病診連携室のマエザワさんに相談した翌日、さっそく連絡がくる
病診連携室のマエザワさんに相談した翌日、さっそく連絡がくる
この記事ではヨシノ (id:yo_kmr)が2019年の7月上旬に書いたメモをまとめています。癌が再発したあとのアバスチン抗がん剤(+FOLFIRI療法)を9クールやりましたが直近のCT検査では効果が無いという評価になりました。新たな治療法を模索するために新薬の治験などについて病診連携室のマエザワさん(仮名)に相談した翌日のことです。
病診連携室のマエザワさん(仮名)に相談した翌日のこと
2019年7月。
本来であれば昨日からベクティビックス抗がん剤の投薬のために3日間ほど入院することになっていたが、別の治療法も試したいという僕の考えを医師に伝えると、いくつかの病院を教えてくれて、さらに同じ病院内にある病診連携室のマエザワさん(仮名)というかたと直接話をすることできた。
マエザワさんは一見事務のおばちゃんのように見えたが、実は看護師長として働いていた経歴をもち、定年退職後は医長からの要請で病診連携室勤務になり患者さんの相談にのっているという実務経験豊富なかただった。
昨日はマエザワさんにいろいろな施設を紹介してもらって、とりあえずは
- 九州がんセンターの治験
- 鹿児島にある陽子線治療
- 戸畑共立病院の抗がん剤と組み合わせた温熱療法
の3つからあたってみることにした。
僕が「では具体的にどう行動すればよいですか?」と尋ねると、マエザワさんの方で各医療機関への紹介と情報の伝達や資料送付をしてくれることになり、何か進展があれば僕の携帯に連絡しれくれるというところで昨日の話は終わった。マエザワさんと話ができたことで少し希望が湧いてきた。
そんなことがあった翌日の今日は、気分的にも少し楽になったこともあり、体調もいいような気がする。やはり気の持ちようだったのだろうか。
セカンドオピニオン外来で医師の問診を受ける理由
そして午前中にマエザワさんから僕の携帯に連絡があった。
マエザワさんはさっそく行動を起こして九州がんセンターに問い合わせてくれたらしく、治験を受ける前には医師の問診が必要であることと、その問診はセカンドオピニオン扱いになり保険適用にならずに自由診療(実費)になるけどそれで構わないですか?という確認だった。
セカンドオピニオン扱いにせず、初診扱いとして九州がんセンターで新たに治療を再開するということであれば保険適用になるが、それだと拠点とする病院を移動することになるので、またこちらの病院に戻るのに面倒なことになるかもしれない。との事だった。
九州がんセンターで問診や検査を受けても治験の対象にならない可能性は十分考えられる。治験が受けられないならわざわざ自宅から100㎞以上離れた九州がんセンターまで通うことはない。
僕としては基本的には自宅からほど近い総合病院で治療を受けたいと思っているし、担当医のアマキ先生との信頼関係も大事にしていかないといけないと思っている。フットワークは軽く、選択肢が多いほうがいいと思うので、セカンドオピニオン扱いで構わないという考えをマエザワさんに伝えた。
「それでは紹介状の手配とかこちらでやっておきますね」
と、一連の段取りは病診連携室でやってもらえることになった。
今の担当医に不信感があるわけでもなく、不安からただやみくもにセカンドオピニオンを受けても仕方ないと思っていたので、セカンドオピニオンについては考えていなかったが、治験を受けることができるかどうかの問診や検査のため必要であるなら受けなくてはならない。
鹿児島の陽子線治療にも問い合わせくれていた
そしてマエザワさんは鹿児島の陽子線治療についても問い合わせてもらったようで、結果から言うと陽子線治療は僕のように腹膜播種があると粒子が曲がったりするので、ちょっと難しいと言う回答だった。とのことだった。
可能性のひとつが減った事は少しショックだったが、もし陽子線治療をするのであれば、治療のために1ヵ月間くらい鹿児島の指宿に滞在しなくてはならないと思っていたので、まぁ善し悪しなのかなとも思う。
九州がんセンターからも連絡がくる
その後しばらくしてから今度は九州がんセンターの事務の方から携帯に直接連絡があった。
セカンドオピニオンについての問い合わせがあったので、少し説明させて下さいとの事だった。たぶんマエザワさんから手配があったのだろう。
その事務の方からの説明をまとめると
- 今治療を受けている病院から資料が届き次第面談する医師のスケジュール調整に入る
- 届いた資料の内容(患者の容体について)によっては事前に面談をお断りする場合もあるのでご了承下さいとのこと
- セカンドオピニオン扱いなので保険適用にはならず、全額自己負担になり、費用は保険適用外で医師の面談1時間に対し21.600円で30分を超過するごとに5.000円の超過料金がかかる
- 当日持参する書類等は特に必要なく、「予約表」というものだけが必要らしいのだが、それはまた日程の調整がついてから郵送で送るかファックスで送るか連絡します
とのことだった。
そして医師の日程の調整がつき次第またご連絡しますとのことだった。
病院から連絡がくるのは数日先だと思っていた
大きな病院の事務方の仕事は面倒な手続きなどでやたら時間がかかると思い込んでいたけど、今回思いのほかレスポンスが早かったのでびっくりした。
加えて今日は金曜日なので、もしマエザワさんに相談するのが1日ずれていたら週をまたいでさらに遅れていた可能性もある。
話が早くて助かるし、着実に前進して行っている気がしてうれしくなる。病診連携室のマエザワさんはとにかく頼りになるたのもしい味方だ。
新たな治療法をもとめて右往左往、四苦八苦したのちに結局のところ一番最初の治療方針であるベクティビックス抗がん剤の投薬という結果になるかもしれないが、できることがあるかぎりは、よりよい選択肢が見つかりそうなかぎりはその可能性に向かって行動していきたい。
まだ元気が残っている今のうちに。