アバスチン抗がん剤9クール目(10~18日)の休薬期間の副作用
アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10~18日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年6月下旬から7月上旬にかけて書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)9クール目の投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録したものをまとめています。
そしてこの抗がん剤治療は9クール目で終了することになりました。
- アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10~18日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬後10日目から18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間18日経過した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年6月。
9クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の休薬期間も今日から10日目に入った。ひきつづき抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬後10日目から18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目
【体調】
朝起きてみての体調は良く、特になにか副作用を感じることも無い。
下痢の症状も出ず、調子はいい方だ。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とサラダとブランパンとプレーンオムレツ半分を。
夕食にはおからパウダーで揚げた鳥の唐揚げと納豆とサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。
明日は経過観察のCT検査だ。
今から不安でいっぱいだが、今さら考えてもどうしようもない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーをかけたものとアボカドスープを。
夕食にはサーモンの刺身と納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮とブロッコリースプラウトのサラダとアボカドスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目
【体調】
朝起きてみての体調はいい。特になにか問題を感じるでもない。
CT検査の結果はわずかだがPD(増大)傾向にあるということだった。
ショックからかあまり食欲は無かった。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を。
夕食にはイカ焼きと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあ。
前日のCT検査の結果がショックだったのか、なんだか身体全体が重い感じがする。
何もやる気が起きない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)を。
夕食には牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と納豆とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあといったところだが、今日は気分がすぐれずほとんどベッドの上でごろごろしてすごした。
何もやる気が起きない。
前日のCT検査でがんが増大していたという結果を受け、そのことがかなりショックだったのだと思う。
使える薬が一つ減ったことや、今回の血液検査で初めて腫瘍マーカーが異常値を示した事など、事態はネガティブな方向に傾いていっている。
CT検査の直後に新たな抗がん剤の投薬は受けていない。だから身体に作用している外部的な要因はないはずなので精神的な問題なのだと思う。
「気の持ちよう」とか「気合いだ」とかいうこともよく聞くし、「頑張らないといけない」という気持ちもあるが、どうにも身体に力が入らない。
精神的にまいっているせいだとは思うが、なんとかしなといけない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と黒豆を。
夕食には牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と納豆とアボカドスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目
【体調】
朝起きると寝汗をかいていた。
この現象はこれまで休薬期間の後半では結構あった。
風邪を引いたときの治りかけの状態に似ている。
免疫が一生懸命仕事をしてくれているのだろうか。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンと明太子を少し。
夕食にはサーモンの刺身と納豆とアボカドスープとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目
【体調】
朝起きてみての体調はまあまあ。
なんだかダルい感じもするが気のせいかもしれない。
先日のCT検査の結果を受けて精神的な動揺がひどいせいだとも思われる。
朝一でいつもの総合病院まで行き、昨日書いたアマキ先生あての手紙を外科外来の受付までもっていった。
とりあえずひとつのステップをこなした感じだ。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンとプレーンオムレツ半分。
夕食には納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーをかけたものを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目
【体調】
朝起きると寝汗をかていた。
一日通して気持ちは落ち込んだまま。
なんだかダルイ感じもする。
これが気持ちのせいなのか、抗がん剤の副作用なのか、癌が悪影響を及ぼしているのか…その区別がはっきりとつかないのが困ったものだ。
夕方、痰の中に血が混じっていた。
ほんの小さなな赤い点だったけど、このことは僕を大きく動揺させた。
「もしかしたらのどの方にも既に癌が転移してるんじゃないか?」その考えに押しつぶされそうになる。
苛烈な痛みの末に死に至るのか…そんな想像であたまがはちきれそうだ。
とにかく怖くてたまらない。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトのグリーンカレーをかけたものを。
夕食には納豆と牛肉とかんぴょうのしぐれ煮とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- のどの違和感(少し)
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目
【体調】
朝起きてみての体調はなんだかだるい感じもある。
先日受けたCT検査の結果が悪かったことがまだ尾を引いているのか、もしくは抗がん剤の副作用がぶり返してきたのか、今日は一日とおしてなんだかだるいというか軽い倦怠感につつまれていた感じだった。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンとプレーンオムレツ半分を。
夕食には野菜炒めとポロポロ豆腐とサーモンの刺身とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間18日経過した時点での感想
先日行われた経過観察でのCT検査の結果、僕の身体の中にある癌はPD(増大)傾向にあるということなので、今やっているアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)は効果が無いという評価になり、今回の9クール目をもってアバスチン抗がん剤の投薬は終了することになった。
そして今回の休薬期間は予想に反して抗がん剤の副作用は軽いものだった。
抗がん剤から身体が受けるダメージは回数を重ねるごとに蓄積されていくので、9クール目の今回はいつも以上に副作用はつらいものになるだろうと思っていたが、それほどでもなかった。
やはり身体自体が抗がん剤に対して耐性をもってきたのか、そのために抗がん剤の効き目がなくなったのか…医師にそのことを尋ねると「副作用が軽くすんでいるからといって抗がん剤が効いていない。ということは一概には言えない。副作用が軽くすんでいても効果が出ている患者さんもいる」とのことだった。
新薬の治験への手がかりが得られるのか
明日は一応抗がん剤治療で入院することになっているが、今のところ3つのパターンを考えている。おととい既に担当医のアマキ先生宛に新薬の治験にエントリーしたいという旨の手紙を病院までもっていったので
- ひとつめはアマキ先生から治験のエントリーの手がかりを得て、それに向けて行動する。
- ふたつめはアマキ先生からはヒントを得られない場合、独自で治験の手がかりを探すために抗がん剤の投薬延期して、1週間の猶予をもらう
- みっつめは上記すべてを話し合ったうえで、とりあえずベクティビックス抗がん剤の投薬で入院する
という3つのパターンだ。
とりあえず僕としては一番目がもっとも好ましいが、明日病院にいってみないことには分からない。
正直今の心境としてはつらい。
でも、こんなときだからこそ、ふさぎ込まずにぐーんと胸を張らないといけないと思った。
僕は気合いとか根性とかいう精神論はきらいだ。
きらいだけど、心のありようは大事だと思う。
へこんでばかりいてもしょうがない。
僕は生きる。
健康に元気に生きる。
それに向かって自分で選択し、行動する。
そうあると決めた。
アバスチン抗がん剤9クール目(1~9日)の休薬期間の副作用
アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年6月中旬から下旬にかけて書いたメモをまとめています。アバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)9クール目の投薬後の休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録したものをまとめています。
- アバスチン抗がん剤9クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬翌日~9日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間9日経過した時点での感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年6月。
