44歳の僕がステージ4の大腸がんと診断されて

2016年大腸がん発覚。手術後、腹膜への転移が確認されステージⅣだと告知される。その後半年間に及ぶベクティビックス抗がん剤治療を受ける。2018年12月がん再発。アバスチン抗がん剤治療を受ける。48歳になりました。

血液検査は問題ないので4クール目のアバスチン抗がん剤治療が開始

この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の2月下旬に書いたメモをまとめています。

血液検査は問題ないので4クール目のアバスチン抗がん剤治療が開始されるが気が重い…

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2019年2月。

4クール目のアバスチン抗がん剤投薬での入院初日

朝測定したケトン値は+。体温は36.3℃。起きた時点での自覚できる抗がん剤の副作用ほとんどなし。※ケトン値とは「免疫栄養ケトン食」を実践している僕が専用の試験紙で尿中のケトン体を毎朝測定した数値。 (+が多いほどケトン体が出ている)

 

朝、10:30。病院に着いて入院窓口で用意していた書類と診察券、保険証、高額医療費(標準負担額減額認定証)を出して入院の手続きをする。続いて血液検査のための採血窓口へ行き、採血を済ませてしばらく待つ。

しかし病院に着いた途端なんだか気持ちが悪くなる気がする。きっと気のせいなのだろうけど、これからつらい抗がん剤治療がまた始まると思うと気が重くなることは確かだ。

それに今回はやけに待たされた。昼過ぎ13:00ごろ、やっと問診に呼ばれる。

抗がん剤の副作用で尿酸値が上がるのか?

担当医のアマキ先生に休薬期間中に左足指先の痺れがあったことを伝え、それが前回の血液検査で尿酸値が高めだったことが原因なのか聞いてみた。

「それで先生、左足の小指以外の指が痺れてるんですが、抗がん剤の副作用ですかね?それと前回の血液検査で尿酸値が高かったんですが抗がん剤の影響で高くなることありますか?」

「左足だけですか?」

「はい」

「手の方は?」

「ないですね」

「うーん…、腎機能に多少影響を受ける場合もあるんですが、今回の血液検査では正常値に戻ってますからとりあえずは大丈夫だと思いますので様子を見てください」

「あ、そうなんですね。分かりました」

「腫瘍マーカーの方も、特に前回から動きはないです」

腫瘍マーカーについては少し気になっていたので、とりあえずはひと安心だ。

「そうですか、あまり変化ないと?」

「そうですね。他も特に異常ないですし、4クール目の抗がん剤投薬開始でいいですかね?」

「はい、よろしくお願いします」

「それで次回はどうしましょうか?」

「次回、というと?」

「次の抗がん剤治療の予定ですね。どうしましょうか?」

先生の口ぶりから2週間後にした方がいいというニュアンスをちょっとだけ感じ取れた。僕の考えとしては今回の血液検査で腫瘍マーカーに変化があれば2週間後の投薬も考えに入れていたが、できれば3週間休薬期間を置いて体力を回復させて次の抗がん剤治療に臨みたいと思うので3週間後にしてもらった。

そして先生が言うには来月くらいにCT検査をしてみようとのことだった。そのことについてはまた次の抗がん剤治療で来院した時に話しましょう。ということで今回の問診は終わった。

それにしても今回は問診が終わるまでずいぶんと時間がかかった。こんな調子だと投薬開始はいつになるのやら…これまでのメモを見かえすと1番遅かった投薬開始時間が14:30。今の時間は13:30でまだ入院する病室に案内されてもいない。投薬開始が遅くなると必然的に終了時間も遅くなるので1秒でも早く退院したい僕としては早く始まって欲しい。

そして現在15:00。病棟には上がったが、まだ投薬は開始されていない。

薬剤師さんに血液検査で正常値の範囲外だった「LDH」と白血球分類の「Monocyte」について聞いてみた

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何もすることが無いので病室のベッドで寝転んで持ち込んだ本を読んでいると、担当のカワノ薬剤師さんが様子を見にきてくれた。彼は2年前の抗がん剤治療のときも大変お世話になった人で、明るく気さくに接してくれるので助かっている。

