を見つつ、少しづつ食べものを口に入れていきたい。
その後、夜7時を過ぎても下痢の症状はでていないので、今度はおでんの大根ひとつとブランパンをオリーブオイルで焼いたもの半分を食べてみた。
過去につけていたメモを見て前回(1クール目)と比較すると、抗がん剤投薬後の3日目としての体調としては今回は少しは調子がいいように思える。
副作用としては吐き気はおさまってきたし、下痢の症状も出ていない。鼻をかんだときに少し血が混じるのは相変わらずだけど、そんなに気にするほどでもない。
薬を減らしてもらったおかげなのか、鍼灸院で教えてもらった下痢や吐き気の軽減に効果があるツボにピップエレキバンを張ったり、同じく下痢と吐き気の軽減と免疫力アップの効果がある梅エキスを食べたり水素水を飲んだりしているおかげなのか。または今日まで極力食べないで水とお茶を飲むだけで済ませてきたお陰なのか。
本当のところは分からないけどポジティブな方向に向かっていることは喜ばしいことだ。
【食事】
豆乳、おでんの大根、ブランパン半分。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(軽い)
- 倦怠感
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目
【体調】
朝、起きると下痢の症状が出た。トイレにこもりきりになるほどのひどいものではなかったけど、もしかしたら昨晩食べたパンがまだ早かったのかもしれない。
前回(1クール目)の抗がん剤投薬後3日目は下痢の症状がひどかったので、その点を考慮すればまだまだ用心すべきだったのかもしれない。下痢の症状にともなって倦怠感も少し出てくるような感じがする。
吐き気のほうは今のところ吐き気止めなどの薬で抑えるくらいしか方法は無いが、下痢のほうはなるべく食べないで胃腸の負担を減らすことでの回避もある程度は可能だと思う。そして前回の投薬後の4日目に比べれば副作用の程度は割と軽い方だと思う。
まだ下痢の症状が出るかもしれないので、昼食は気をつけて軽めにしておいたが、昼食から2時間後に軽い下痢の症状が出た。一度トイレに行っただけでそれ以降下痢の症状は続かなかったが、下痢の症状に伴って倦怠感が出てきたようで気分が悪くなって寝込む。
夕方になると調子が良くなってきたので、夕食はおでんの大根など軽めに済ませたおいたが、23時ごろに下痢の症状が出た。やはりまだ抗がん剤の副作用のダメージは胃腸に残っているようで、食べ物には気をつけないといけない。
基本的にはなるべく食べないようにして、少しずつ少しずつ消化に良いものをよく噛んで食べるようにしようと思う。
【食事】
昼食にはおでんの大根ふたつと豆乳
夕食はおでんの大根2つとブランパンをオリーブオイルで焼いたものをひとつ食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢
- 倦怠感
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目
【体調】
2クール目のアバスチン抗がん剤の投薬から5日たった今の体調はどうかというと、
- 副作用としての吐き気はなし
- 下痢軽度
- 手足の痺れなどなし
- 鼻をかんだときに少し血が混じる
この程度なので、前回(1クール目)の抗がん剤の投薬後の5日目と比べて2クール目にしては軽い方だと思う。2年前に別の抗がん剤であるベクティビックス抗がん剤をやったときの経験から抗がん剤の副作用は回数を重ねるごとに重くなっていくと思っている。
食事は下痢を警戒して、念のため朝と昼は何も食べないでコーヒーやお茶だけにしておいた。そのおかげもあってか以降は下痢の症状は出なかった。
今回はこの調子でいくと次の抗がん剤治療までにかなり元気になれるかもしれない。薬を減らしたおかげもあるし、事前に色々と対策をしたおかげでもあるかもしれない。なんにせよ軽く済んでいるのはいいことだ。
【食事】
昼食はなし。
夕食はおでんの大根2つ、ブランパンを1つ、白菜とカリフラワーと鶏肉をだし汁で煮込んだものを食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢(軽い)
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目
【体調】
朝起きてみて体調に意識を向ける。気分としてはかなり良くなってきている気がする。結局昨日1日通して下痢の症状出なかったし、吐き気のほうも数日前に収まっていてぶり返しなどきていない。
調子が良かったのでは今日は食事のボリュームを上げてみた。案の定、19時半ごろ軽い下痢の症状が出た。それほどひどくはないがやはりまだまだ油断は禁物だった。