先日、9クール目のアバスチン抗がん剤投薬のため3日間ほど入院した。退院後は抗がん剤の副作用の傾向を把握するために病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬翌日から9日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後翌日
【体調】
抗がん剤の投薬翌日の今日は一日中倦怠感がつらくて自宅のベッドで横になっていた。
吐き気はおさまってきたので玄米のお粥とおでんの大根を食べる。
他は主に水素水と温めた豆乳を飲む。
2回ほど排便はあったが、下痢にはならず普通の便だった。
喉の違和感は昨日にくらべればおさまったが、声が少しかすれ気味。
【食事】
水素水と温めた豆乳を飲み、玄米のお粥とおでんの大根を少し食べる。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(軽い)
- 倦怠感
- のどの違和感
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後2日目
【体調】
体調としては昨日よりは回復したが、倦怠感が残り一日ほぼ横になっていた。
自覚できる副作用としては下痢の症状も出たが、そんなにひどいものでもなかった。
それと鼻をかむとティッシュに血が付くことと、倦怠感と、のどの違和感があった。
【食事】
食事はおでんの大根とサラダチキンをこまかく刻んだものと豆腐をブレンダーで砕いて豆乳と合わせて煮るスープを食べた。
そのほかは水素水と温めた豆乳を飲んだ。
【自覚できる副作用】
- 吐き気(軽い)
- 倦怠感
- 下痢(軽い)
- 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
- のどの違和感
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後3日目
【体調】
朝起きてみての体調は昨日に比べて少しだけマシといった感じ。
早朝に下痢の症状が出たので、それに伴って少し倦怠感も残る。
それでもベッドから起きて何かしようと思えるくらいまでは回復した。
警戒していた下痢の症状はそれ以降は出ず、午前中に排便があり、軟便ぽかったが普通の排便だった。
一日を通して少しだけ倦怠感が残る感じがしたが、今日からウォーキングも再開して少しづつでも身体を動かしていこうと思う。
あと、水分補給として日中は温めた豆乳と水素水と栄養ドリンクをこまめに飲むように心がけた。
【食事】
昼食にはおでんの大根と玄米のお粥。
夕食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーを少しだけかけて食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感
- 下痢(軽い)
- 鼻をかんだらティッシュに血が付いていた(微量)
- のどの違和感
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後4日目
【体調】
早朝4時ごろに目が覚めてしまい二度寝も出来なそうなので、そのまま起きることにした。
今日一日を通して下痢の症状も出ず回復はしてきたものの、うすい倦怠感が少し残っている感じがした。
そして喉の違和感も残っており、声はかすれ気味で、食べたものが微妙に喉に引っかかる感じもあった。
とはいえ今日から筋トレも再開して無理のない程度に身体を動かしている。あと日中は温めた豆乳と水素水をこまめに飲むように心がけた。
【食事】
昼食にはおでんの大根とアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とブランパンをひとつ。
夕食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーを少しだけかけたものと納豆と肉野菜炒めを食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感(軽い)
- のどの違和感
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後5日目
【体調】
朝起きてみての体調はいい方だと思う。
昨日までうっすらと感じていた倦怠感もほぼ感じなくなったが、のどの違和感はまだ残っている感じがする。
それでも昨日までに比べれば気分は良くなっている。
午後になって下痢の症状がでる。
昨日まで食べたものと今日で何が違うか考えたとき、ミントタブレットを食べたことに気がついた。
昼食前に外出していて車の運転中でお腹が空いていたこともあり、ちょっと食べ過ぎた感もあるので、もしかしたらそのミントタブレットに含まれる人工甘味料が原因かもしれない。
そういえば最近は食べなくなったが一時期は口さみしいときはよくポリポリと食べていた気がする。
糖質をとらないように心がけているのでミントタブレットは砂糖不使用の商品を選んでいるが、その代わりにソルビトール、スクラロース、アセスルファムKなどの人工甘味料が使われている。もしかしたらそれらが影響しているのかもしれない。
これからミントタブレットは食べるのはやめて様子を見てみよう。
【食事】
昼食にはアヒージョとブランパンをひとつと野菜炒めを。
夕食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーを少しだけかけたものと納豆とサバの塩焼きを食べた。
【自覚できる副作用】
- 倦怠感(軽い)
- 下痢(軽い)
- のどの違和感
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後6日目
【体調】
朝起きてみての体調はいい方だと思うが、のどの違和感は少しだけ残る。
午後になって普通の排便あり。昨日の下痢はおさまったようだ。
昨日からミントタブレットを食べないようにしていたので、下痢の原因はやはりミントタブレットにあるのかもしれない。
砂糖不使用・糖質オフの商品をなるべく選ぶようにしていたが、砂糖を使わないかわりに人工甘味料を使っているので、その点も今後は注意したい。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)。
夕食には豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐にレトルトカレーを少しだけかけたものとイカ焼きとわかめスープとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- のどの違和感(軽い)
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後7日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好。調子はいい方だと思う。
のどの違和感もおさまってきた感じがする。
朝に普通の排便あり。下痢の症状も出なくて調子がいい。
抗がん剤の投薬後7日目の体調としてはいい方だと思う。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とイカ焼きとプレーンオムレツ半分と玄米ご飯を。
夕食には豆腐お好み焼きと納豆とわかめスープとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- のどの違和感(軽い)
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後8日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好。のどの違和感についてもほとんど感じなくなった。
【食事】
昼食にはアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)とサラダとわかめスープを。
夕食にはサーモンの刺身と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐と納豆とわかめスープとブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
9クール目アバスチン抗がん剤投薬後9日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好。比較的によく眠れたと思う。
特に問題を感じる副作用も出ていないくて、調子はいい方だと思う。
【食事】
昼食には豆腐お好み焼きとアヒージョ(海老、マッシュルーム、鶏肉、ブロッコリー、アボカド)と豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐。
夕食にはイカ焼きとポロポロ豆腐と納豆とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
アバスチン抗がん剤の9クール目の休薬期間9日経過した時点での感想
今回9クール目の休薬期間で気づいたことは、抗がん剤の副作用が比較的軽くすんでいるということ。
これまでは抗がん剤投薬後数日間の体調としては強い吐き気とひどい下痢に悩まされていたものだが、今回はそれほどでもなかった。
抗がん剤の副作用、特に下痢の対策として「火の通ってないものは避ける」ということと「なるべくよく噛んで食べる」ために離席食事法というものを実践しているおかげなのかもしれない。
もしくは抗がん剤に対して身体が耐性を持ち始めたのか。どちらにしても憶測の域を出ない。
そして副作用の症状として、今回は「のどの違和感」が割と長く残っていたような気がした。
これまでは「鼻をかむとティッシュに血が付く」という症状が長く残っていたが、これは今回割と早めにおさまったので、かわりにのどの違和感が残るようになったのかな?と考える。
だが、これも憶測の域をでないので、なんともはっきりせずもどかしいものだ。
医師への手紙。新薬の治験に参加したいという考えを手紙にする
医師への手紙。新薬の治験に参加したいという考えを手紙にする
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の6月下旬に書いたメモをまとめています。広島で医師をしている従兄のアドバイスを受け、新薬の治験に参加してみたいと思うようになりました。まず最初のステップとして担当医に宛てた手紙を書くことにしました。
- 医師への手紙。新薬の治験に参加したいという考えを手紙にする
- 医師をしている従兄のアドバイスを受け、手紙を書くことに
- 医師への手紙。治験にエントリーしたいという考えを文章に
- 手紙を直接外科外来に持っていく
医師をしている従兄のアドバイスを受け、手紙を書くことに
先日の経過観察でのCT検査で、PD(増大)傾向にあるという結果が出てしまった。
僕の中でがんが大きくなっている。この事実は僕を大いに動揺させ混乱させた。
担当医のアマキ先生と今後について相談したが、標準治療として効果が期待できそうな薬はあとふたつくらいだし、それもこれまでやってきた抗がん剤に比べたら効果の期待値は下がるという。
僕の人生の可能性が急激にしぼんでいくように感じた。
自分はもうだめなのか、この先は緩和ケアなどで苦しさをごまかしながら人生の終焉に向かっていくしかないのか?