僕の顔を見るなり「肌の調子がいいですねー」と言ってくれた。

確かに最近は肌の調子がいい。

なるべく糖分を摂らないようにしているのがいいのか、ブロッコリーやカリフラワーをたくさん食べているのかがいいのかは分からないけど、なにかしら身体について良くなっていることは喜ばしい。

薬剤師さんに問診のときに先生に聞いてみた左足指先の痺れと尿酸値についても聞いてみると、

「抗がん剤によっては細胞が攻撃され破壊される時に尿酸が出ることがありますので、一時的に尿酸値が上がることがあります。あんまり上がりすぎると尿酸値を抑える薬を処方する場合もありますけど、ヨシノさんの場合はそんな心配はなさそうですね」

とのことだった。

ついでだったんで、今回の血液検査について気になることも聞いてみた。

今回の血液検査で正常値の範囲外であるとの結果が出たのは「LDH」と白血球分類の「Monocyte」という数値だった。

LDH(乳酸脱水素酵素)はLDHが含まれる細胞が損傷すると数値があがり、僕の場合、昔からあるアトピー性皮膚炎で掻き傷や炎症があると上がる場合もあるらしい。この項目は以前から肌の痒みがひどいと上がっている傾向にあり、肌の痒みがおさまると正常値の範囲内にもどったりもしていたので、それほど神経質になることもないのかな?と思う。

そして白血球分類の「Monocyte」について薬剤師さんに聞いてみたところ。

これは白血球の成分のひとつで「単球」とも呼ばれ、最も大きなタイプの白血球であるとのこと。今回の血液検査で僕はこの数値が基準値より高めだったが、薬剤師さんによれば高めでも問題なく、むしろポジティブなことらしい。

とりあえずは問題ないようなので安心した。

やっとこさ点滴開始

15:30ごろ、ようやく投薬が開始された。うーん遅い…

16:40ごろ、身体がほてるような感じがするので看護師さんにお願いして頭を冷やすアイスノンをもってきてもらうことに。頭を冷やすと少し楽になる気がする。

18:50、最後の点滴開始。これは少しづつ身体に入れていく点滴で40時間以上かかる。

この時点でもうつらくなってきた。

20:30、ナースコールして追加の吐き気どめしてもらう。

21:00、睡眠導入剤のゾピクロン飲んで寝る。

夜になるとだんだんつらさが増す傾向にあるので、ぐだぐだと起きていないでさっさと寝てしまうに限る。病室では起きていても特にやることも無いので。

点滴の速度を早くしてもらう

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4クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院2日目

今朝、起きて体調に意識を向けると昨日の夜よりはマシといった感じで、昨晩酷かった吐き気も朝になるとなんとかおさまっていた。いつものことだけど夜につらくなって寝て起きると多少はマシになるというサイクル。

前日のこと。600mlくらいの量を40時間以上かけて投薬する最後の点滴(5-FU持続静注)の速度について看護師さんから

「12速にしますか?13速にしますか?(1時間あたり12ml投薬するか13ml投薬するか)」

と、聞かれていたのでとりあえず前回と一緒の12速にしてもらっていたが、そのことについて薬剤師さんが病室に来たときに聞いてみると、

「推奨されている数値は12.5速なので12でも13でもあまり変わりないです」

と、誤差の範囲内のようだった。

それならば早く終わるほうが良いので13速にしてもらった。

1時間当たり12mlか13mlかの違いではあるが約2日間かけてちょっとづつ投薬される点滴なので「ちりも積もればなんとやら」で終了時間に差が出てくると思う。

入院3日目。思ったよりも早めに投薬終了

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4クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院3日目

朝起きての体調はきついが吐き気はきのうほどではなくなった。

きついのでずっと横になって寝ている。

何もせずじっとしてれば幾分かはマシだ。

ときおり頭が締め付けられるような気がするが、アイスノンで頭を冷やすと少しは楽になる。

16:30、ナースコールして追加の吐き気どめしてもらう。

17:50、投薬終了。

今回は開始時間が遅かったので終了時間もおそくなると思われたが、最後の点滴の速度を少し上げてもらったのでこの時間で済んだのだと思う。

フラフラだがなんとか帰り支度をして家路についた。