これまでのメモを読み返してみると、アバスチン抗がん剤投薬1クール目の時は投薬後8日目くらいまで下痢の症状が出ていたので、まだまだこれからも下痢の症状が出る可能性はある。注意深く自分の体調を観察していこうと思う。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツ、ブランパン1つ、昨日の残りのスープ(白菜、カリフラワー、鶏肉)を食べた。
夕食にはゆでたブロッコリーとサラダチキンをインスタントのチーズフォンデュにつけたもの、サーモンのお刺身、昨日のスープの残り(白菜、カリフラワー、鶏肉)を食べた。
【自覚できる副作用】
- 下痢(軽い)
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後7日目
【体調】
朝8時ごろ、少しだけ下痢の症状が出たが症状は軽く、そんなにトイレに長く居座るほどではなかった。とりあえずは様子を見ることに。
昼食後、午後になって軽めではあるが何度か下痢の症状が出た。やはり昨日あたりから食べる量が増えてきたせいなのかもしれない。症状としては軽めなのでそんなに苦しくはないが、やはり下痢の症状にともなって少し倦怠感もでてくるようだ。
今日で抗がん剤の投薬を終えてからの休薬期間が1週間経ったが、今現在の時点では吐き気のほうは完全におさまったと思う。今受けているアバスチン抗がん剤の副作用の特徴としては、投薬中から直後にかけてとてもつらい時期が続くが、だいたい投薬開始日くらいをピークに6日間はつらい時期が続いてそれから回復に向かっていく感じがする。
今回は休薬期間を1週間長くとったけど、次の投薬までに体調がフラットな状態まで戻ることを願うばかりだ。
【食事】
昼食はプレーンオムレツ、ブランパン1つ、焼き鳥のもも塩を食べた。
夕食にはアヒージョ、ブランパン1つを食べた。
どの食材も糖質が少ないものを意識して選ぶようにしている。
【自覚できる副作用】
- 下痢
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
- 倦怠感少し
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後8日目
【体調】
朝、起きてみて自分の体調に目を向ける。昨日に比べて少し気分が良いように感じる。
今感じる抗がん剤の副作用としては鼻をかんだときティッシュにほんの少しだけ血がつくくらい。
まだ鼻から微量ではあるが血が出ているということは粘膜に抗がん剤のダメージが残ってるんだろうなと考える。
今日は1日通して下痢の症状が出なかった。そのせいか、心なしか気分も良い。
抗がん剤の副作用からだんだん抜けてきているような気もするが、まだ自分の意識できない部分でのダメージは残っていると思う。この調子で行くと次の抗がん剤治療までかなり元気を取り戻そうな気もするが油断は禁物だ。
抗がん剤に頼るだけではなく自分の生活態度、食生活などをしっかり見直して生活全体を「抗がん生活」に変えていかないといけないと思う。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツとアヒージョの残り。
夕食にはサバの塩焼きと味噌汁、玄米ご飯を食べた。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
2クール目アバスチン抗がん剤投薬後9日目
【体調】
今日は久しぶりに普通の排便ができた。これまではトイレに行くと決まって下痢だったのでとりあえずは一安心だ。
今日までの副作用としてはこれまで続いていた吐き気や下痢はほぼおさまったと思う。
少しだけ残っているのが鼻をかんだときにティッシュに血が少量つくくらい。
それを見ると「あーやっぱり粘膜が弱っているんだなぁ」と実感する。
【食事】
今日は外出していたので昼夜ともに外食。
【自覚できる副作用】
- 鼻をかんだらティッシュに血が付く(微量)
アバスチン抗がん剤の2クール目の休薬期間が9日経過した時点での感想
2クール目は薬の量を減らしてもらったおかげか、事前に吐き気や下痢の軽減に効果が期待できるツボにピップエレキバンを貼ったおかげか、食事を控え目にしたおかげか分からないが1クール目と比較すると抗がん剤の副作用は軽くすんでいるような印象を受けた。
主だった副作用は1クール目と同様に最初に「吐き気」があり、その後に「下痢」になってそれらの症状にともなって倦怠感がでてくる感じだった。
そして午前中は比較的調子が良く、夕方から夜にかけて倦怠感がでてくるという傾向もある。
下痢も苦しいが副作用として便秘になる可能性もあるのでまり下痢止め薬は飲まずに食事制限だけで体調を整えたいと思うが、あまりにも下痢がひどいとつらいのでそんなときは下痢止め薬を飲んだ方がいいのかもしれない。