そう考えるとますます恐ろしくなった。
「何か他に手はないのか?」と考えた僕は今現在、広島の大きな病院で麻酔科の医師として働いている従兄に、セカンドオピニオンについてのアドバイスを求めて電話をしてみることにした。
従兄のセイちゃん(仮名)は親身になってアドバイスしてくれて、セカンドオピニオンについてはあまりやる意味はなさそうだけど、新薬の治験にエントリーしてみてはどうかという助言をしてくれた。
その際に「担当のドクターあてに手紙を書くといいよ」とアドバイスしてくれた。手紙なら自分の考えの要点を漏らさず伝えることができるし、医師はその手紙をスキャンしてカルテに添付するので忘れにくいとのことだった。
セイちゃんからのアドバイスを聞くまでは、正直言って「医師あてに手紙を書く」なんてことは思ってもみなかったことだ。
普段から医療現場で働いていれば患者から医師への手紙などそれほど珍しいことではないかもしれないが、僕にとってはそんなことをやろうなんて思ってもみないことだし、周りで医師に対して手紙を書いたなんて人も見たことがない。
でもこの「手紙を書く」ということは実に有効だと思った。
僕の気持ちが確実に伝わるし(手紙を読んでくれれば)インパクトも強いと思う。
セイちゃんに相談してよかった。医師目線でのアドバイスはまさに目からうろこだった。
そうと決まれば即行動で、百円ショップでレターセットを買ってきたので、早速担当医のアマキ先生に手紙を書いて明日、病院に直接もっていくつもりだ。次の診察予定日までにまだ数日あるが、こういうことは早いほうが良いと思う。
僕はこれまでラブレターはおろか、近年では年賀状すら書かなくなったので手紙を書くことは苦労したが、なんとか書き終えた。
医師への手紙。治験にエントリーしたいという考えを文章に
以下が手紙の全文。(プライバシーに関わることは変更してあります)
アマキ先生へ
いつも私の治療にご尽力くださいましてありがとうございます。
突然このような手紙をお渡しすることをお許しください。
多忙な先生の手をなるべく煩わせないようにとの思いと、自分の考えを口頭よりも文章にしたほうが明確にお伝えできると思いまして、この手紙を書くことにしました。
先日のCT検査でPD(増大)という評価を受け、さらに腫瘍マーカーも手術後初めて異常値を示したということもあり、私自身言いようのないショックを受けました。
自分の人生が収束していくような、真っ暗な闇の中へ向かっていくようなそんな恐怖に怯えました。
生への可能性がどんどん狭まっていき、行きつく先は苛烈な痛みと苦しみの末に訪れる人生の終焉なのだと。
そんな考えばかりが頭の中をぐるぐると回り続けています。
失意の中、このまま座して死を待つ事しかできないのか?他に方法はないものか?といろいろと考えました。
そして自分なりに調べた結果、最新の新薬を含めた治験にエントリーできないかと考えました。
もし可能であれば、それらの可能性にかけてみたいのです。
つきましては図々しいお願いではありますが、先生のご出身の大学病院や医局、またはその他の機関でそのような研究をされている方をご存知ないでしょうか?もしご存知であればご紹介していただいて、お話だけでも聞いてみたいのです。
手前勝手なお願いで甚だ恐縮ではありますが、お力添えをいただければこれほど心強いことはありません。
どうかご検討のほどよろしくお願いいたします。
2019年7月1日
ヨシノ
セイちゃんのアドバイスに沿って、最新の新薬の治験にエントリーしたいという希望を率直に書いた。
僕の希望としてはこの手紙を呼んでくれたアマキ先生から誰かがんの研究をしているドクターを紹介してもらって話しだけでも聞いてみたいし、できれば何か新しい治療法が見つかるきっかけになればいいと思っている。
手紙を直接外科外来に持っていく
手紙を書いた翌日。昨晩書いたアマキ先生あての手紙をあさイチでいつもの総合病院の外科外来の窓口に持って行った。
僕が
「いつもお世話になります。ヨシノです。これ担当のアマキ先生に渡していただきたいんですが…」
と手紙をもっていくと、受付窓口の人は
「あ、はい分かりました。お預かりしますね」
と、別段驚いた感じでもなかったので、患者から医師へ手紙を渡すということは別に珍しいことでもないのかな?と感じた。
とりあえずはひとつのステップをこなして、少しだけ前に進んだような気がする。
この先どうなるか分からない。手紙を読んだ先生が
「治験やってるドクター知らないんですよ」
と言われるかもしれないし、
「僕の知ってるがんの研究してるドクターを紹介しますよ」
とか言ってくれるかもしれない。
しかし、今ここでとやかく考えてもしょうがない。とりあえず僕はできることに対しての先手は打ったつもりだ。
いろいろとがんばってはみたものの、結局は当初の予定通りにベクティビックス抗がん剤をすることになるかもしれない。
それでもその前にできることがあるならば動かなければ、あがかなければ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるというが、僕のヘタな鉄砲が当たるまで何度も弾倉に弾を込めて撃ち続けていこうと思う。
広島で医者をしてる従兄にセカンドオピニオンについて相談してみる
広島で医者をしてる従兄にセカンドオピニオンについて相談してみる
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の6月下旬に書いたメモをまとめています。先日の経過観察でのCT検査の結果に激しく落胆しましたが、何か他に打つ手はないかと模索し始めました。
遠く離れた広島に住む従兄のセイちゃんに電話してみることに
2019年6月。
先日の経過観察でのCT検査で、PD(がん増大)傾向にあるという結果が出て、激しく落ち込み、動揺した。
これまで抗がん剤治療以外でも何かできないかと思い、生活習慣の改善などの努力を重ねてきたが、その努力も虚しくがんの病勢を抑えることができなかった。
CT検査の結果を踏まえ、今後の治療方針を医師と話し合ったとき、だんだんと打つ手が無くなってきているような気がした。
担当医のアマキ先生から大腸がんガイドラインに載っているフローチャートのようなものを見せてもらったが、ガイドラインで推奨されている薬はあとふたつくらいらしい。加えてそのふたつは以前行ったベクティビックス抗がん剤やアバスチン抗がん剤に比べて効果の期待値は落ちるとのこと。
使える薬がどんどん減っていく。効かなくなっていく。
そんな恐怖が心に重たくのしかかっていた。
一応来週の予定としては以前やったベクティビックス抗がん剤をもう一度試してみるということになっているが、そのベクティビックス抗がん剤も効果が無いということになればいよいよ選択肢は狭められてくる。
「何かほかに手はないのか…いっそのこと他の病院でセカンドオピニオンを受けてみるか…」
そんな考えを巡らせるうち、僕は前々から少し考えていたある人に電話をかけてみることにした。
それは僕のいとこで、今広島に住んでいて医者をやっている3つ年上のいとこのセイちゃん(仮名)だ。
セイちゃんは僕の母の兄の息子にあたる従兄で、僕が子供のころは同じ市内に住んでいた。夏休みなどはセイちゃん家に弟と泊まりに行ったりして、僕たち兄弟はよく遊んでいたものだ。
だがお互い大人になり、セイちゃんが広島の大きな病院に勤務するようになってからは親戚同士の集まりで顔を合わせることも少なくなり、すっかり疎遠になってしまっていた。
僕自身セイちゃんに電話することは少しだけ抵抗があった。
これまでの僕のスタンスとしては
「自分のがんについて聞かれれば隠さず答える、聞かれなければこちらからは余計なことは話さない」
という方針だったので、自分からがんのことについて話すのはためらいがある。しかし、もうそんなことを言っている場合でもないと思い、とりあえずはセイちゃんに電話して、医者として専門家の意見を聞いてみたいと思った。
セイちゃんは広島の大きな病院で麻酔科の医師として働いているので、外科や腫瘍科が専門ではないけれど、日々現場で働く医師の肌感覚の意見や何か新しい情報が得らないかという期待があった。
セカンドオピニオンは意味がない?
夜7時半ごろにお宅に電話すると電話口には偶然セイちゃん本人が出た。
「セイちゃんこんばんは、お久しぶりです」
「あーご無沙汰してます。どうかしたの?」
「ちょっとセイちゃんに相談したいことがあって電話したんだけど…」
「うん」
「もう結論から言ってしまうとね、俺ガンになってしまって、そのことでちょっと相談したいと、医者としての専門家の意見を聞いてみたいなと思って電話したの」
そう言うと僕はこれまでの経緯をおおまかにセイちゃんに説明した。2016年に大腸がんと診断されて、これまでやってきた抗がん剤治療についても話した。
「聞いてみたいのは、もうだんだん使える薬もなくなって手詰まりになってきたので、何かほかに手はないかと思ってセカンドオピニオンを受けてみようと思うんだけど…」
「うんうん」
「それで結局のところどこの病院に行ってもガイドラインに準拠した治療を行うということであれば、セカンドオピニオンを受けても意味ないのかなあ、と思って。その辺の意見を専門家として医者であるセイちゃんに聞いてみようと思ってね」
「うーん…、今の話を聞いている限りでは今治療受けている病院では最善の方法をとっていると思うよ」
「あ、やっぱりそうなんだ…」
やっぱり他に手はないのか…話を聞きながらそう感じた。
セイちゃんは続けて
「何か医師と患者の間で揉めているような感じでもないし、よっぽど変なことをしてない限りセカンドオピニオンを受けてもあまり変わらないんじゃないかなぁと思うよ」
ある程度予想はしていたが、ただやみくもにセカンドオピニオンを受けてもしょうがないということは分かった。僕自身CT検査でPD(増大)という評価を受けてかなり動揺し、パニックになっていたのだと思う。
これまで大あわてで何か取り組んでもいい結果になったことはあまりない。独りよがりで勇み足になるよりは事前に相談できてよかった。
新薬の治験。新たな可能性にかけてみる
続けてセイちゃんは
「それでね、もしよければ担当医のドクターに相談してみて、『新薬の治験とかに参加して新しい治療の可能性を試してみたいんですけど』って相談してみるのもひとつの手だと思うよ」
「治験ってあの実験みたいなやつ?」
「まあ、そんな感じかな。国公立の病院や、大学病院でがんの研究をしているところは新しい新薬や治験にエントリーできる場合があるから、そういったところで新しい薬を試してその可能性にかけてみるのもいいかもしれないね」
「その発想はなかったなあ」
そしてセイちゃんは電話で治験や新薬に関していろいろアドバイスをしてくれた。
おおまかにまとめると
- メリットとしては新薬が厚生労働省から認可されて一般的に出てくるのは治験から3年くらいはかかるので、治験を受けることで認可前の最新の治療を受けられる可能性がある。
- 治験はデータ収集を目的とし、患者さんにサンプルになってもらっているので、たいていの場合、治療費は医療側が負担することになる
- デメリットとしては人体に投薬されるまでにさまざまな生体実験は行われているが、完全に安全性が確認されたわけでもないので、思いもよらない副作用とかが出てくる場合もある
- 医師が使用しているガイドラインは5年ごとに改定されるので、もし今使っているガイドラインが来年改定されるとしたら今使っているガイドラインは古い場合もあるので、そういった意味でも治験や新薬にエントリーするということが新しい治療方法を率先して受けることができるというメリットもある
- 担当医のドクターとの信頼関係は大事にすること。もし治験が受けられることになっても紹介状を書いてもらわないといけなかったり、がん組織のサンプルを送ってもらわないといけないのでいろいろ協力してもう必要がある
- 多くの場合、医師や病院側のスタッフは患者が思っている以上に患者に対して協力的である
- 自分の思いや考えを『手紙』に書いて渡すのも有効。医師はその手紙をスキャンしてカルテに添付するから記録にも残るし、医師の方でも忘れにくくなる。
- ドクターに直接話がしづらい場合、大きな病院ではソーシャルワーカーなど患者さんの悩みを聞いてくれる人もいて(○○相談室など)、そういった人を介してドクターに伝えてもらうのも一つの方法。だが仮に他の病院に移ることになったとしても結局のところ医師を通して紹介してもらうことになり、紹介状を書いてもらわないといけないので直接言ったほうが早い場合が多い
セイちゃんはこれらのことを親身になってアドバイスしてくれた。
加えて
「とにかくまずは担当のドクターに相談してみることがベストだね。相談するときに『先生の医局の方でご存知では無いでしょうか?紹介してほしい』ということを率直に言ってみることがいいと思うよ。『医局』というキーワードを出すと良いよ。」
とお医者さんならではのアドバイスもしてくれた。
「もし治験や新薬を探すのに困ったら手伝うからその時は言ってね」
と言ってくれて、あとはたわいもない世間話を少しして電話を切った。
ドクターの目線から見たアプローチは患者側からは思いもよらないものだった
これまで「治験」という言葉を聞いたことはあったが、僕のイメージ的には「お金に困った大学生がアルバイトで未承認の薬を飲む」くらいの感覚だった。
セイちゃんからのアドバイスで治験に対するイメージは僕の中で大きく変わった。
確かに今の医療技術は進歩していってはいるが、厚生労働省から新薬が認可されて保険適用内になって一般病棟で使われるようになるにはかなり時間がかかるだろう。
僕にはその法整備が整うまで悠長に待っている時間はないので、これからの方針としては新薬の治験の可能性にかけてみたいと思った。
とにかく打つ手がなく、どん詰まりのように感じていたけど、今回セイちゃんに相談して少しは気が楽になった。
今の思いを手紙に書くことに決めた
とりあえずは担当医のアマキ先生宛に治験を受けてみたいという僕の考えを手紙に書いて渡そうと思う。
一応一週間後にはまた抗がん剤治療で入院する予定なので、そのときに話してもいいのだけれど、そこから先生に動いてもらうより先手を打って行動を起こしたほうが早く物事が進むと思うし、先送りにしていいことなんて何もない。
それに医師は多忙だ。手紙で文章にして考えをまとめたほうが話を口頭で聞くより手っ取り早いし、記録に残ったほうが忙しさでうっかり忙殺される可能性も低くなると思う。
とにかく僕はまだあきらめない。死んでたまるか、可能性があればそれにかけてみる。
どんな小さなことであっても生きるための行動をしていこうと思う。
立ち止まってふさぎ込んでいるばかりでは事態は好転しないのだから。
がん再発後の経過観察でCT検査を受けるが、結果は無情なものだった
経過観察でCT検査を受けるが、結果は無情なものだった
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の6月下旬に書いたメモをまとめています。経過観察でのCT検査の結果に激しく落胆しました。
- 経過観察でCT検査を受けるが、結果は無情なものだった
- 経過観察のCT検査を受けに病院へ
- CT検査の結果は無情なものだった
- 涙をこらえながら母にCTの検査結果を告げる
- がんで亡くなった叔父のことを思い出す
- 今回のCTの検査結果を受けて
経過観察のCT検査を受けに病院へ
朝起きてみての体調は良く、特になにか問題を感じるでもない。
今日は経過観察のCTの検査でいつもの総合病院に行くことになっているが、前回の抗がん剤の投薬で入院した時に担当医のアマキ先生から言われた、
「そろそろがんは増大傾向になるかと思われます」
という言葉が頭の中でぐるぐる回っていて正直不安だ。
がん奏効率の4つの区分
前回のCT検査(2019年3月)の結果はSDで変化なしだった。
SDとは奏効率のひとつで、抗がん剤などの薬物療法の効果を示す割合のこと。
4つに区分されていて
- CR :Complete Response、腫瘍が完全に消失した状態
- PR : Partial Response、腫瘍の大きさの和が30%以上減少した状態
- SD : Stable Disease 、腫瘍の大きさが変化しない状態
- PD : Progressive Disease、腫瘍の大きさの和が20%以上増加かつ絶対値でも5mm以上増加した状態、あるいは新病変が出現した状態
と、分けられていてCT検査などの画像診断での一般的な基準とされている。
今回もSD(変化なし)ならばとりあえずはいい。
望むべくはPR(縮小)なのだが、担当医のアマキ先生の口ぶりだとアバスチン抗がん剤も9クール目に入ったので、そろそろPD(増大)になる傾向にあると言う。
統計的にはそういった傾向にあるのだろうが、今のところ僕自身の体調に何か問題を感じるようなところはない。
「もしかして大丈夫なんじゃないかな?」
と、思う反面、
「もし増大していたらどうしよう…」
と、そんな不安に押しつぶされそうになる。
僕はがんの再発が確認されてから、これまで糖質制限をはじめ生活習慣の改善を頑張ってきた。
どうかその努力が実ってほしい。
CT検査の結果は無情なものだった
今CTが終わり、検査結果を踏まえた担当医のアマキ先生との問診も終わって待合ロビーで会計を待っている。
CT検査の結果から言うとPD(増大)。
軽度だが増大傾向にあるという検査結果だった。
がんが大きくなっていたのだ。
加えて今回の血液検査で腫瘍マーカーもCEAという数値が5.9と異常値を示した。(正常値0-5)
結果としてはアマキ先生の見立て通りになり、かなりネガティブな結果になってしまった。
先生が言うには
「前回のCT検査の時くらいが、アバスチン抗がん剤の奏功のピークだったのかもしれません」
とのことだった。
前回のCT検査のときはアバスチン抗がん剤は5クール目くらいだったと思う。
それから効き目が無くなってきていたのか…
今後の治療方針は
担当医のアマキ先生と今後のことを相談して、アバスチン抗がん剤は現時点では効果がないとの評価になり、前回の9クール目の投薬で終了することになった。
そして次回からは、またベクティビックス抗がん剤( FOLFOX療法)をやってみてはどうかということになった。
ベクティビックス抗がん剤は2016年に大腸癌の手術を受けたあと、12クールやった経緯がある。
12クールが終了した時点でのPET-CT検査ではがんの痕跡は見当たらなかったが、2年後にがんの再発が見つかった。
僕としては「ベクティビックスでは癌を消失させることはできなかった」という考えだった。
しかし先生が言うには
「効かなかったから再発したととるのか、効いたから2年間は再発しなかったととるのかのどちらかだと思います。少なくともポジティブなとらえ方をするなら、2年間は薬で癌を押さえ込んでいた。というとらえ方もできると思います」
ということでもう一度、ベクティビックス抗がん剤をしてみてはどうか?ということだった。
ベクティビックス抗がん剤はアバスチン抗がん剤とはちがうつらさがあった
正直、ベクティビックスをもう一度することはかなり抵抗がある。
アバスチンの場合、休薬期間中にある程度は体調を回復することができたが、ベクティビックスの場合、抗がん剤の副作用からの回復が遅く、いつも倦怠感に悩まされていた覚えがある。加えて味覚や嗅覚にもの変化が出てきて食事も思うようにできなくなっていた。
なにより「効きそうな薬がひとつなくなった」ということもショックが大きい。
先生のくちぶりだと抗がん剤は死期をいかに引き延ばすか、時間稼ぎにしかならないらしい。
大腸がんガイドラインで推奨されている薬もあとひとつかふたつくらいみたいだ。
それらを使い切れば終わり。
打つ手なし。
ということなのだろうか。
なんだか匙(さじ)をなげられたように感じた。
ああ、なんてことだ。
死に向かっていくしかないのか。
つらい。
かなしい。
こわい。
頭も重く感じ、息遣いも荒くなっている。
いやだ死にたくない。
もっと生きたい。
救いはないのか。
そして1週間後にベクティビックス抗がん剤の投薬で入院する予定を立てて、今回の問診は終わった。
涙をこらえながら母にCTの検査結果を告げる
失意のなか病院から戻り、母に検査結果について告げる。
がんが大きくなっていたと。
結果を聞いた母は「大丈夫大丈夫、一緒に頑張ろう」と励ましてくれたが、僕は今にも涙がこぼれそうになっていた。
母に申し訳ない。
ただその想いで胸がいっぱいになる。
「お母さん、先立つ不幸お許しください」実に聞き慣れたフレーズだけど、今の僕にとっては、この使い古され色褪せたフレーズが現実味を帯びてきている。
母に何一つ親孝行らしい事ができなくて申し訳ない。
自業自得だが結婚もせず、子供もつくらず孫の顔も見せてやることもできない。
母だけじゃない、弟と妹にも申し訳ない。
兄貴らしいことは全くと言っていいくらいしてやれなかった。
情けない兄貴ですまない。
たよりない兄貴ですまない。
こんな自分が情けなく、みんなに申し訳なくすまない気持ちでいっぱいになる。
涙を精いっぱいこらえながら、思わず母に「こんな息子でごめんね」と謝ってしまった。
母は
「何言ってんの!これからこれから。大丈夫だから!あんたは私のことを看取ってから死なないといけないんだからね!」
と少し涙まじりに励ましてくれた。
僕はこぼれ落ちそうな涙をこらえるのに精一杯だった。
続けて母は
「落ち込むのはしょうがないけど、何とか前向きに考えてみないとね」
と言う。
だが抗がん剤が効かなくなって、使える薬も減っていくこの状況で、何を前向きに考えると言うのか?どうすれば前向きになれるのか?そんな言葉が思わず口を出そうになったが飲み込んだ。
がんで亡くなった叔父のことを思い出す
こんな時、一昨年末期ガンで亡くなったタカおじさんのことを思い出す。
タカおじさんは母の弟で、ひとり暮らしのアパートで自力で立てなくなるくらいぎりぎりまで病院に行くこともせず、もうどうしようもなくなってから母の携帯に連絡してきた。
救急車で病院に運ばれたときは既に手遅れで、それから数週間後に亡くなった。
タカおじさんは怖くなかったのだろうか?
母が連絡を受け、僕と母でタカおじさんのアパートに行ったときは自力で立てないほど衰弱していた。
こんな状態になるまで医者には行かなかったとはいえ、症状から自分の身体が癌に侵されているということはうすうす感じていただろうに。
タカおじさんの万年床の周りにはおそらく喀血があったのだろう、血が付いたティッシュが散らばっていた。
奥さんとも離婚して、60代でたった1人のアパートで誰にも相談できず、孤独と痛みに耐えながら迫りくるであろう自らの死に怯えていたのか。
その寂しさは、その痛みは恐怖はどれほどのものだったのだろうか。
どんな気持ちで夜を超えていたのか。
どんどん行き詰っていく自分の人生に絶望することはなかったのだろうか?
今の僕ならタカおじさんの気持ちが少しは分かる。
その絶望の味がどういうものなのか、少しは感じることができる。
つらすぎるし、かわいそうすぎる。
そんなタカおじさんのことを思うとまた涙が出そうになる。
臆病者だと思っていた
当時の僕は自力で立てなくなるほど衰弱してるのに誰にも相談せず、医者にも行かなかったタカおじさんのことを臆病者だと思っていた。
自分の病気から目を背け、逃げ続けていたんだ。と思っていた。
でも今思うとそれは「勇気ある沈黙」だったのかもしれない。
誰にも迷惑かけまいと、死を覚悟して迫りくる死の恐怖と孤独と痛みに耐えていたのかもしれない。
そう考えるとタカおじさんが不憫でたまらない。
また涙が出そうになった。
そして僕はタカおじさんが無くなる直前のことを今でも覚えている。病院のベッドの上で、意識も無く酸素マスクや様々な管につながれてときおり痙攣するその姿を。
僕にとってそれは未来の自分を見ているようで、とても恐ろしいものだった。
今回のCTの検査結果を受けて
これまで苦しい抗がん剤治療を続け、がんがブドウ糖を主なエネルギー源とするという理由から、糖質を控えた食生活の改善などいろいろと努力してきたが、それらも虚しくPD(増大)という結果になってしまった。
くやしい。
とてもくやしいし残念な気持ちでいっぱいになっている。
これまでの努力よりも癌の病勢のほうが上回っているということが、僕を激しく落ち込ませた。
しかしこのような結果になったとしても自分がしてきたことが無駄だったとは思いたくはない。
ポジティブなとらえ方をするならば、もしこれまでの努力をしてなかったらがんはもっと増大していたかもしれないし、新たな転移も見つかっていたかもしれない。
だからまだまだ努力は続けていこうと思う。
決してめげない。あきらめない。くじけない。
まだできることはあるはずだ。
9クール目のアバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する
9クール目のアバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の6月中旬に書いたメモをまとめています。2018年の年末から開始したアバスチン抗がん剤治療(FOLFIRI療法)も9クール目に入りました。
- 9クール目のアバスチン抗がん剤の投薬で3日間入院する
- 9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院初日
- 9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院2日目
- 9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院3日目(最終日)
9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院初日
朝起きてみての体調はまあまあといった感じだが、なんだかダルイ感じもする。
これから始まる抗がん剤治療が嫌で、気分が落ち込んでいるせいなのか、もしくは前回までの抗がん剤の副作用の影響なのか。
朝9:30ごろ病院に到着し、いつものように入院手続きを済ませた後、採血を受け問診に呼ばれるのを待つ。
血液検査の結果が出るまで1時間以上は待たないといけない。
問診に呼ばれるのを待っている間はやはりいろんなことを考えてしまう。
抗がん剤はあくまでも延命手段なのか
おそらくはこれから苦しい抗がん剤が始まるが、これはあくまで延命のためのもの。
癌寛解。根治の期待度は少ない。
抗がん剤治療は明るい光に向かっていくものではなく、闇に飲み込まれないように踏みとどまるようなもの。
闇に引き込まれそうになるところを踏ん張って耐え続けているが、自分でも気づかないうちにズルズルと引きずられるように闇の領域に近づいているのではないか?と不安になる。
とてつもなく大きな不安。
自分が滅んでいくイメージ。崩れ落ち、朽ち果てていく古い廃墟のように、最後は風に吹かれてすべて消えて無くなってしまうような不安。
こんなことを考えていてもしかたがないことは分かってはいるが、ついつい考えてネガティブなサイクルに入ってしまう。
今日はいつになく弱気である。
問診でショッキングなことを言われる
10:50ごろ、問診に呼ばれる。
血液検査の結果、白血球の数値が低めだが、抗がん剤治療ができないほどでもないので、予定通り9クール目の抗がん剤治療が開始されることになった。
そして今月の下旬にも経過観察のCT検査をしましょうという話に。
ふと担当医のアマキ先生のデスク上にあるパソコンのモニターを見ると、「前回のCT検査ではSD(腫瘍の大きさに変化がない)」と書いてあった。
(前回のCT検査は2019年3月)
そして先生から衝撃的なことを言われる。
「前回のCT検査では『増大はなし』ということでしたが、今やっているアバスチンも9クール目になりましたので、そろそろ増大傾向になるかと思われます」
「えっ…」
「効き目のない薬をずるずると使い続けることもどうかと思いますので、次回はCTの結果を見つつ、お薬の変更についてもお話ししないといけないかもしれません」
「はあ、そうですか…」
そして今回の抗がん剤治療が終わった数日後にCT検査をする予定を立てて、問診は終わった。
先生は僕が診察室に入ったときに「大腸がんガイドライン」に目を通していたので、平均的な大腸がん患者の傾向として、そろそろ薬が効かなくなってくる頃合いだろうという認識なのだろうか。
やはり医師の認識としては「抗がん剤はせいぜい死ぬまでの時間稼ぎ」程度の考えなのかなという印象を受けた。
これほどまでに苦しい抗がん剤治療をしてもせいぜい時間稼ぎにしかならない。それも回数を重ねれば効き目も薄れて時間稼ぎすらできなくなるというのか。
「増大」という言葉は僕にとって、とても恐ろしい言葉だ。
死に向かって一直線に進んでいる感じがする。
ブレーキの壊れた自転車が急な坂道を猛スピードで滑り落ちるように、破滅に向かってなすすべもなくハンドルを握りしめ身体を固くするだけ。
怖い。
どうしようもなく怖い。
「いや、そんなことはない。きっと大丈夫だ」と自分を奮い立たせようとするが、そんなカラ元気は瞬く間に真っ黒な恐怖で塗りつぶされてしまう。
なすすべが無い。
小さな蟻が巨像に立ち向かっていくように、僕は恐怖に対してあまりにも無力だ。
どうすればいい?どうすれば助かることができるのか?
死にたくない。
苦しみたくない。
もっと元気でいたいのに。
薬剤師さんに抗がん剤の副作用でのどの違和感、色素沈着について聞く
ロビーで病棟に上がるのを待っていると、担当のカワノ薬剤師さんが通りがかったので、ここのところ感じていた抗がん剤の副作用について聞いてみた。
ひとつはのどの違和感で、食べ物が少し飲み込みにくいことような、なんだかのどに引っかかるような違和感を感じている。加えて痰のようなものもたまに出るので、そのことについて聞いてみた。
のどの違和感はアレルギー反応として現れるらしく、通常は投薬開始から2~3日でおさまるらしい。風邪を疑ってみたが、白血球の数値が上がっているわけでもないので、原因としては不明みたいだ。
そしてもうひとつは色素沈着によって肌が浅黒くなることで、久しぶりにあった人に
「なんだか日焼けしたね~」
と言われることが多いので、副作用として色素沈着が出るのか聞いてみた。
答えとしては今やっている抗がん剤の副作用として確かに色素沈着で肌が黒くなることはあるらしく、主に最後の長い点滴(5-FU)の副作用でその症状がみられるらしい。
これまでアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)も8クールもやってきたのでそれなりに症状は重なって来ているのだろうとのことだった。
病棟に上がり、抗がん剤の投薬開始
11:00ごろ病棟に上がる。
13:40ごろ、点滴開始。
16:50ごろ、最後の点滴開始。
20:00ごろ、追加の吐気どめしてもらう。
21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロンを飲んで寝る。
9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院2日目
朝起きてみての体調は、昨晩よりはマシだが抗がん剤の副作用で苦しいことには変わりない。特に吐き気と倦怠感がつらい。
体温は37℃くらいで高めだが、抗がん剤の副作用で上昇傾向にあるとされている血圧はとくに異常はなかった。
しかし体調としては副作用からの吐き気もありつらいので、一日中病室のベッドの上で横になって過ごす。
何もする気にならない。ただつらい。
21:00ごろ、睡眠導入剤のゾピクロン飲む。
21:30ごろ、吐き気が上がってきたので、ナースコールして吐き気止めのナウゼリン飲む。
9クール目アバスチン抗がん剤投薬での入院3日目(最終日)
朝起きてみての体調は、昨日よりはマシといったところ。
吐き気は続いているが、朝の時点では吐き気止めを飲むほどでもなかった。
14:30ごろ、点滴終了。
同時刻、看護師さんにお願いして、吐き気止めの錠剤ナウゼリンを飲むことにした。
もう退院するので吐き気止めを飲もうかどうか迷ったが、自宅に帰ってもこの吐き気は続きそうなので早めにオーダーすることにした。
フラフラになりながらなんとか帰宅
入院中はほとんど食事はとらずに水かお茶だけだったので、フラフラになりながら帰宅する。自宅に戻ってからは栄養ドリンク(リポビタンFINE)と温めた豆乳を時間をかけて飲んだ。
自宅に戻ってからも抗がん剤の副作用として、吐き気と倦怠感と喉の違和感、そして少し咳が出ていた。
いつもながら抗がん剤の投薬直後は吐き気と倦怠感に悩まされる。
つらくてつらくていつも嫌になるが、生きていくためには仕方ないと思って毎回続けている。
そしてこの時の僕はまだ分かっていなかったが、これまで続けてきたこのアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)は今回の9クール目で終わることになる。
効き目の無い薬を使い続けても仕方がないという理由で。
アバスチン抗がん剤8クール目(10~18日)の休薬期間の副作用
アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日目~最終日18日目まで)
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年6月初旬に書いたメモをまとめています。8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)投薬後から10日目から18日目までの休薬期間中の副作用の症状やパターンなどを治療ダイアリーに記録していたものをまとめています。
- アバスチン抗がん剤8クール目の休薬期間の副作用と体調はどうなのか(投薬後10日目~最終日18日目まで)
- 抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
- 抗がん剤投薬の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
- アバスチン抗がん剤の8クール目の18日間の休薬期間を終えてみての感想
抗がん剤の副作用の症状やパターンを把握するために治療ダイアリーをつける
2019年6月。
8クール目のアバスチン抗がん剤(FOLFIRI療法)の休薬期間も半分の9日間が経過した。引き続き抗がん剤の副作用の傾向を把握するために、病院からもらった『AVASTINダイアリー』という小冊子に治療日誌をつけていくことにする。
抗がん剤の副作用の症状の出現頻度やパターン、またはそのつらさの度合いや回復パターンなど記録しておけば今後の比較や対策がしやすいと思う。
AVASTINダイアリーで記録する主だった抗がん剤の副作用
AVASTINダイアリーでは下記のような項目を記録するようになっているので、これらがアバスチン抗がん剤の主だった副作用だと考えられる。
- 血圧(高くなる傾向にある)
- 吐き気や嘔吐、便秘、下痢、腹痛、口内炎
- 手足のうずき・しびれ、痛み・腫れ(赤い)、ひび割れ・水泡、爪の色の変色や変形
- 鼻血、血便・下血
- 頭痛
- めまい、フラフラ間
- 脱毛
- のどの違和感
- 息苦しい
- 胸の痛み
- むくみ(手・足・顔)
- 倦怠感(だるさ)
これらの症状が出た日にはメモをつけて、症状が出やすい日やそのパターンなどを探っていこうと思う。
抗がん剤投薬の投薬後10日目から最終日18日目までに出た副作用の症状と体調の変化と食事について
休薬期間中に起こる抗がん剤の副作用の症状と体調は日数の経過によってどう変化していくのか、そして日々の食事は副作用に影響があるのかどうかを調べるために記録していこうと思う。
※基本的に食事は昼夜の2食だけにしている。
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後10日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。
通常なら朝は食べないが、今日はあまりにもお腹が空いていたので朝から少しだけ食事をした。
下痢の症状も出ず、胃腸の調子も良さそうで空腹感も強い。お腹が空いたと感じることはいいことだと思う。
副作用としてのどの違和感を少しだけ感じるが、これが抗がん剤の副作用なのか風邪が長引いているのかよく分からず判断が難しい。
【食事】
朝食にアヒージョとブランパンを食べた。
昼食にはポロポロ豆腐とグリーンカレーと牛肉の甘辛炒めとサラダを。
夕食にはサーモンのあぶりと野菜炒め、納豆、玄米お粥、ブロッコリースプラウトを食べた。
【自覚できる副作用】
- のどの違和感
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後11日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、自覚できる副作用は特に感じない。
少し気になるのは昨日まであった「のどの違和感」で、これが先月初めごろに引いた風邪が長引いているせいなのか抗がん剤の副作用なのかよく分からない。
いまいちスカッと治りきらない風邪のせいで喉の調子が悪いのかもしれないし、抗がん剤の副作用なのかもしれない。そして食べ物を飲み込むとき、少しのどに引っかかる感じがする。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツとアヒージョと玄米のお粥。
夕食にはイカ焼きとアヒージョと納豆と野菜炒めを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後12日目
【体調】
朝きてみての体調は良く、これといって特に問題を感じることも無い。
昨日感じていた「のどの違和感」も今日はあまり感じない。
そのかわりと言ってはなんだが、今日は腰のあたりが痛い気がする。
普通だったらただの腰痛で済ませられるだろうけど、骨盤周辺は再発した癌が見つかった場所でもあるので、もしかしたら再発している癌が悪さをしているのではないかと心配になる。
普段は座って作業していることが多いので、姿勢が悪いのではないかとも考えるが、がん患者はささいなことでもナーバスになりがちだ。様子を見てひどくなるようなら医師に相談しよう。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツ半分とアヒージョとブランパンひとつと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とグリーンカレー。
夕食には鯖の塩焼きとアヒージョと納豆とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
最近納豆に大根おろしを加えて食べることにはまっている。さっぱりするすると食べれるのがいい。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後13日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、特に気になる副作用の症状は無し。
昨日気になっていた腰痛も今日は特に感じない。座っているとき、なるべく姿勢をよくするように心がけたことがよかったのかもしれない。
【食事】
昼食にはプレーンオムレツ半分とサラダとブランパンに手作りあんこを挟んだあんぱんをひとつ。
夕食にはイカ焼きと納豆と豆乳とアボカドのスープを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後14日目
【体調】
朝起きてみての体調は少しだるい感じがする。もしかしたら風邪を引いたのかもしれない。体温を計ると36.9と少し高めだったので、スグに風邪薬を飲んで様子を見てみることにした。
【食事】
昼食にはアヒージョと豆腐お好み焼き。
夕食には豆腐お好み焼きとアボカドスープとサーモンの刺身とブロッコリースプラウトのサラダを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後15日目
【体調】
朝起きてみての体調としてはまあまあといったところで、特に何か問題を感じることもない。
昨日高めだった体温も今日測ると36.5℃と平熱にもどっていた。
こういう場合、風邪なのか抗がん剤の副作用のぶり返しなのか判断が難しい。
【食事】
昼食にはアヒージョとアボカドスープとポロポロ豆腐とグリーンカレーとブロッコリースプラウトのサラダとブランパンひとつ。
夕食は弟一家といっしょに近所の焼肉屋さんで焼き肉を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後16日目
【体調】
朝起きてみての体調は良好で、特に問題は感じない。
しいて言うなら微妙にまだ痰が絡むが、色はついていないちょっと粘度の高いつばがでるような感じだ。
以前から感じていた腰痛の方も、姿勢よく座って過ごすことでちょっと軽減されたように思える。
【食事】
昼食にはアヒージョと豆腐を乾煎りしたポロポロ豆腐とカレーとブロッコリースプラウトのサラダとブランパンひとつ。
夕食はイカ焼きとサラダと納豆とポロポロ豆腐を食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後17日目
【体調】
朝起きてると寝汗をかいていた。
休薬期間の終盤に寝汗をかくことは6クール目と7クール目のときもあったので、ひとつのパターンなのかもしれない。
体温も36.7℃と少し高めで、結局今日は気分が悪くてほぼ一日横になっていたが、夕方になると少し元気になってきた。
副作用がぶり返してきているのか。様子を見てみないと分からない。
【食事】
昼食にはアヒージョとポロポロ豆腐とカレーとブランパンひとつと玄米のお粥少し。
夕食はサーモンのお刺身と納豆とブロッコリースプラウトのサラダと玄米のお粥少しを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
8クール目アバスチン抗がん剤投薬後18日目(最終日)
【体調】
朝起きてみての体調は昨日よりはマシといったところ。
昨日高めだった体温もいつもの水準にもどったので、昨日の不調はやはり風邪だったのだろうか。
正直、体調不良の原因が抗がん剤の影響か、風邪なのか、がんが悪さをしているのか分からない。
分からないがゆえに怖くもあるし、ナーバスになりがちだ。
【食事】
昼食にはアヒージョと玄米のお粥少しとブロッコリースプラウトのサラダ。
夕食は牛肉の塩焼きと納豆とアヒージョとブロッコリースプラウトのサラダと玄米のお粥少しを食べた。
【自覚できる副作用】
- 特に無し
アバスチン抗がん剤の8クール目の18日間の休薬期間を終えてみての感想
今回の抗がん剤の副作用としては割と軽めにおさまっている感じがした。
食事に関して今回からは下痢がおさまるまで火が通っていないものは食べないということをやってみた。
今までは昼食にプレーンオムレツをよく食べていたが、卵が半生状態だった。
そしてサラダなども生野菜は休薬期間の前半では極力食べないようにし、お粥など火が良く通ったものを中心に食べるようにした。
あとゆっくりよく噛んでたべることも心がけた。それらのことが功を奏しているのか、はたまた僕の身体自体が抗がん剤に対して耐性を持ち始めたのかどうかは分からない。
休薬期間の後半については熱が出たり倦怠感がぶり返したりすることがあると思う。
僕はこれまで記録をとっていたので、こういうパターンもあるということが分かるが、そこらへんがあいまいだとこの倦怠感や微熱が「がんのせいでは?」と疑いたくなると思う。
とかく癌患者は身体に起こったネガティブなことがらに対してがんと結び付けたくなるものだと思う。
抗がん剤の副作用のパターンをある程度把握しておけば、
「あ、これは前回も同じようなことが起きたから、たぶんは抗がん剤の副作用だな」
と、必要以上にうろたえたり混乱することも少なくなるのではないかと思う。